表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『隣の真希さんに、今日もまた女にされました♡』  作者: 一条陽菜子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/69

第三十八話:シュン、“ありがとう”がリップに残った朝♡

第三十八話:シュン、“ありがとう”がリップに残った朝♡


──♡──

その女──真希さんは、隣に住んでいる。


洗面台の鏡に、小さな付箋が貼られていた。

“Thank you for yesterday♡”と、ピンクのリップで書かれた文字。

──けれど、それは自分の筆跡ではなかったし、何より──“そんな昨日”なんて、記憶になかった。


──♡──

「……誰だよ……書いたの……俺……?」


シュン(仮名・27歳)。会社員。朝が弱く、いつも出社ギリギリの生活。

けれど、最近なぜか──鏡の前でリップを塗る“癖”がついていた。

寝癖よりも、“唇のツヤ”を気にするようになってしまったのだ。


──♡──

【洗面所】


・キャップを外したままのピンクリップ(艶タイプ)

・リップの先端が“口角のかたち”に削れている

・メモには「“ありがとう”って、女の口元で伝えると可愛いよ♡」


「いやいや……俺、そんなキャラじゃ……でも……使い方、知ってた……気がする……」


──♡──

【デスク周辺】


・リモート会議用カメラに映る“ほんのり光る唇”

・画面の端にメイク直し用の手鏡

・USBポートに差し込まれた「USBリップ保湿ウォーマー」


「……誰がこんなん使うんだよ……俺、か? え……ほんとに、俺?」


──♡──

【下着】


・ヌーディベージュのチューブトップブラ+ショーツのセット

・シームレス構造で、服の下から“形”だけ浮かび上がる

・タグには「LipFit:キスのあとに、女を残す♡」


「……ぴったりすぎる……なんだこれ……あ、あれ……? なんか……似合ってる……?」


──♡──

そこに現れる、隣の女──真希さん。


この日の真希さんは、柔らかなシフォンのブラウスにタイトスカート。

唇は、シュンが使っていたのと同じ“ピンクの艶”で彩られていた。


「ふふ……リップ、塗るの上手になったわね♡」

「……ち、違います……それ、昨日の……メモ……」

「でも、“ありがとう”って書いてたの、あなたの筆跡だったわよ♡」

「う、そ、それは……練習で、たまたま……っ」


「さあ、“男の終わり”の時間よ♡」

「──どうぞ♡」


──♡──

【黒服さん突入】


パアァン!!

リップの香りが残る部屋に、黒服三名が口元スキャン装置を持って突入!


黒服1「上唇ライン、艶膜定着完了!」

黒服2「“感謝”発声時の口元、女優モデルパターンと一致!」

黒服3「リップ使用回数34回、口角緩み率92%に上昇中!」


シュン「や、やめろっ……口、見んなっ……バレるだろっ、昨日“キス”練習してたの……!!」


──♡──

【個体データ】


識別コード:No.038(シュン)

口唇艶率:87.5%(リップ膜密着時)

発話傾向:“ありがとう”を囁く頻度増

装着済み下着:LipFit(口元連動型)

備考:「昨日、誰に“ありがとう”って言ったんだ……?」記憶喪失傾向あり


──♡──

【数日後】


シュンは、駅のホームでスマホをいじるたび、唇をすぼめて確認するようになった。

話すとき、無意識に口角をあげる“女の笑み”が宿りはじめていた。

朝のメイク時間には、“口紅の色”で迷うようになり──

会話よりも、“口元の印象”が気になるようになっていた。

──気づけば、“ありがとう”が似合う顔になっていた。


──♡──

真希さんは、彼のリップラインを見つめながら、やさしく微笑んだ。


「ね、“口元”って一番最初に見られる場所なのよ♡」

「さあ……次は、“笑顔で落とす女の仕草”、練習しましょ?」


──♡──

真希さんの手元のリストには、こう記されていた。


“No.039:マサキ(仮)──唇に、可愛いって書いてた♡”


完──“今日もまた女にしておしまい♡”


──♡──

♡評価・ブクマ・感想、お待ちしてます♡

「ふふ……その口元が、“もう女の子”ってバレちゃうわね♡」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