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大長編アドバンテイル   作者: レクさ
2/3

エルドラゴンの逆襲

エルドラゴンの逆襲は原作ストックでも2作品目のルークスの間に釘混んだ作品となっております。


メスのエルドラゴンで時折魔法で人型になり金髪の少女でまるで炎の少女姿でいる"アーサ"と新米戦士の"クロス"との異世界の中で友情と愛情がときめいたストーリーとなっております。


彼女は"エルダー"という伝説の大陸の戦士となっており、戦いをしていたところ剣を司る神「フレイ」に大剣で串刺しにされてしまいます。そこをクロスが助けて色んな出来事がはじまる感じですね。本編にとって重要なストーリーとなりますのでご自愛いただければなと思います。


争いの中で見つかる炎のように燃え盛る愛情...あなたは逃げ出せますか?それとも愛せますか?たとえ怪物でも。
















※これはクロスがルークス島を冒険してた頃の話だった。


クロス達がとある目指している街の近くで夜のキャンプをしようとした途端だった。ふと空を見上げるとそこには数多の星が数多く広がっていた。そこにエアリが外に上がってきてクロスとセノと一緒に焚き火をする。ところがそこにロングヘアに髪を結んでいる金髪の少女が現れてその少女はどこかにまるで幽霊のように飛んで行った。それに対して対して全員が驚きを隠せなかった。


『今の見た?』


セノが問いかける。


『あれがどうかしたの?』


『え?幽霊見なかったの?』


クロスだけはそれでも一瞬驚いただけでなんとも思わなかったようだ。恐らくセノ達が驚いたからクロスはそれに対して合わせようと思ったのであろう。それにしても今はまだまだ長い夜。夜で言う22時の時間帯だ。その後は夕食を3人で外で食べることにした。


『ーーなんか、こういうのいいよねー。』


『うん、キャンプファイヤー()いてさあー。』


『盛り上げるの面白そうだなー。よし!やろう!』


そして、3人はキャンプファイヤーをするのだがその瞬間 !向かっていた森の先の街が火の海と化している光景が映った。


『おおっ』


クロスとエアリは対して驚くことはなかったがセノにとってはびっくりするほど驚愕的になってしまった。しかし、3人共怖がることはなかった。


『こうして、見るのもいいよねー。』


『まあな、ひとつの街が消えてまた生まれる。新しい文化が作られるんだ。』


いずれその町"エリーズ・ノワールは"ノワール・ジュエリットと呼ばれるようになった。


一方街の近くでは紅い怪物が広い街に恐怖と震撼を与えようとしていたのであった......。


「なんて力なんだ...!」


大きな怪物が街を呪いの籠った炎で飲み込もうとしていた。その怪物は黒い翼をはためかせて空を飛びいつも街の住民を困らせていた。


「ーーこれがあやつの力なのね。」


「ああ、こんなことをするのは奴しかいない。"エインズ"の娘。」


「息子はどこかに放たさせているみたいだぜ。有り得んだろ。最強のドラゴンの息子だぞ?」


暗い雲がかかった夜の出来事だった。その街は大きな街で近郊で栄えていた。しかし、その大きな街をひと握りで街一つを滅ぼしたものがいた。その怪物はその街の全てを焼き付くした。美しい街並みや景色、周辺に連なる山々、それぞれ親しい家族などを。彼は人間を憎んでいたのであった。


怪物の親も「人間は愚かな者だ。滅ぼしなさい。」と教えられてきたようだ。

その力は横切るような虚力な金属をも(とか)かすほどの光線を放ち街の住民達を酷く、残酷に...卑劣に圧倒した。


そして、深淵の森とテールを横切る西洋の街は大きな紅く著しい揺らめく炎と共に終焉に向かって最終的には消滅した...。街が滅びた影響と同時に近郊は一変。某世界は荒地になってしまった。


まるで凶暴な存在だった。

その怪物はこう名前を応えた。伝説の破壊の来房者『エルドラゴン』と。


大長編アドバンテイルルークス エルドラゴンの逆襲


原作 レクさ、10.1、吉田賢一


彼の名は9歳の少年クロス。目指すものは世界を股にかけて冒険をしながら世界を救っていく救世主(シーカー)だ。仲間はまだ2人。エアリとセノだ。エアリは剣研ぎ師。自身の岩や宝石を精錬する能力を使用しなくても剣を研ぐことができる。そして、セノは僧侶と戦士の資格を得ている頼もしい相棒(?)だ。クロス達は、次々に新たな冒険へと突き進む。まだ見ぬ世界へ向けて。


