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脇役語り  作者: ふりまじん
パラサイト

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64/438

作者、パラサイトを振り替える64

静かな夜でした。

海辺で二人、若者たちの花火を見ながら私たちは海の闇を見つめていました。

「………。通過していたわね。」

作者は海風を頬に受けながら、独り言のように言う。

「おめでとうございます。」

私は心から祝いの言葉を述べた。

『パラサイト』9回のネット大賞の一次選考に通りました。

ありがとうございます<(_ _)>


読んでくださる方がいて、グダグタになりながらも、なんとかここまで来れました。


「めでたくはないわよ(-"-;)

私、一次落ちだと思っていたから、他に回そうとか考えていたんだもん。

正直、自分の作品名を見たとき、100円か0円か…一瞬、迷ったもの。」

作者は渋い顔で言う。

「勿論、ネット大賞一拓ですっ。100円なんて、この際、スーパーのポイントで稼いでください。」

私はキッパリと言ってやった。

「もうっ、スーパーのポイントも、そうそう貯まらないし、使いたくは無いわよ〜。」

「でも、二次選考は、100円以上の価値がありますからっ。」

と、口を滑らせて、100円では、ネット大賞に失礼ではないかと考える。


「そうね…2025年までに、ネット大賞は今回を入れて約4回。

ああっ、甲子園なみよね…ちょっと、緊張してきたわ。」

「そうですね。21年で一次を通過できたのは、ラッキーでしたね。」

私は、この幸運を噛み締めた。

本当に、この作者(ひと)には何度ヤキモキさせられた事か……。


「うん…(-"-;)多分、他の一次作品を見ると、パンデミック関係だったから、たまたま、ジャンルで残った印象がするわ。

だから、二次に残るのは……結構、難しいわ。」

作者は真顔になる。

「そうですね。でも、まあ、初めで一次を通過するのは、この先の3回のモチベーションも有利になりますから、とりあえず、よかったじゃないですか。」

私は、作者にリラックスしてほしくて明るくいった


「う、うーん(-_-;)。それはどうかな?

25年まで、一度も一次通過出来ない悪夢は回避したけど、こっから、本気でなんとかしないといけなくなったわ。」

作者は顔をくしゃくしゃにして言う。

「じゃあ、今まではやっぱり、手を抜いていたんですね。」

私はムッとした。この一年、死ぬだと書けないだのと、私を翻弄し、手を抜いていたなんて酷すぎます。


「て…なんて抜いてないわよ〜失礼ねっ、もう、私、部屋は散らかってるし、ビーズはそのままだし…古本は山だし…もう、本気で大変なんだからっ(T-T)

はぁー。

まあ、それはいいわ。

これからの本気ってのは、夏の甲子園に向かって、一回戦も勝てない弱小チームが県大会に行くような、そんな本気よ。

私はね、書籍化なんて、出来なくてもいいけど、

今の読者に、本気で取りに行った感じを表現できなきゃ、ダメなんだもん。

書籍化なんて、誰かが拾ってくれなきゃ、私にどうする事も出来ないから、仕方ないですむけどさ、

本気で二次選考に受かろうと努力していると、読者に評価してもらうのは、私が頑張るしかないんだもん。

今、野球漫画のすごさを体で感じてるわ。

人に、自分の行動や気持ちを理解してもらうって、結構、大変なんだね(;_;)」

作者は深いため息をつく。

「確か…25年に夢が破れて、BGMに『ありがとう』と言う曲が流れたとき、読者が一緒に泣いてくれるような、そんなエンディング、でしたっけ?」

「うん。アニメ『キャプテン』のEDね。

私も泣くの。思いっきり、落選して泣けるくらい、頑張ってみたいのよ。

正直、体育会系ではないから、どうしていいか、わからないんだけど。」

作者は困ったように苦笑する。

そんな作者を見て、私は呆れる。


「何をいってるんですか!ここで、二次選考に受かり、書籍化作家になってしまえば、一気にゴールじゃないですかっ。

やるんですっ。

下を向かずに、綱渡りの綱を渡りきるんですよっ。」

私の声が熱を帯びる。

書籍化作家になったなら…もう、私達が離れることなんてなくなるのです。


ここから生涯、この人と物語の世界を作り続けることが出来るのです。


「ふっ…無理だよ( ̄ー+ ̄)フッ」


作者はため息をついて、仕事を始めた。


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