作者、パラサイトを振り替える56
「次は3話よね(T-T)」
作者は呟いた。
私達は、去年から執筆中の『パラサイト』と言う物語の結末を探していた。
「ええ、雅苗と池上の違和感を調整して、先に進まなければいけません。」
私は、混乱する物語を思い浮かべながら言った。
「うん。なんか、面倒くさい事になってるよね(T-T)
まともに調べようかと考えたけど、そうすると時間がかかるから、うろ覚えでまずは話すわ。」
作者は、少しイライラしたようにそう言った。
「もう、今年もあとわずかですからね。
でも、焦っても良い事はありませんし、今年はネット大賞もまだ募集がありませんから、じっくり考えましょう。」
私がそう言うと、作者は苦笑する。
「もう一年だよ(T-T)ゆっくりしすぎだよ。
ともかく、池上よっ。
全く、去年の今頃は、こんなになるなんて考えてなかったし、
未完もこんなに無かったのに……
はぁ…
まあ、それはともかく、話をするわ。3話の違和感について。」
「はい。」
「うん。長山がスカラベのミイラを持ってきて、変な話をはじめてしまい、物語は予定外の展開を始めたのよ。」
と、作者は私をみて、申し訳なさそうに苦笑して続ける。
「まあ、私も長山の話に乗ったのも悪いわよ?
でも、私達、基本、始めのエタ作品『ノストラダムスを知ってるかい?』を動かしたいと思っていたじゃない?もう、それが悲願だもん。
大体、私の作品を定期的に読んでる読者なんて、このバカみたいな私の話の初めを知ってるだろうから、
『ノストラダムスを知ってるかい』を動かせるなら、それを優先するのを諦め気分で受け入れてくれると思うのよっ(>_<。)
今年、五島勉先生が亡くなったんだもん。
なんか、インド辺りの古代歴で滅亡予言のこの年に、
コロナ、パンデミックのこの年に、よっ。
出来れば、完結させたかったわ。
2017年、五島勉先生の『大予言』を思い出して書いて、エタの迷宮をさ迷い、
2020年、五島勉先生のなくなった年に完結し、願いをかなえ、そして、そして、退場できたら…
本当に小説みたいな話なんだもん。
その勢いで、細かなイロイロも誤魔化せそうだし…。」
作者は最後の方を照れ笑いでごまかしました。
「細かなイロイロとは?
勢いで、不治の病のまま止まっている『レクス』とか
へんな魔術でかたまる剛さんやら、
永遠の孤独を、愛しい主の脱け殻と過ごす哀れなAIミズキの事でしょうか?」
私は低い声で、出来るだけ感情を隠して聞いた。
私は、その時どんな顔をしていたのでしょうか?
私の質問に、作者は気づついたように眉を寄せ、
それから、うつむいて「ごめん。」とだけ呟いた。