クロス「行くぞォ!」


今日もとある街に向けて歩き出すクロス達。その場所は、東は壮大な草原、西の方が森林で横切られていた。クロス達はこの日、次なる目的地『深淵の森』へ向かう途中の間のことだった。


エアリが言う。


「今日もクロスは元気だね!」


「当たり前だ!俺は一人でも元気だよ!」


今日もクロスはいつものように元気だ。外側が赤い部分に内側が青い色の部分の服。そしてズボンは暖色に近づいた黄色いズボンを着ており、今日も張り切っていた。時刻はお昼を過ぎようとしてた頃だった。エアリが、お昼を食べないか?と提案をしてクロス達も賛成してお昼ご飯を弁当を出して3人が食べるその時のことだった。


クロスの周りから紅い大きな巨体が遠くに降ってくる。クロス達も近くの森林もすっぽりと影に入るくらいの大きさだった。悠長に弁当なんか食べてられないと思い1度弁当を再びバックを持ち出すクロス達。巨体が左へと逸れていく。


「なんなんだ?アレ?...ちょっとみんな!ここで待ってて!」


クロスは、バックとセノを置いて森林の方に進むことにした。恐らく、クロスは森林の方に巨体が落ちるだろうと言うのが分かっていたからだ。


「ちょっと!クロス!何があったの!」


「来るな!来るな!...来るんじゃねぇよ!馬鹿野郎(ばかやろう)!!!」


クロスはエアリとセノに申し訳ないと思ったがあの巨体から邪気を感じたクロスには調和と平和を主義する勢力であるセノとエアリには忠告しようとしたが悪口になってしまったようだ。そしてそのままがむしゃらに巨体の方へと向かっていくクロス。


クロスは、セノ達が追いつけないのスピードで森林へと向かった。そして、その巨体は森林の方の洞窟のある方に落ちていった。そして、クロスが追いかけてようやく見つけた。その巨体...いや、生き物は酷く槍や大剣を突き刺されていてしまい、更には発砲の後もあってなのか酷い有り様になっていた。


「酷い怪我だ!...早く手当て!いや、治療を...」


「人間...下等な種族よ!...お前もしにたいのか?」


その怪物とクロスの会話が続いていく。クロスは真剣にその怪物の話に傾けた。どうやら、クロスのことをまだ信用していないみたいだ。仕方ない。人間と怪物が共存していくことは基本ありえないことなのだから。


「ダメだ!とりあえず...なんだ?これは...簡単には抜けないぞ?」


クロスは大剣を抜こうとしたのだが簡単に抜けはしなかった。その言葉で敵視していて鋭くなっていたドラゴンの瞳孔は、緩くなり始めた。


「うぅ...。」


「これは...剣に発砲だらけの傷だ...。擦り傷も?待ってろ!今すぐ助けてやるからな!」


紅いドラゴンの体は大きな聖剣で突き刺されて発砲による箇所が5発あった。そして、クロスは大剣を最後に抜こうとする。怪物からは「人間...やめろ!」と言われるがそれでもクロスは大剣を抜いた。


「その剣はーーその剣は、"力の意志"を持っている者しか取れない剣だぞ?なぜ取れたんだ?」


その言葉が良くわからなくてクロスは、無視をした。


「それにしても、本当にドラゴンがいたんだね...。凄いよ‼」


紅い怪物はころもを纏い黒い翼を見せてきた。間違いないな。ドラゴンだ。しかも20メーター位はある。クロスは小さい頃自身の父親から怪物の治療法についても英才教育を受けてきた。そして、"力の意志"についてもだ。更にはここでドラゴンが恐る恐るクロスに向かって話しかけてきた。


「お前...私が怖くないのか?」


「そんなことないよ!ドラゴンと炎は俺の象徴だよ!ー-それに俺も正直人間嫌いだから...。」


「......‼なんだと...⁉」


クロスが自身の経験を言い出すとその怪物改まったように少女の姿に変わり始めた。その少女は神々しく、黄色い髪の毛に紅い瞳と古びた服に心が満たされていたのであった。クロスの一族は炎属性の信仰が多いとされていて、"エルダー"にも多く関係しているとも言われている。


