第四十五話:ソウマ、“舌が濡れる感覚”に目覚めた♡
『隣の真希さん』
第四十五話:ソウマ、“舌が濡れる感覚”に目覚めた♡
──♡──
その女──真希さんは、隣に住んでいる。
午後のカフェ。ふと舌で唇をなぞった瞬間──そこに残った、わずかな潤み。
冷たいアイスティーよりも、なぜか“自分の舌”の方が、熱っぽく感じた。
──濡れているのは、口元じゃなくて……舌の奥、だった。
──♡──
「……なにこれ……ちょっと舐めただけで……ゾワッて……」
ソウマ(仮名・23歳)。美大生。スケッチを描きながら、つい“舐め癖”がついたことに最近気づいた。
唇の端、ストローの口、スプーンの先……触れるたび、舌が“自分で濡れていく”感覚。
そして今では、無意識に──指を舐めてしまうことさえ、ある。
──♡──
【作業机】
・描きかけのクロッキーと、湿らせたティッシュ
・マグカップの縁に、唇ではなく“舌先”の跡
・メモには「舌で触れると、線が柔らかくなる気がする♡」
「……まさか、舌先で描いてる感覚まで……女っぽくなってるなんて……」
──♡──
【バスルーム】
・舌専用のジェル入りブラシ
・「潤いキープ成分で“粘膜感度UP”♡」と書かれたリップ用ミスト
・鏡の前には、「唾液量測定グラフ」が貼ってある──右肩上がり
「いや、やば……俺、舌に……反応して気持ちよくなってるって……」
──♡──
【下着】
・シルバーピンクのミニマル・フロントTショーツ
・前面の布地はごく薄く、湿度で柔らかくなり“舌触り”のような滑らかさに変化
・タグには「MOISTMUSE──“濡れたい”欲が溢れる下着♡」
「……えっ、なにこれ……濡れてきて……布の感触まで……なんか……舌みたい……」
──♡──
そこに現れる、隣の女──真希さん。
今日の真希さんは、とろみのあるリップグロスと、とろんと光るシルクシャツ。
言葉にしなくても、“唇から舌にかけて”すべてが誘っているように見えた。
「ふふ……女の子ってね、“濡れた舌”で誘惑するの。無意識にね♡」
「ち、違うっ……! 俺、そんなつもりで舐めてたわけじゃ──!」
「でもさっき、自分の指……ふっと舌で撫でてたわよ♡」
「……うそ……見てたの……?」
「さあ、“男の終わり”の時間よ♡」
「──どうぞ♡」
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【黒服さん突入】
ツルンッ!
床を滑るように黒服三名が侵入、粘膜スキャナを展開!
黒服1「舌先粘度、フェム性感域に突入!」
黒服2「唾液分泌量、平均の1.7倍──誘いフェーズ判定!」
黒服3「自触感覚、舌先での“濡らし行為”を快感記憶化中ッ!」
ソウマ「ちがっ、ちがっ……! 俺、そんな……濡らして気持ちよくなったり……っ!」
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【個体データ】
識別コード:No.037(ソウマ)
舌性感感度:94.3%(自触による興奮反応)
唾液分泌増加率:+65%(24時間平均)
装着下着:MOISTMUSE(湿度変化対応)
備考:「……指が……舌に触れるたび……ゾクッとして……止まんなくなる……」と喘ぎあり
──♡──
【数日後】
ソウマは、スプーンを口に運ぶたび──“舌先”で味わうようになっていた。
濡れる感覚が、甘くて、気持ちよくて。
もう“食べる”んじゃなくて、“舐めてる”。
自分の中で、いちばん敏感なのは、いま──舌だった。
そしてその舌が欲しがるのは、もう“何か”じゃなくて、“誰か”だった。
──♡──
真希さんは、そっと指先を舌に触れさせて、微笑んだ。
「濡れるってね……“触れたい”じゃなくて、“舐めたい”に変わるのよ♡」
「次は……腰で感じてみましょう。“動くたび、甘くなる”から♡」
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真希さんの手元のリストには、こう記されていた。
No.038:レン(仮)──動くたび、腰がとろけてた♡
完──“今日もまた女にしておしまい♡”
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「濡れちゃう舌って……もう、誰かを求めてる舌なのよ♡」




