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脇役語り  作者: ふりまじん
パラサイト

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66/438

作者、パラサイトを振り替える66

「Xファイル…これを参考に変えるしかないわね(T-T)」

作者は軽快な音楽に合わない渋い顔をする。


Xファイルとは、90年代に流行したアメリカのSFドラマである。


「Xファイルですか…」

「うん(T-T)あれ、主人公のモルダーの人生が、クリーチャーと共に描かれてるんだよね。

言いながら、危険な感じしかしないんだけれど。

あの話は、幼い頃にUFOに妹が連れて行かれた所から話が出発するじゃない?で、1999年の世紀末に向かって、いろんな話が展開して行くんだわ。」

「つまり…『パラサイト』の原点(グラウンド・ゼロ)をしようと考えているわけですね。」

「ぐ…グラウンド・ゼロ(@_@)そんな大層なもんじゃないけど、『パラサイト』の何かを発端に、現在…池上が何かを始める。で、結末を…2025年。大阪万博に繋げるのよ〜(;_;)

書いていて、壮大な風呂敷広げることが面倒くさいわ。」

作者は夜の海岸線をハイライトで車を飛ばす。

「まあ、我々、どちらにしても万博をゴールにしてますし、『パラサイト』も発端は70年の大阪万博のスカラベのミイラからですから、流れ的には間違ってませんよ。」

私は長くなりそうな話を冷静に考える。

とにかく、現在は二次選考に受かることだけ考えれば良いのです。

それ以外は、選考に上がってから考えれば良いことです。

「そうね……一次選考って発表、13日の盆の入りだったじゃない?」

作者は芝居がかった感じで前を見ながら言う。

「はい。」

「私、入選に興奮していたのか、夜中に目が覚めたわ…そして、浅い夢を見たのよ。

五島勉先生とノストラダムスが夢に出てきて言ったわ…

70年代は、決して楽な時代では無かったと。

1ドル360円の生活の辛さや、公害、よど号事件について話はじめたのよ(T-T)」


よど号事件とは、1970年3月31日に赤軍のメンバーが起こしたハイジャック事件である。


「ありましたね…あれも1970年でしたね。」

「うん、11月には、三島由紀夫は割腹自殺をするし…確かに、楽な時代では無かったんだわ…。

夢の中で五島先生は言ったわ。

どんなに絶望的な状態でも…未来を感じることが出来たら、人は前に進むことが出きるんだって。

ノストラダムスも加わって、『さあ、次はお前の番だ!!』とか、言われたわよ〜(T-T)しらないわよ。」

作者はため息を深くついた。

「夢枕に…たったのですかね?」

「そんなわけ無いじゃない。ノストラダムスが日本語話さないわよっ。

五島先生なんて、私と接点無いし。

なろうの人気作家のコメント欄より、ファンレターやら何やらを貰った、ミリオンセラーの作家なんだから五島先生はっ。

いちいち読者の夢枕に立っていたら、家に帰れなくなるわよ。サンタクロースじゃあるまいし。」

と、作者はクスクス笑いだした。

「サンタクロースね。」

私も愉快な気持ちになる。

「多分、あれが私の…ノストラダムス関係の疑問の答えなのかもしれないわ。

しかし…はじめて夢に見たわよ。五島先生。

あんまり自覚はないけど…やっぱり、一次選考に受かるって、凄いことなのね。」

作者は楽しそうに笑った。

「そうですね。」

私も嬉しくなる。

「でも…面倒くさいなぁ…。これ、落選した人もいるなかで、私にとっても、二次選考に挑戦できる最後のチャンスかも知れないんだもん。

なんか、頑張っている雰囲気を醸してみないと。

私、グランド・フィナーレの一作は、学園ものを書くつもりなのよ。

なろうの生活をモデルに文芸部の作品を!

二次選考に挑戦する経験が出来たのは、絶対に有利だし、一次選考に受からなきゃ、二次選考を目指せないから、ここは、色々考えたいわ。」

作者は真顔になる。

「では…まずは、『パラサイト』完結させましょう。」

私も緊張しながらそう言った。


「そうね…(T-T)壮大な話を考える前に、地味に改編終わらせないとね。」

急に項垂れながら作者はため息をつく。


心地よい海風に、秋の気配を感じて、意味もなく、少し切なくなった。


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