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脇役語り  作者: ふりまじん
パラサイト

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61/438

作者、パラサイトを振り替える61

私は現在、17才Vrの作者と北宮屋敷の玄関前にいます。

シンプルなAラインの膝丈のワンピースの作者は不機嫌そうに金属の門を睨んでいます。


「全く…面倒くさいわ。」

作者の不満の声に合わせて2メートルの高さがある鉄の門が開きます。

この屋敷が作られたのは、大正から昭和にかけて。

信州の何処かで、海外からの要人を招いての避暑地の別荘として作られました。

ので、地元の人間から隔離された…ゲーテットコミュニティと言う一面があり、それ故に塀が高く、セキュリティが厳重なのです。

ゲートを抜けると、そこには赤レンガに白石の帯部分が美しい屋敷が見えてきました。

『パラサイト』の作中では軽く説明をしたのみですが、東京駅をデザインした辰野金吾の影響を受けた事にしたのは、赤レンガの建物の知識で、一番知って役に立ちそうな知識が東京駅についてだろうと思ったからでした。

1914年に完成した東京駅と、そのデザイナーの辰野金吾。

一番の特徴は、煉瓦の壁に施された白石の帯で、この明るい差し色を入れたデザインは、辰野式と呼ばれるオリジナリティであり、彼の留学先のイギリスに影響を受けた…らしいです。

が、作者に言わせるなら、この美しい白石の縁飾りは、写真ばえを狙ったのではないか?なのだそうです。

確かに、白黒写真オンリーの時代、国の内外に東京駅の姿を見せるのは、新聞などの写真であり、

明るい白石をいれることで、より建物の姿形が美しく見せられたのは、確かでしょう。


我々は玄関まで数メートルを歩き、そして、東側中央に位置する表玄関に立ちました。


「洋館を訪れるのって…『バイオハザード』ってゲーム以来な感じがするわよ。」

作者はそう言って観音開きの扉に手をかける。

「バイオハザード…って、あまり影響されないで下さいよ、著作権とかうるさそうですから。」

私は心配になって念を押した。

なにしろ、向こうはゾンビウイルス。

こちらも、未知のウイルスが登場するのですから、似てこないか心配なのです。

「わかってるわよぅ。でも、それは大丈夫だと思うわ。こっちは虫しか登場しないし、どちらかと言うと、東京駅に似ないかが問題なんだわ。


わたし、エントランスには、黄道12星座を床の大理石に表現したかったくらいだもの。

東京駅の復元されたドームには十二支のいくつかが隠れているんだそうよ。」

作者がそう言いながらドアを開くと、確かに、白い大理石の床には美しい御影石で、黄道星座が描かれている。

が、少ないかんじがする。

「それにしても…12星座ありませんよ?」

「うん。東京駅も十二支はいないんだって。東西南北を司る子・午・卯・酉はよそにいるらしいよ。

12星座は、方角を意味しないみたいだから、春分から冬至までの双魚・乙女・双子・人馬の4星座を抜いてみた。意味はないけど!」

作者はそう言って、エントランスの床を見つめた。

「小説で書いたら、伏線として回収しなくてはいけませんからね。」

私がそう言うと、作者は苦笑する。

「うん…面倒くさいよね。しかし…1年ぐだぐだやって、今頃、屋敷の見取り図を作るんだから、笑っちゃうわよ。

とりあえず、ここを中心に、奥にダイニングルーム。暖かい南の棟がお客様用で、温室はそっちに併設したわ。

なんか…昔は温室って社交場だったみたいだよ。

音楽を演奏したり、食事したり。

だから、南棟の方が広くて、一階は遊技場で、二階が寝室。だから、長山の撮影は…温室の近く…になるんだと思う。」

作者はそう言った。

「つまり、南棟の一階部分が撮影場所。と、言うことでしょうか?

すると、温室…つまり、ショクダイオオコンニャクは、撮影横で栽培されている…と、言うことになりますね。」

「うん。少し設定が変わるけど仕方ないわ。

で、面倒くさいのは、1年、こねくりまわしたストーリーは、3つくらいに別れていて…ゲームシナリオのような展開になった…と、言うことだわ。」

作者はエントランスから周りを見渡して、面倒くさそうに眉を寄せた。

「長山のスカラベ

初めのエンディング

北城の常世虫ですか?」

私は、『パラサイト』の内容を思い出しながら呟いた。

「うん。とにかく、大賞に応募したいから、一つ選ばないとね。

まあ、長山の話を追うしかないから、北棟へ向かいましょう。」

作者はそう言って、北向にあるドアを開いた。


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