時影、パラサイトを語るセカンドシーズン6
「コウロギぃ…(>_<。)もうさ、呪われてるわ。」
作者はぼやく。
私は、黙ってサイダーにほんの少し、ジンを混ぜて渡した。
作者はそれを手に夜空を見上げて渋いかおをする。
まあ…仕方ありません。
はじめは、パンデミックでした…
トミノの地獄と共に語られた感染の話は、新型コロナの流行と共に転がり始め、七転八倒の末に世紀末ネタを取り入れたらロシアの紛争…北の王がロシアとか、洒落でも書けなくなりました。
剛さんが亡くなり…
失意の中、手にしたエンディングは…世紀末の破滅ネタ…
が、それが、あの暗殺事件と重なり、精神的に弱っていた作者を直撃…
そして、作り出したエンディングは、問題が山積し、完結とは言えない雰囲気になりました。
とはいえ、新しい話は考えていたのです…
考えては…
しかし…ネット大賞を前に次はコウロギです。
全く、どうして、こうもタイミングが合わないのでしょうか…
「そうですね…我々、コウロギからカマキリに宿替えをする…ハリガネムシの話を書いていましたからね。」
私は作者のとなりに座る。「うん…(T-T)コウロギ食べて、ハリガネムシに操られる…カマキリみたいに人間が操られる話なんて…書いてもいいんかな…」
作者は月に問いかけました。
「まあ…気にしないでおきましょう。我々の作品は…悲しいですが、バヅリも炎上も関係ありませんから。」
月の変わりに私が答えた。
「ふふふっ…そうよね…500円にもならないんだもん…でも、200円は手にできそうだよ(^-^)」
作者は目を細めた。
その横顔が…少しだけ遠く切なく感じます。
「300円は…行きますよ。」
私は、剛さんの一周忌を前に稼ごうとする作者に胸がいたくなる。
500円…名古屋のモーニング一食分に、ここまで翻弄させられるとは!
「うん…まあ、200円あれば、道の駅で仏様の花が買えるし…結果オーライかな。」
作者はそう言って苦笑する。
「そうは言っても、改編はしてくださいよ?」
「うん。わかってるわよ…。イブ…作んないとね(T-T)
コウロギ食がどうだろうと関係ないわ。私は、それより前から書いてるんだもん。ブックマークが消えるそのときまで…と、言うか、終わらせたいわ。」
作者は深くため息をつく。
私も、作者のとなりで、物語の行く末を見守るのです。
ネット大賞はすぐそこ…
記録には残らずとも…
記憶に残る一作を目指して行くのです。




