妖精の森
"妖精の森"は原作ストックで記念すべき1作品目に渡る作品となっております。
自由に冒険をしていくのが夢な森の隠れ家の街の王女である"テラ"はある日倒れ込んでしまいます。そこをクロス達に助けてもらいますがその森では、"カリバー"という獣人が森の根源となる"短冊の木"を支配していました。
果たしてクロス達は、この支配に終止符を打つことはできるのか?そして森の運命は?
あなたは命の原点になる存在を大切だと思いますか?森には人間に対する使命が与えられています。酸素を作ることも森の仕事です。
そんな森をあなたは捨てられますか?それとも大切にする?
そこは妖精の森。ルークス島のどこかにある隠れ家です...。
そこでは大きな大きな星に願いを込めると千年に一度だけ流れ星がこの森に降り注ぐと言われいる『短冊の木』がありました。先住民の民はルークスの中心にある深淵の森の前に自然と草の『レシティア』という国から移民した民と短冊の木と信仰する民がその木の前に大きな森の街を作りました。
その世界は大いなる神木に包まれ新樹に建物を支えられて今もなお平和を作ろうとしているひとつの森がありました。その森はクロス・テールから西に一息ついても近くにあっても見つからない隠れ家の大きな街『妖精の森』と言われました。
そこの森で生まれた光の神の子である"テルテラ・レイン・シャトル"はいつもわがままで危険な外を冒険したいといい臣下の許可もなく勝手に外に出ていくというわがままな子供でした。通称は"テラ"と名付けるようになりました。しかし、森の城から逃げ出しても結局臣下に捕まる毎日でした。
そんな平和な森の隠れ家でしたが、謎の獣の男である闇の力を得て"エグゼ"から使命を得た"カリバー"が星の力を奪って行ったことで"テラ"は記憶喪失になってしまいます。"テラ"は星の力が命の源なのです。テラは勝手に残りの星の力となる魔具である"星の剣"を持ち出して外に出ることになります。そして、テラは旅に出ることになりますがついにご飯も食べれずに致命的に倒れてしまいます。
旅立った初日に紅いドラゴンに会って仲良くなって食糧を分けて貰えたのはいいのだがあまり食べていないから倒れてしまった。本当にこのまま彼女は星の彼方の世へと消えてしまうのか?そう彼女は思った。
アドバンテイル 妖精の森
原作 レクさ、10.1、吉田賢一
森に囲まれた草原でぐったりと疲れ果てたかのように倒れ込んでしまったテラ。そこにまだ元気なクロス達が通りかかります。そしてエアリがご飯の話を話題にみんなで賑やかに歩きながらクロス・テールに向けて会話していると近くで『ピューッ!』と笛の音がした。
『なんだ?なんだ?』
『この近くーー!?あ!』
エアリが彼女を真っ先に見つけた。彼女はとても飢えていた。そこでクロスがサンドイッチを彼女に渡した。
『大丈夫か?』
クロスがそう言うとさっきとは見違えたように復帰する彼女。彼女の周りはキラキラしたような光の現象が彼女を大きく包んでいた。そして緑色のゴシックロリータの服を来ていて背中には剣を彼女が背負っていて、エアリが剣を抜くと剣が星のように光が周りにただよったーー。
『君の名前は?』
クロスがそう言うと彼女はこう答えた。
『テラだよ。』
そうするとクロスも自分とみんなの自己紹介をしてもらった。そして、彼女も元気に自己紹介をした。どうしてここにいるのかということも彼女から聞いた。しかし、彼女はクロスとほぼ同じ身長と同じ年齢のようでクロスからは何も言えなかった...。
『テラか...じゃあ、俺たちはこの辺で』
クロス達がそう言うと3人はそのままその場から立ち去るようにクロス・テールへの道を歩いた。
END(?)
