時影、パラサイトを語るセカンドシーズン2
作者は穏やかにお茶を口にしました。
私はその横で久しぶりのゆったりとした気持ちを楽しみました。
「なんにしても、3年ジャンプの荒業だしたんだから、ぐずぐずしてらんないわ。」
作者はノートを取り出した。
「そうですね。次の話を考えないと。」
私は『パラサイト』を思い返す。
はじめは、短編の小さなホラーでした。
が、時を同じくし、本当にパンデミックになると2年の混乱をしました。
なんとか終わらせましたが、謎がたくさん残ったままなのです。
「うん。あのままは続けず、1話完結でいきたいわ。」
作者は懐かしそうに笑った。
「そうですね。少しは短編も書けるようになりましたからね。」
私は作品のリストに目を通す。
「そうでも無いけどね…最近は、なかなか更新が出来なくなってきてるし。」
作者は溜め息をつく。
「確かに。まあ、無理せずに、まずは、雑談から始めましょう。」
私は増える連載に混乱しないかを心配しながら言った。
「まあね。1話完結にするとしても、大きな流れを考えないとね。」
作者は肩をすくめて苦笑した。
「では、まずは、『パラサイト』を回想しましょう。」
私の言葉に、作者は嫌そうに顔をしかめる。
「つらいわ〜なんか、失敗した話を振り替えるって(>_<。)」
「失敗なんてしていませんよ。ブックマークは増えたのです。」
私は真顔で作者をみる。
色々と困って完結した作品を再開するのはエネルギーが必要になります。
「そうね…1000アクセス目標が、10000アクセスまで行ったもんね。
ポイントまではいかないけど、気にしてくれた読者はいたのよね(T-T)
問題は、セカンドシーズンに来てくれるか、ね。
そう言えば、セカンドシーズンって、不思議と不人気になりやすいよね。」
作者は昔の映画などを例にあげながら話し出した。
「そうですね…でも、我々には関係ありませんよ。」
私は作者のやる気をジンクスに持っていかれないか心配になる。
「確かに。それに題名は『イブ』にしようと思うわ。」
作者は私の感想を値踏みするような流し目でみる。
「『パラサイト』と『イブ』ですか…パラサイト イブ…やはり、意識されてるのですね。」
私は25年に30周年を迎える瀬名 秀明先生の『パラサイト・イブ』を思い出した。
七転八倒しているときに、パラサイト・イブのゲーム版の話をした事を思い出しました。
が、著作権の扱いも難しくなる現在、既存の物語を連想させる話は、あまり勧めたくはありません。
「別に…あの話は、ゲーム版はオリジナルで、完結もしてるし、あれからミトコンドリアの新事実も出てきたから。
でも、ゲームシナリオなんて、こんな事でもないと考えないし、楽しいじゃない?」
作者は私に笑いかける。
「そう…ですね。」
その笑顔に胸がつかれた。
なにか、全てが終わり達観したように見えたからだ。
もう、お金儲けを考えなくてもよいのです。
剛さんは居ないのですから。
「うん。途中から『バイオハザード』にも似てきてないか心配したけど、両方の30周年記念の原作狙いって事にすれば、それほど問題にはならないと思うわ。」
作者はそう言ってお茶を飲んでから話を続けた。
「人間って、不思議なもので、関係ない、オリジナルだ!と主張すると似ているところを探されるけど、
私はこれを目指す!となると、違う面を探そうとするのよね。
それに、新作を考えるんだ!と、思えば、無意識に似なくなると思うのよ。」
作者はそう言って笑った。
「そうですね。誰も見たことのない、パンデミックの恐怖…なんてテーマなら、似せるわけにはいきませんから。」
私は少しホッとした。
何であれ、目標がある事は良いに違いないのです。
「まあ、ね。大阪万博も…円谷ドラマみたいな世界観だもんね(-_-;)
それに向かって書いていたんだし、今度は『怪奇大作戦』のシナリオライターを想像しながら70年代を深堀して行くわ。」
作者は力なく笑った。




