作者、パラサイトを振り替える52
静かなバーに流れるは、由紀さおりさんの『夜明けのスキャット』
この曲は、大阪万博を来年に控えた1969年にリリースされました。
この曲には歌詞はありません。それは当時も、きっと現代でも…珍しいものだと思います。
ラジオのオープニング曲として作成され、
世界的に愛された曲でもあります。
気持ちを切り替える為に、二杯目を頼む事にしました。
「青い珊瑚礁を。ジンはビーフィーターで。」
私の注文を聞いて作者は、なんだか嬉しそうに笑い、
「そんな名前のカクテルあるんだぁ♪」
と、明るく笑う。
「調べると、戦後初めての日本生まれのカクテルの様ですよ。
1950年、名古屋のバーテンダーの鹿野彦司さんの作品みたいですよ。」
作者がのってきたので、私も饒舌になる。
「じゃあ、ジンは、ビーフィーターより、サファイア色のやつがいいよ。」
作者が嬉しそうにそう言うと、マスターが会話に割り込んできた。
「ボンベイ サファイアですね?」
ボンベイ サファイアは、イギリスのジンで、美しい青いボトルのお酒です。
「でも、発売は1987年ですよ?少し、若くありませんか?」
私がそう言うと、作者は苦笑する。
「別に、いいじゃん。
『青い珊瑚礁』と言えば聖子ちゃんの歌だもん。
あと、なんか映画あったわ(///∇///)」
作者はそう言って照れたように目を細めた。
「ブルック シールズさんが主演した、無人島のサバイバルものでしたね。」
マスターが優しい響きの低い声でそう言って、ペパーミント グリーンのリキュールを取り出した。
青い珊瑚礁と呼ばれるカクテルは、青ではなく、美しい緑色の液体に、赤いチェリーが沈む飲み物なのです。
「うん。映画も歌も1980年リリースだったみたいよ。
1980年…それでも、随分と昔のはナシよね(´ヘ`;)」
作者が過ぎ去る年にがっかりしているうちにカクテルが仕上がり、私に差し出されたカクテルを興味深そうに眺めていた。
それから、マスターを見て、
「私は、ウイスキーのソーダ割りにするわ。
1880年代、英国のパブに出回り始めるのがウイスキー。
噂によると、ホームズはジンよりウイスキーが好きだったらしいわよ。」
作者は私に笑いかけ、それから、深々とため息をついた。
「ああっ…もう、また、前置きが長くなったわよ(;_;)
誰が読みにきたらしいのよ…『パラサイト』
作者の私も、恥ずかしさになかなか読むのが辛くなってきた『パラサイト(>_<。)』
少しでも話を進めないと…。
と、言うわけで、長山について考えたいと思うわ。」
作者はそう言って真顔になった。