クロス達はやっぱり歩きながら何かと話題を振りながら会話をしていた。街のことやら近郊の事などをそしてさっきの人物についても話題で会話が始まる。
『いやー、さっきのなんだったんだろうねー?』
『あー言うのは怖いからよしときましょう。あんな少女が森の奥の草原で一人とかたたりやドラゴンが人型になって本物の人間を喰おうとしているかもしれないよ。』
エアリがそのことを口にするとクロスは立ち止まって街とは反対方向を一人で振り向いたのであった。そしてセノがクロスを心配して呼びかけたがクロスにとっては不愉快だった。
『そんなこと言うんじゃねぇよ...。だいたいお前ら本当に仲間なのか?俺はお前らのことが勢力的にも大嫌いだ!!!大嫌いだァ!!!』
クロスが本音でそうエアリやセノに怒鳴るとエアリは怒りをクロスにぶつけた。
『何よ!アンタなんて弱いくせにー!大嫌い!!』
そしてセノがクロスに向かってグチを言う。
『てかお前さ、俺をにくんでいるのになんで仲間になんだよ。怪物は消して当たり前さ...。』
『なんだと!?そういうお前らこそは人間以外は排除しろ!とか思っているのか!?この森はお前らが汚くしていて...虫や動物や怪物が綺麗にしてくれているんだぞ!!分かっているのか!?』
クロスがエアリの買い言葉に反発するとそのままクロスだけ反対方向へと行ってしまった。
※ENDでないです。
そしてクロスは、全力で反対方向に行ってしまった。この感じは前に洞窟で一人で住処と暮らしていた時と同じだ。そう、クロスの一族の象徴は"ドラゴン"と"紅いルビー"だった。そして、クロスの妹はドラゴンなためなのかクロスは、それなりのプライドを捨てる訳にはいかなかった。
だからエアリに反発した。エアリも元は人間として生まれたものではないものを。彼女が否定した結果がこれだ。この先この三人でやって行けるのかどうかが不安だ。クロスはそう考えてた矢先だった。
さっきの草原で例の闇の組織"ブラックバーズ団"のデュアルとクラディエがさっき出会ったばかりの茶髪の少女を左脚でキックして痛めつけていた。それをクロスが抑えようとする。
『おい!やめろよ!そんなこと!』
『んだと!!コイツから妙な強いオーラが感じたと思いきや』
『弱っちいじゃねぇか!!』
『うぐっ...さっきの赤と青の人ー助けー。』
クロスにそう言うと彼女は髪の毛を引っ張られて気絶してしまった。それをクロスは許さない。その時宝石から紅い閃光が光って弾けた。そしてデュアルとクラディエがいつの間にか炎に包まれて燃えていたーー。
『うわアッチ!覚えてろよ!』
デュアルとクラディエが負けたようにクロスを後ろを向いて睨みながら撤退して行った。彼女の体を揺さぶると彼女は生きていた。
『あなたは...?』
『大丈夫?...ひどい怪我だ!俺の魔力があれば治せるくらいだ。直ぐに治してあげよう。テラだっけ...?』
『はい、わざわざここまでお戻りくださり、ありがとうございます。お礼に妖精の森へご案内しましょう。』
テラとクロスから青い光が集まって二人はその光に吸い込まれてしまった。すると、景色も森の中に変わってその森はかなり広く木で作られた街並みもいっぱいあって建物は新樹に支えられていたのであった。
『ここは?』
クロスがそう聞くとテラはこう言った。"妖精の森"。3万年前から文明が伝説の大陸から渡来人が訪れて住み尽くすようになって、ここで栄えたということみたいだ。伝承した人物は森の神様"レイーダ"からだそうだ。
クロスはその"レイーダ"が今でも生きているのか聞いてみたがテラは分からない。知らないと答えた。彼女はとても物静かだが穏やかな性格だ。彼女とここに入れば穏やかな心を取り戻すことができることを伝えられた。
森の中は、とても美しく緑色が施されていて綺麗だった。クロスはその森の街並みをじっと見つめていた。そして、クロスがテラに話しかける。
『ここって綺麗な場所なんですね。』
『ええ、そうなんですよ。ここの神木や新樹が私達の様々なことを支えているのです。ーーしかし、私達にも自然にも最大の敵がいるのです。ーーこちらへ!』
テラがそう言うとクロスも右の方に行くことにするのだが、右の森の方を見たところ周りがさっきとは違い森が闇と化していた。
『...なんですか?これは!なんなんだァ!!』
クロスが森の中で大きな声を張り上げる。
『右側の森どうなっているの?全部真っ黒!!』
テラが言うには右側の黒い森に入ってしまうとブラックホールのように吸い込まれてしまうのでここに建物は建てることも出来ないようだ。
『アイツが来てからは..."カリバー"が来るまでは......!!』
