作者、パラサイトを振り替える59
「とにかく、なんか、書かないと(>_<。)
色んな事で頭が混乱して嫌になるわ。
でも、これは完結しなきゃいけないのよ…
しかし、この話、変に複雑になりすぎて頭がいたくなるわ。」
作者は渋い顔で呟きました。
「そうですね、色々な人物の思惑が絡んでいますし、結末が見えないのですからね。」
私は、コーヒーを口にしながらため息をついた。
そうです。この『パラサイト』結末がわからないのです。
こう書くと、随分と我々がいい加減に見えるかもしれませんが、仕方がないのです。
去年の12月、コロナの噂と共に連載を始めたこの作品は、パンデミックのお話でした。
ホラーミステリーを目指していたので、考えさせられるバッドエンド…
怪奇大作戦のような、不気味な後味のある作品になる予定でした。
がっ、現実にパンデミックがおこり、洒落にならないのでエンディングを作り直すために一年、何度か考えたのです。
「本当だよ…もうっ(*`Д´)ノ!!!
雅苗が、へんなたくらみをするし、長山ミステリーが追加されて、彼女の研究についても考えないといけなくなったし(T-T) 」
作者は頭を抱える。
まったく……だったら、変な追加をしなければ!
と、言った所でどうにもならないので、何か気がそれる言葉を考える。
「北宮 雅苗…。彼女は確か、農作物に対する益虫を探していましたね?」
私は、雅苗と言う女性について思い出す。
彼女は、生物学者で昔のポップスター若葉 溶生の妻である。
一年前、一万字の短編予定の時は、浮気をした溶生を取り戻すために、なんだか難しそうな悪巧みを考えていた人物だった。
そう、彼女の役はそれだけだった……。
「うん…でも、文字数が増えて設定が増加し、
雅苗の家族が登場したから、その辺りをつめないと。」
作者はため息をつく。
「お祖父様とお父様…ですね。
お祖父様は尊徳。確か、池上の憧れの学者でしたね。」
私は、物語に追加された設定を思い出した。
長い話になり、ただの不気味な花だったショクダイオオコンニャクにも由来が必要になったのでした。
色々調べるうちに、ショクダイオオコンニャクは、絶滅危惧種であり、ホームセンターで手軽に入手が出来るものでは無さそうなので、いわれが必要になったのでした。
そこで、原産地のスマトラ島からもらい受けるために、尊徳は戦後、スマトラ島での下水整備に尽力する人物になり、
寄生虫を調べるにあたってその歴史を知り、ハエの研究者になったのでした。
「うん…(-"-;)池上は、殺虫剤の会社で研究しているから、他国から感謝される…世界的に有名な学者に設定された尊徳を知らないわけはないはずで、
池上が、どうしてこの職業を選び、そして、早期退職をしたのかを考えると、尊徳を尊敬していたと思うんだ。
で、ここからなんだけれど、池上は、いつから尊徳を尊敬したのか?
この辺りが問題になるのよ。
後に、少女の雅苗とニアミスしているのだから、この時、尊徳を知っているか、否かで話が変わってくるんだもの。」
作者はそう言って苦笑した。
なかなか、物語を完結するのは難しいものなのです。




