第十六話:レン、水のなかで、ゆれる胸♡
『隣の真希さんに、今日もまた女にされました♡』
第十六話:レン、水のなかで、ゆれる胸♡
──♡──
その女──真希さんは、隣に住んでいる。
シャワールームの床に、ひとつだけ落ちていた。
細身のくし。持ち手には「AQUA」と刻まれ、歯先は柔らかなシリコン製。
髪を撫でるたび、水音よりもやさしく──女の子の“ため息”のような音がした。
──♡──
「うそ……なんだこれ……これ、俺の胸なのか……?」
レン(仮名・22)。大学水泳部のエース。
週6の練習で磨き上げた、逆三角形の体幹。
けれど今日──鏡に映った自分の胸元は、まるで“しずくを抱える女神像”のようだった。
水に濡れた肌の上、ふくらみは確かに──波のように揺れていた。
(違う……俺、こんな身体、知らない……のに……)
──♡──
【洗面台・タオル棚】
・濡れた髪を整える「AQUAくし」──シリコン製の女物
・“レディース専用”のリンスイン・アフタースイムミスト
・メモ書きには「ゆれる髪、揺れる胸♡ あなたはどっち?」とあった
「なんだよそれ……髪とか胸とか、どっちも揺れたくねぇし……!」
──♡──
【ロッカー・水着袋】
・内側パッド付きのレディース競泳水着(Cカップ記載)
・タグに自分の名前が刺繍され、消せないようになっている
・袋の奥には「女子選手フォーム参考DVD」と書かれたケース
「誰だよこんなもん入れたの!……って、え……なんで“俺の字”で書かれて……?」
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【下着】
・黒のスイム用スポーツブラ。防水・伸縮素材
・タグには「Waver Breast:水中でも自然な揺れを演出」
・濡れた肌に密着しすぎて、まるで“心臓の拍動”が浮き上がるようだった
「こんな……胸なんて、なかったのに……なんで、あたたかいんだよ……」
──♡──
そこに現れる、隣の女──真希さん。
この日の真希さんは、ライトブルーのアクアドレスに、透けるラッシュガードを羽織っていた。
水を払うような所作で髪をかき上げると、レンの横顔にそっと視線を滑らせた。
「ふふ……“胸が揺れる泳ぎ”って、見惚れちゃうわよね♡」
「やっ……やめてください……! これは、なんか、トレーニングのせいで……!」
「でも今日、“水着の上から胸を押さえてた”わよね?」
「違うっ……あれは擦れてたからで、ちが、ちがうってば!!」
「さあ、“男の終わり”の時間よ♡」
「──どうぞ♡」
──♡──
【黒服さん突入】
バァァァン!!
プールの非常口が開き、黒服3名がダイブの勢いで着水突入!
黒服1「バスト輪郭明確!左右差なし!泳ぎ対応済み!」
黒服2「スポーツブラ内温度上昇!生体組織として完全反応!」
黒服3「すでに“胸の揺れ”を意識したフォームに調整されていますッ!」
レン「やめろぉぉ!!俺はタイム削りたいだけで、胸とか要らないんだぁああ!!」
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【個体データ】
識別コード:No.016(レン)
胸部組織膨張率:89%(生体ポリマー融合中)
スポブラ装着時間:平均6時間(運動時も安定)
“胸を押さえる仕草”発生数:12回/日
備考:「……水の抵抗より、揺れの重みが気になった」記録あり
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【数日後】
レンは、フォームを崩さないように、自然と胸を意識して泳いでいた。
ターン後、水面から浮上するときのバストラインが、ふわりと揺れる。
女子選手と並んで泳いでも、違和感がないどころか──むしろ、引き込まれていた。
部室でブラのストラップを直す自分を、もう“変”とは思えなかった。
水の中で揺れる胸は、もう──自分の一部になっていた。
──♡──
真希さんは、タオルでそっとレンの肩を包みながら微笑んだ。
「ね……もう、“泳ぐための胸”になっちゃったのね♡」
「次はね、競泳用のワイヤー入り、用意しておくわ♡」
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真希さんの手帳には、水滴のついたページにこう書かれていた。
“No.017:シュウ(仮)──脚が、ちょっと内股だった♡”
完──“今日もまた女にしておしまい♡”
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「うふふ……水のなかでも、ちゃんと“女の子”になってるのね♡」