『カリバー...!』
『どんな奴なんだ?』
そして、そこにセノとエアリが森に来るのをテラが確認した。事件と異変の真っ只中だがテラは二人を風の魔法で追っ払った。クロスにそのことを伝える。
『え...!?あいつらもこの近くに!?とりあえず...追っ払っとけ!二度と俺の前に近づけないようにな...!!』
『了解しましたぁー。それでカリバーのことについてはこの街の図書館で詳しいことを教えます。』
クロスとテラが森を歩いていると大きな神木が見えた。その木の周りには星がいっぱい集まっていた。
『あれはなんですか?』
テラは悲しそうな表情でクロスに言う。
『あれは短冊の木です。あれがあるお陰でここは豊かでいられるんです。しかし、カリバーが来てから闇魔法で神木は今でも絶滅しそうでいわばピンチ状態なんです。』
『そんな...。そんなの絶対に許せないよ!!自然や森を奪おうとするだなんて...!!』
クロスはカリバーのことに対して許せることはなかった。彼のやった罪でさえ自然を奪ったことなのだから。
そしてセノとエアリがそこに現れる。
『お前ら...なんだよ。なんなんだよ!』
『それよりも忘れ物だ。お前、宝石を落として帯乱状態にならないか?』
帯乱状態というのは魔具を落としてしまうと装着していたすぐに自分自身が落としてしまった反動で高熱などを出したりしてしまうことだ。最悪の場合は死に至るがクロスはいつの間にか紅い宝石を落としていたのだが全くその事には気づかなかったし、さいわいにもなんの症状もないみたいだ。そして、エアリがクロスに対して謝る。
『ごめんね、クロス。私ただ狩ればいいと思ってた。こんなにも自然があるだなんて、やっぱりクロスに同調しちゃうよ。ごめんなさい。』
そしてセノも謝る。
『俺も...戦友としてこんなことは情けないよ。ごめんね...!』
『ああ、俺も悪かった。そして、みんなに頼みがあるんだ!』
そして、クロスが言う。この森の街でどんなことが起きているのか倒すべきはなんなのかということも。
『なるほど。...カリバーか。手強いぞ?奴はエアリと同じ一族"イグニア"族だ。勝てるか?』
セノが言ったその忠告に対してクロスはその言葉に応えた。
『やってみないと分からないだろう!』
そしてエアリも言う。
『決まりね。奴を倒しましょう。ーーでも、奴の倒し方って』
『大丈夫です!奴を倒すためのことが書かれている本が図書館にあります。』
エアリとセノも合流してクロス達4人は妖精の森の図書館に行くことにした。そして"カリバー"を倒すための本があった。書物には『3人集いし時炎揺らめく道切り開かれし時、世界があらんことを』と書いてあった。
そして涙をうるみながら彼女はクロスにこう言った。
『カリバーは私の大切な妹を...妹を...攫って行ったのですーー。』
そして、セノが言う。さっきの態度とは一変したような感じだ。
『なんだよそれ!そいつ、なんなんだよ!』
さっきまでクロスのことを一時否定してたセノもクロス側に付きたくなってしまった。森を無くそうとすることはセノとエアリもクロスに同情した。
『私もー。こんな奴らなんかに森もこのシマでも好き勝手させたくないわ。』
『ーーコイツ、俺たちのシマで。それに友達にまでよ。』
『ああ、やるしかないな。』
『ところで"カリバー"はどこにいるの?』
確かにそこが問題になってくる。テラから聞いたところ彼は今日の夜必ずテラを攫いにここに来ると言うことが分かった。そして、クロス達も戦闘の準備をした。森の隠れ家の街を懸けたバトルだ。(この街は後に正式な街になる。)
そして夕食を食べ終えた4人はすぐに武器を構えた。テラから聞いた事によると私を攫いに夜19時にここに"カリバー"が来るということらしい。もし逆らったら森の全てをダークマターにされてしまうらしい。黒い森の方は触れただけでもダークマターだから死んでしまうらしい。しかも、それも"カリバー"の仕業であることもクロス達は知ることができた。
まぁ、どっちにしろやることは決まっているさ。相手を倒して街の平和を取り戻していく、そういうわけだ。そして森の入口から"カリバー"がやってくる。彼はコバルトブルーの毛並の獣人だった。一見みると水属性なのか?と思うが実際は闇属性だと言うことをテラから聞いた。俺達は最初にせめてはいけないのでテラと一緒に奥へ奥へと行くように隠れて護衛をすることにした。そして、"カリバー"は呟いた。
『フフフフ!ハハハ!さて、俺の愛する花嫁"テラ"ちゃんはどこだ?』
複数の森の住民がテラの居場所に対して答える。
『さあ?知らないなー?』
『知りませんね。』
『知らねぇし。』
