第三十四話:リク、“ハイウエスト”の脚線に沈んで♡
第三十四話:リク、“ハイウエスト”の脚線に沈んで♡
──♡──
その女──真希さんは、隣に住んでいる。
玄関のたたきに置かれていたのは、艶のあるローファーだった。
かかとの内側がきれいに揃っていて、それはまるで“腰から脱いだ”ような形跡。
──誰かが、女の子みたいに腰を落とした痕だった。
──♡──
「……これ、俺の、じゃねーよな……?」
リク(仮名・22歳)。服飾系の専門学校生。
コーディネートセンスに自信はあるが、最近なぜか──“女の服のバランス”が気になって仕方なかった。
特に、ウエスト位置と脚のラインが織りなす「錯視感」に──目が離せなくなっていた。
──♡──
【クローゼットまわり】
・ハイウエストのプリーツスカートが1着だけ別のハンガーに
・ウエスト位置に「ここが“脚の始まり”♡」と書かれたピンクメモ
・鏡の前に「姿勢と角度ガイドライン」のラミネート図
「おいおい……俺、こんな女物のスカート、……履いて、た……?」
──♡──
【洗面所】
・脚長錯視クリーム「Length Trick」のチューブ
・姿勢矯正インソールと、ヒール用の踵パッド
・メモには「“女の脚”って、骨盤の高さから始まるの♡」
「……なあ、俺……これ、何回、使ってる……?」
──♡──
【下着】
・ハイウエスト仕様の補正ガードル+ストッキング一体型
・太腿を締めてヒップを持ち上げる、視覚補正構造
・タグには「WaistHighDoll──“脚線で、惹きこむ身体”に♡」
「っ、うそ……え、めちゃくちゃ脚、長く見える……これ、俺……?」
──♡──
そこに現れる、隣の女──真希さん。
この日の真希さんは、モノトーンのボディコンシャスなセットアップ。
高めのハイウエストパンツが脚線をより引き立て、ヒールの踵が“誘うように”沈んでいた。
「ふふ……“脚が始まる位置”、変えてみたら気持ちよかったでしょう?♡」
「な、なにそれ……俺、ただ勉強で……錯視とか、パターン見てただけで……!」
「でもね、さっき──鏡の前で“腰の高さ”何回も見直してたじゃない♡」
「そ、それは……っ、インスタの参考で……っ」
「さあ、“男の終わり”の時間よ♡」
「──どうぞ♡」
──♡──
【黒服さん突入】
シュバッ!!
天井の換気口から黒服三名が降下、脚線スキャナを照射!
黒服1「腰高位置、視線錯覚ラインに到達!」
黒服2「ヒール+ガードル使用時、脚長換算率126%!」
黒服3「立ちポーズ撮影、全9枚!“美脚女子”フォルダに自動分類!」
リク「ちょ、待っ──俺の脚が、長く見えるだけで……女ってわけじゃ、ないからっ!!」
──♡──
【個体データ】
識別コード:No.034(リク)
脚線演出度:93.4%(補正装着時)
視覚認識:自己撮影による“錯視快感”あり
装着済み:ハイウエスト補正ガードル(骨盤矯正型)
備考:「この腰から脚が始まる感覚……ちょっと、クセになる……♡」記録済み
──♡──
【数日後】
リクは、立ちポーズを撮るたびに、ウエスト位置を指でなぞるクセがついていた。
買い物の際も、つい「脚が長く見えるスカート」を探してしまう。
歩きながらショーウィンドウを確認し、骨盤の位置を調整するようになっていた。
──もはや、脚フェチではない。
“脚を演出する女の身体”に、なっていた。
──♡──
真希さんは、腰骨を軽く押さえながら、やさしく囁いた。
「ふふ……ね、男の脚って、ここからはじまらないのよ♡」
「次はね……サイドスリットのワンピースにしましょう。見せ脚って、隠しながら魅せるの♡」
──♡──
真希さんの手元のリストには、こう記されていた。
“No.035:シュン(仮)──ヒールで背伸び、慣れてきたみたい♡”
完──“今日もまた女にしておしまい♡”
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♡評価・ブクマ・感想、お待ちしてます♡
「ねえ……脚線って、“女のウエスト”から始まるものなのよ♡」