彼女はエルドラゴンと言われている存在で本名は"アーサ"と言うそうだ。

???・"アーサ・シャトルアルタイト・エルダー"が本名らしいようだ。


「私は人間としてやっていけるの...ですか?」


気を緩めた少女が親密に答えるとクロスはこう答えた。


「やっていけるかではないと思うよ。信じることだ。たとえ何になろうとなったとしても...俺のお父さんからの言葉だ。何の名残なごりもないんだけどな。」


アーサが言う。


「私の親は、人間にとってはひどく残酷ざんこくなことしか言われてきませんでしたー-。人間は直ぐに滅ぼせと私は言われました。」


「そうか...仲間には悪いけどー-、少しだけ君といたい。君といると、何かが掴めそうなんだ!」


「ありがとうございます!ーー私行くところがないんですよ。居場所もなくて住処も洞窟でー」


「だから、さっきも言ったでしょ?良いよ。俺の拠点にー...と言いたいけれど考えさせてもらうよ。だからここにいさせて欲しいの。」


「...はい!」


そして、クロスがペットボトルのような容器から小皿を二皿出してペットボトルに入れてたお酒を彼女にも渡した。


(さかずき)を交わそう!』


ビンに詰めたコークを飲みながら彼女もクロスと一緒に言い訳を振る舞い始めた。さすがにドラゴンの状態で飲むわけにはいかないと思い彼女は人の姿に変わった。その少女はクロスとほとんどおなじくらいの身長で同じくらいの年齢の少女だった。どうやら、昨日のキャンプの出来事は正史みたいだ。クロスは、そう改めて受け入れた。


『ーーいやー、俺の仲間はまだ少ないしダメダメだし俺ばっかりにやらせんなよォー!』


それに対して彼女も幼気いたいげにクロスに向けて森の中で焚火しながら話しかけてきた。


『本当にそれっスよー!あー!めんどくさいし、神がこの世にいなければいいのにーてか争いってなんだよ !もうー !』


夜から暗い中の森で二人は、酒成分を入れたコークで盃を交わして二人で何度でも飲んだ。クロスは、洞窟の中でドラゴンと一緒に冒険し空を駆け回ったり、洞窟で人間のように楽しいことをして遊んだりした。セノ達をなぜ連れて来なかったのかはいくつか言及されているがここでは一部しか言わないこととする。その理由はセノがドラゴンが嫌いだからだ。


そして、エアリもドラゴンを見つけたら生け捕りにして食べてしまうからだ。更に理由を述べるとアーサが「大丈夫です!あなた以外の人類は今のところあなたに歯向かったものは滅します!」とつぶやいたからだ。


次の日、朝早く起きた二人は森でバトルのための修行をした。「君といると、何かが掴めそうなんだ!」と言った時のことに対して彼女は「どんなものを強化してみたいですか?」と聞かれる。とっさにクロスは、こう答えた。『君と力を出し切りたいんだ!君とは力が存分に出し切れそう』と言う。そこで二人のちょっとした修行が始まった。


彼女が言う。


『力を出し切るためには威圧を出してみてはいかがでしょうか?』


『君は...アーサは出し切ることができるの?俺は、訓練で何をやっても威圧は使えなかったからー』


『そんなことはありませんよ。私も昔は、何も出し切れませんでした。当然わからなかったのでかんしゃくも起こしていました。私、わがままなんですよ...。』


何か悩みを抱えているかのように彼女は哀愁に哀しむ。そしてクロスが慰める。


『大丈夫‼俺がいるから心配するな!ー-だから、泣くなよ!俺がいなくなるまでは!』


『ありがとう!ー-じゃあ、"力の意志"の一つ"瞬足"を簡単に出し切る方法をあなたに教えてしまいましょう!』


『うん!お願い!』


そう言われると"瞬足"の修行が始まった...どころかまるで訓練でも実践でもない。まるで普段よりも優しいセミナーだった。こんなに優しく教えてくれる人は、ほかにいないだろうとクロスは思った。彼女によると、"力の意志"の一つ"瞬足"は、覚醒時に数回地面を足で蹴ると発動することが可能になることができるのだが、()()を習得するには、3年はかかるみたいなのだが、彼女のおかげでクロスも慣れてしまって、完全に習得していった。