その住民が身の程知らずとして"カリバー"が住民を捻ってひねり潰そうとした瞬間だった。クロスが一人で飛びかかった。
『クロス!』
『心配ない!俺一人で片付けられる!!』
目の前に立ちはだかるのは"カリバー"だ。
『誰だ?お前はなんなんだ!?』
そしてクロスはこう言った。
『俺の名前はクロス!お前よりも負けない救世主になる!』
『俺の花嫁はどこにやった?』
カリバーは真剣にクロスに聞くが、クロスはとぼけたようにいう。
『さぁな。嫁にしたかったら俺を倒してから行け!!』
そう言うとクロスは、今までにも見た事のない威圧を出し切った。そして、"カリバー"を圧倒させる。カリバーは遠くの神木に吹っ飛んでめり込んでいった。
『ぐふっ...ここまでやるとはな。だが!"ダークネススマッシャー"!!』
その"ダークネススマッシャー"は闇属性の攻撃で周りにダークマターを放出する必殺技だ。そう、森の大半がダークマターに侵食されてしまったのもまさしくこれが原因だったのだ。
『何!?』
そして、クロスはダークマターに吸い込まれて"カリバー"の念力によって森の奥に衝撃で吹っ飛ばされた。
『うわあああ!』
クロスでは、受け止められないほど吹き飛ばされた。そして、あざ笑う"カリバー"をセノ達が憎み見ていた。
『フハハハハ!そのまま吹き飛ばされて死んでしまえ!』
『クロス!!』
エアリは森の奥から見渡すとクロスの意識がないように見えていた。まさか、クロスは負けてしまうのか?と思いきや再びクロスは立ち上がった。
『まだだ...まだやれる!セノ!エアリ!コイツは俺一人で倒す!!』
そんなことを言うクロスなのだが、正直セノやエアリも不安しか感じなかった。数日前あれほど"ブラックバーズ団"の"デュアル"と"クラディエ"を一人では、倒せなかったクロス。クロスは何度でも立ち上がった。森を守るために。しかし、やられてはやられ、やられていく。"カリバー"の闇魔法攻撃のまるでブラックホールのような攻撃が厄介だ。あれをどうにかしなければ勝てない。そう思い込んでクロスは再び立ち上がる。もうリトライして10回も経っただろう。
『そういえば、この前、お前の妹が誰かにやられてぐったりしてたぞー?だから、俺がトドメ刺したんだァー。アハハハハ!!』
またもや"カリバー"はクロスをバカにするように大切な家族のことも手を出すかのようにバカにした。それを聞いたクロスはこう相手に言いぶつけた。
『今、なんて言った?』
『お前の妹が致命傷負ってたから俺がトドメを刺したんだよ!文句あんのか?あ!?』
『お前だけは絶対に許せねぇよ!!』
そう言うとクロスはさっきよりも違うさらなる威圧を出して紅い宝石が紅い閃光を出して光始めた。クロスの剣に紅い閃光が纏まりついてそれが炎として伸縮されていった。クロスはその必殺技をこう叫んだ。
『ファイアブレスアタック!!』
炎属性の必殺技で圧倒的攻撃力を誇る技は"カリバー"を引っさげて1発で押して倒した。いつもよりも違った威圧の量と感覚、無意識で発動してしまったのだ。『alt.1』というものを。
そして右側のダークマターに包まれた森の街はダークマターも抜けて元に戻った。
『わあ!』
『見ろよ!見ろよ!森が...!短冊の木が笑っている。』
"短冊の木"に星の力が戻っていく。そして少しだけ集まった星の中からある1人の少女が出てきた。その少女は紫色の瞳をしていて髪の色は色白で白髪で物静かな外観をしていた。そして優しく高い声で彼女はクロス達に声をかけた。
『テイン!!』
『え?』
『あなた達が私達を助けてくれたのですねー。ありがとうございます。私が"テラ"の姉の"テイン"と言います。私達は王族としてここを普段守っています。ですが、1度カリバーに囚われていて封印されていました。そういえばクロスさんの妹ってー』
『ああ...この宝石なんだけど。小さい頃親から貰ってさ。それで今もー』
そして、テラはこうクロスに伝えた。私はあなたの妹さんとは仲が良いし、彼女とは同期なので言わせてもらいます。『彼女は神にやられてこの世界に逃げ延びています。ですが助かるのも時間の問題でしょう。』とのことだ。ただ、それに対してはクロスも良く分からなかった。そして、クロス達3人は森を抜けて新たなさらなる旅に出ることにした。後にここは"ルピナス・ベルグ"と言う街になる。森を出て暗黒面もなくなってテラとテインと別れたクロス達。しかし、戦いで疲れたクロスには頑張ってくれた。それでエアリは紹介したいレストランがあるとの事でそこで今日は昼食を取る事にした。よく考えれば短い間の話だったみたいだーー。クロスはその後この話はよく覚えてないみたいだーー。
END