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脇役語り  作者: ふりまじん
パラサイト

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74/438

時影、パラサイトを語るセカンドシーズン

長く離れていた物語を再開するのは…別荘を再開する感覚に似ているのかもしれません。


今年は色々ありました。

この物語の原動力だった剛さんが亡くなり、作者は混乱しました。


コロナの時期、会うことを控え、連絡も随分あとで知ったので葬式にも行ってないのです。


と、同時に、二つ目の動機…世紀末の…オカルト騒ぎとノストラダムスとの決着をつけようと、他の物語と連結をしだしたパラサイトをそのまま進めたため、元総理銃撃事件で浮上したカルトの問題が頭をもたげ、エンディングが中途半端になってしまいました。


色々な感情に流され、他の用事をしているうちに気がつけば秋も深くなってきました。


そろそろ、こちらも再開しなくては行けません。

あのエンディングで、評価は延びませんでしたが、ブックマークは増えたのです。

つまり、簡潔をしてなお、続きを読みたいと考えてくださる読者がいるのです。

そして、ブックマークは現在、4つ。

あと1つで5。

小説部門の自己最高に並びます。


そう、過去ばかりを見ていても仕方がないのです。

穏やかな秋の山小屋のベランダに自作のホットケーキに紅茶。

本日はシーズンを迎えたアッサムを。


作者の好きな洋梨を軽くバターで炒めてホットケーキに添えましょう。


BGMには、安全地帯『オン マイ ウェイ』1982年タイヤのCMソングとしてリリースされました。


「なんだか、懐かしそうな曲ね。」

作者がやって来ました。

「安全地帯です。」

「え?こんな曲あった?」

「ブリジストンのタイヤのCMソングでした。」

私の説明に作者が微笑んだ。

「そうだったわね…。安全地帯…懐かしいわね。」

「さあ、座ってください。今日はホットケーキです。」

私は作者を椅子に誘う。


安全地帯の曲が冬の予感と切なさに甘さを添えます。


「そう言えば、安全地帯って、『火曜サスペンス劇場』のOPソングとかやってたよね?」

作者は昔を懐かしむように目を細める。

「はい『出逢い』ですね。」

私は曲をかけた。


『火曜サスペンス劇場』は、1981年から放送された日本テレビの二時間ドラマです。

「ああ、そうそう…懐かしいわね。あの番組は曲がよかったわ。」

作者は懐かしそうに目を細めてホットケーキを口にする。

「そうでしたね…。どの曲も…ドラマの余韻を引き立たせてくれました。」

「やはり、『火サス』と言ったら、岩崎宏美さんよね(´-`)

サスペンスって、大概、人殺しの話だし、暗くなるんだけど、宏美さんのエンデング曲が、一気に昇華するのよ…

久しぶりに『25時の愛の歌』を聴きたくなったわ。」

作者に言われるまま曲をかける。


岩崎宏美さんの優しい声が深秋の森に染みて行きます。


私たちはしばらく無言で曲を楽しみました。


曲と共に画面を飾った女優さんが流れて行きます。

沢口靖子さん

片平なぎささん…

木綿子(ゆうこ)さん…


華のある素敵な女優さん達です。


「やっぱ…宏美が染みなきゃ…エンデングとは言えないわよね(T-T)」

作者が急に叫び、驚きました。

「は?」

「だから…『パラサイト』よ。完結したけど、ポイント増えなかったわ(>_<。)

まあ、仕方ないわよね? 今、なんかわかったわ。

岩崎宏美の曲が染みるような終わり方が本当のエンデングだって。」

作者はボヤきながら溜め息をつきます。

「まあ…確かに、そうですね。」

私は、その様子が可愛らしくて笑ってしまいます。


一緒に過ごした作者の少女時代がフラッシュバックします。


「うん…考えてみれば、毎週、違う作家の作品のエンデングとして使われたのよね?でも、どの作品にも上手く馴染んで、世界観を統一させる…結構、凄いことだと思うわ。

『25時の愛の歌』が流れて感動できるエンデングを作れたら…もう少し、ポイントを貰えたかもしれないわね。」

作者は秋風に降り積もるカエデの葉を見つめていました。


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