その夜は夕方に二人で狩ることに成功したイノシシを焼いて二人で霜降りの肉を食べた。そして、食事しながら、二人の会話が始まった。クロスから会話が流れていくのであった。


『ねえ、アーサはこれからどうするの?』


『どうって言われてもー-でも私はあなただから言います!ー-アーサは、クロスのことが大好きです!』


『え......。』


クロスのことが大好き...いきなり言われてもクロスにとっては難しい問題だった。好きかどうか受け止められるにはすぐになれることができそうなのだが、もし、仲間にしたとしても他の 仲間たちが解釈してくれるのかどうかが問題だった...。果たして彼女に対して仲間は、どう思うのか疑問も入ってきそうだ。そこの部分が仲間が来ないと上手くあらわししようがないとクロスは思った。


そして、出会ってから1週間後のことだった。朝とともに日が昇る時間の出来事だった。クロスとアーサが共に力の意志の稽古を終えてアーサは、クロスの手に紅い宝石を握らせた。


「これはなんなの?」


「私とあなたの印です。これを持っているものは私とあなたしかいません。あなたは私と永遠に契約をします。あなたの剣にもおなじ宝石がはめ込まれていますがそれとは別の用途として使うことになります。召喚とか...?」


「分かった。じゃあ、必要な時に使うよ?」


そう言うとクロスは、ふところの胸の部分ににペンダントの宝石を隠した。


「はい!ぜひ、お使いください!あ、あなた以外が使おうとしたら私が3000℃くらいの黒炎であなた以外に使おうとした奴を滅ぼしておきますのでー」


「そこまではいいよー。ただ、敵に奪われて利用されそうになった時は必要になりそうだ...」


この瞬間がクロスとドラゴンとの契約の瞬間だった。森に白い日差しが立ち込め始める...。紅い宝石の光と白い太陽の伸びる日差しがクロスする。彼女が言うにはもし危なくなったらこれを使ってほしいいということだったのだ。しかし、いつまでもこうしてはいられることはなかった。


クロスは2週間ドラゴンとともに楽しいことをしながら笑いあって楽しんだ。人間のようにゲームをしたり、雑談をしたり、そして人間の壁を超えてルークス全体を空を駆けながら見て廻ったりなどもした。しかし、その時期ももう終わりだ。終焉は必ず彼女にも来るだろうと思っていた。しかし、俺は彼女の事が頭からよぎってばかりで諦めきれなかった。


明くる日の夕方だった。彼女がいつもよりも早く起き始める。洞窟の入り口で見知らぬ大勢の人々が待ち構えていた。彼女は危険を察知して起き始めたクロスをかばうように少女の姿で外に出た。


「誰でしょうか?」


アーサは外に出て外で待っていた謎の大勢の組織達に問いかける。


「私達はエーデルの一族だ。エーデルワイスさんの報告によってこの辺に2週間前ドラゴンがこの地に落ちたと聞いてな。何か証拠になるものはありますか?」


アーサはこう答えた。「ありません。ここには何もないのです!」と強く答えた。


潔くその日は彼らも退却するようにした。そして、クロスが起きると全てを話し始めた。彼女が言うには、調和に対する私達はエーデルという大きな一族に加担するエージェントの組織に追われています。それを聞いたクロスは、「そんなの放っておけない!こんな大切な命をなんだと思っているんだ!」と彼らに歯向かうように怒り切った。


さらに翌日の出来事だった。

再びエーデルのエージェント組織が洞窟の前に向かってきた。それを2人は戦闘をスタンバイするかのように準備をした。アーサは、鋭い爪を出して、クロスは剣先が暗闇でも神々しく光る"ルビーの剣"を構えた。さらに、二人は、突然襲ってきた組織と戦うしかないと戦うことを決めた。


「やああああ!」


強襲攻撃で形勢逆転か?と思いきや、最後のエージェントだけ倒しきれなかった。そう、彼は彼が口から放った光線を受け止め切れていたのであったーー。


「...私の攻撃が?効かない...!?」


彼女の攻撃の次にクロスが攻撃しようとするがカウンターでクロスはダメージを食らってしまう。そして、アーサの体がどんどん熱くなってきた。そして最後のエージェントが答える。


