第六十三話:タカト、“ページをめくる指”で女の仕草を落として♡
第六十三話:タカト、“ページをめくる指”で女の仕草を落として♡
──♡──
その女──真希さんは、隣に住んでいる。
図書館の静けさ。ページを一枚めくる、その指先。
たったそれだけの動きが、妙にしなやかで艶めいて見えた。
紙の上を撫でる音が、まるで“吐息の代わり”に空気をくすぐっていた。
──♡──
「……今の……俺の指……なんでこんな……」
タカト(仮名・24)。院生。普段は読書と研究漬け。
けれど最近は──
「本の扱い方、女の子みたいだね」と言われて、動揺していた。
──♡──
【図書館】
・机の上に貼られた「“指は押すんじゃなく、流すと女♡”」のメモ
・栞の端に、爪でなぞったような細い線
・辞書のページ角が、指で撫でるように丸くすり減っていた
「……俺、めくってただけ……のはずなのに……」
──♡──
【エレベーター】
・操作盤の横に「“階を押すときは、抜いて♡”」の付箋
・手すりに、細い手首で掴んだ跡
・ミラーに映る自分の「はい」が、吐息混じりの女声に見えてしまう
「……返事まで……抜けて……?」
──♡──
【下着】
・ワイン色の総レースブラとショーツのセット
・布地が紙を撫でるように指に沿い、仕草を増幅させる設計
・タグには「PageLace──“一枚めくれば、女が漏れる♡”」の刺繍
「……これ……仕草ごと……染みついて……」
──♡──
そこに現れる、隣の女──真希さん。
この日の真希さんは、ベージュのカーディガンにプリーツスカート。
本を手に取り、ページを繊細に送る指が、見る者の呼吸を奪うほど艶やかだった。
「ふふ……男の指って、本来は強く弾くものよ♡」
「ち、違う……俺はただ……めくってただけで……」
「でも──さっき“はい”って答えた声、完全に彼女の囁きだったわ♡」
「やめろ……そんな……」
「さあ、“男の終わり”の時間よ♡」
「紙を一枚めくるたび、あなたは女になっていくのよ……♡」
──♡──
【黒服さん突入】
ガタンッ!
読書記録デバイスを装着した黒服三名が突入!
黒服1「ページ送り動作、女性型比率92%!」
黒服2「返事の抑揚、完全に女声カーブ!」
黒服3「確認! 本の扱い、“撫で動作”固定化!」
タカト「ち、ちがう……! 本をめくってただけで……っ!」
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【個体データ】
識別コード:No.038(タカト)
仕草変換率:女性型域に到達
返事甘声率:84%(日常会話)
装着済み:PageLaceブラ&ショーツセット
備考:「……めくるたびに……息まで女になる……」本人つぶやきあり
──♡──
【数日後】
タカトは、本を開くたび、自分の指先が怖くなっていた。
ページを送る仕草が、自然と柔らかくなってしまう。
エレベーターで「うん」と答えるだけで、女の吐息が混ざっていた。
ゼミ仲間に「話し方がやさしいね」と言われ、否定できなかった。
──仕草は、“動かす”ものではなく、甘く落ちてしまう女の証”に変わっていた。
──♡──
真希さんは、タカトの手を取り、指先に唇を寄せて囁いた。
「ね……そのページ送り、もう“彼女”の手つきよ♡」
「次は……マーカーを引くときに、落ちてごらんなさい♡」
──♡──
真希さんの手帳には、流れる筆跡でこう記されていた。
“No.039:レン(仮)──まばたき、完全に“女の合図”だった♡”
完──“今日もまた女にしておしまい♡”
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「ふふ……その“ページ送り”、もう女の仕草だったわ♡」