「君たちの旅もここまでだ。」


その言葉に対して二人は彼に怒った。


「何だと⁉そんなことあるかー‼」


アーサが組織に向けてまるでクロスを大切に守るように怒号の声を張り上げた。


「何を言って!クロスさんはここでくたばるようなうつわではありません!」


アーサが人の姿に関わらず先程よりも更に力のある強力な威圧を相手に向かって放った。そしてトドメにクロスが『スマッシュアタック!!』を繰り出す。しかし、どうやら彼女は、人の姿でも戦闘能力は変わらないみたいだ。その威圧をパンチで相手に放った。強力な衝撃波が飛び交う。彼女は黙ってそれをみているしか方法はなかったのかクロスをじっと見つめていたー。


「こんなに強いのか...そしてお前は誰だ?なぜそいつの味方をする?そやつは怪物ー-ドラゴンなんだぞ?」


クロスに指図するかのように頭のエージェントが言う。そして、クロスが言う。


「俺はクロス!救世主(シーカー)を目指している。"クロス・アキード"だ!!」


クロスはその時のことを何事も意識してなかったかのように口を滑らすように言ってしまったのであった。そして、彼女はドラゴンに再び戻って、組織のエージェント達を周りを呪いの火の海にして一掃しようとした。


『もうやめてくれ!エルドラゴン!』


『やめません!あなたをこの兵士から守るまであなたは...あなたは...』


さらにエルドラゴンが強烈な暴風と炎を口から多く吐き出した。その吐息の暴風は一瞬隣の大陸までにも伝わるのであった。そして、エルドラゴンの頭にクロスが乗り空を飛んでいるとクロスは上から降り込んで、紅い閃光が纏まりついてそれが炎として伸縮されていった。クロスはその必殺技をこう叫んだ。


『ドラゴンブレスアタック!!』


炎属性の必殺技で圧倒的高威力を誇る技は、彼女からの加護そのものだった。ほむらが火柱となり、森を包み込んでそのまま組織のそこにいた兵士は体も呪いで焼き尽くされてしまいクロスによる切り傷も多数出てしまったことにより組織側は、敗北して残りの兵士も残らず二人で殲滅させた。いつもとは戦闘のやり方が違っていた。これも早く"瞬足"を習得できたからなのかもしれない。


その後、日が昇ってきたころ彼女はクロスが救ってくれた時どのような悩みを抱えきっていたのかくわしく教えてくれた。


「私はひとりぼっちだったのです。私は、エルダーの勢力争いを早く終わらせたかった。もう人が死ぬのを見たくなかったから。行く当てもなく仲間にも自分勝手な行動で裏切り者になってしまいました。私は自由が怖かった。それなのにあなたは...あなたはー-。」


クロス「いや、良いんだよ。いつも遊んでくれているし、それに君とは気が合いそうとじゃん...また俺に会ってくれるかな?今度は仲間も連れてくるよ。それでもいいの?」


その時彼女は戸惑ったがクロスと一緒にいられるんだ。ということを感じてひとつ決意したことがあった。そう、必ず彼の元に来て恩返しすることだ。彼女は再びクロスの冒険の途中で会えることを思いに込めた。


「...必ずあなたに恩を返しに行きます!!絶対に...絶対に...この御恩は忘れません!!」


そしてクロスがその言葉に対して根源を言い始めた。クロスは彼女に対して何を思っているのかそのことも言った。


「それを言うと必ず思ったよ。記憶を消してもすべて消えるわけではない。思い出は消えてしまうけどそのときの感情は残ってしまうんだよ!」


人間も動物もそうだ。記憶が消えてしまうと思い出は消えしまうがその時の感情は消えない。つまり、感情は消えないために不干渉な世界でも意志は変えられない。「己を信じし時新たな道が果てなき世界へ生まれ変わらんことを」俺の父親が生み出した言葉を思い出した。


「私てっきり記憶をなくすと感情もー」


ーーと彼女は言うがクロスは、彼女が解釈しきれてないところがあると思いながら、分けて否定したのであった。


「それはないよ。君はね、俺のお母さんそっくりだよ。俺のお母さんも昔は俺よりも何も出来なかったんだって。君みたいにおてんば娘で天然でさ嫌なことをするのが大嫌いだった。外に飛び出すことも嫌いだった。けれど1人救い主がいたからそれをも克服出来たんだって。」


彼女が外の晴れた空を見つめながら明るい微笑みでを浮かべながらクロスに言った。


「ねぇ?いつか君ともっと冒険にでてもいい?」


「うん!もっと世界に出てみるといいさ!いろんなことに出会えるよ!面白いライバルにも出会える!!...俺はまだまだだけどね。」


「そんなことありません!私を守ってくれたんですもの。あなたは更に強くなると思います。」


「それまでは...ありがとう!アーサ!」


「ーー行ってきて!その紅い宝石ーー!?2つ!?」


彼女は、2つのクロスが所持していた同じ宝石を見ておどろきだす。


「これは、母親の形見なんだ。生まれた時俺にくれたんだ。」


そうクロスが言うと彼女は、クロスの宝石をひとつすくうように首にペンダントとして飾った。


「1個貰っていい?」


「いいよ。でもどうして?」


「ーーお互い1つ持っているだけで私達は繋がることになるの。これで私達は正式に契約して一つになれるわ。」


彼女が言うには2人がひとつ同じ宝石を持っていると宝石の加護を受けることもできたり呼び出したりすることもできるようだ。そしてクロスはその宝石を懐の部分に彼女にクロスの宝石もペンダントにしてもらい飾って貰った。


「似合うかなー?」


「似合います!...では、お別れですね。」


「ああ、さようなら。またね。」


別れの挨拶を言うとクロスはそれ以降彼女には何も言わなかった。そして静かにその場からー森から立ち去っていく。それでも、彼女は笑顔をみせてクロスの旅立ちを見送ることにした。その時彼女は、複雑な気持ちであったが彼と再び逢えることを信じて旅立ちを見送ることにした。しかし、このさようならは別れるためではない。また逢うためにだったのだ。そして、必ずクロスに会いに行くと誓った。そして、セノたちがクロスを待つためにはぐれた森の前で待ってくれていた。


「クロス...。」


そして、森の入口でセノとエアリがクロスの帰りを待っていたのであった。エアリ達はクロスが怪物に食われてしまったのではないかと心配していてずっと森の前で2週間も待っていたのであった。


「この前の巨体...まさかあれ考えるとドラゴンでしょ ?ルークスでは果ての壁からまれに現れるらしいよ。まさかクロスは、食べられちゃったりして... !!」


果ての壁とは、ルークスの西にある空を飛んでも乗り越えることの出来ない大きな壁だ。越えると、表世界と裏世界の間にある巨大な大陸"エルダー"にたどり着けるというがたどり着いたものは、この全世界でも20人しかいない。


「そんな...そんなことない。そんなことないよ!!」


そして、クロスが森から出てきた。クロスは歩くように自然に二人の仲間の元へと歩き始める。


「みんな...。」


そして仲間の元へクロスが駆け出してくる。勢いを寄せた気持ちで。何気なく何も考えずに後ろも見ることもせず前に進みながら走り出した。


「クロスー!」


クロスは再びエアリとセノに合流した。なぜまた会う気になれたのかについては、彼女がいてくれたからだ。彼女がいてくれたおかげでクロスはさらに強くなれたからだ。そして、この子と仲良くなれるようにあいつらとも解釈させることができればいい...そう思い込んだのであった。


「みんな揃ったな!!次の冒険へ行くぞぉぉ!」


「おおー!」


そして、なぜか分からないが、彼女が森から出てきて飛び掛かるようにクロスを抱きしめようとした彼女だが体制を崩してしまってお互いキスをしてしまう。しかし、それに対してお互い喜んでいるみたいだ。それを仲間たちがびっくりするかのように見ていた......。


そしてクロスはエアリ達に詳しい事情を話をした。そして、エアリ達はクロスが賛成するならということで彼女の存在を保護することにした。「もしかしたら彼女はクロスに心を温められたのではないか」ということを。


そして、彼女はキスをするとすぐ森に帰ってクロス達は、次の大地に向けて突き進んだ。そして、半年後彼女を自らクロスが迎えに来るともクロスは知ることもなかった......。久遠の恋は消して消えない。これは、クロスと彼女の出会いのきっかけをくれた大きな物語。






END




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[良い点] 最後ら辺や中盤などがとてもわかりやすかった! [一言] こんな素晴らしい大長編をありがたく思いました!
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