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脇役語り  作者: ふりまじん
パラサイト

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49/438

作者、パラサイトを振り替える49

「この話の現在の混乱の原因は、長編クラスの物語の種を持って、登場人物がかって放題に集ってる点だわ。」

作者は、二杯目のコーヒーにラム酒を注文した。


「スカラベの長山

パラサイトの池上

恐怖の大王の北城…ですか。なかなか、濃いメンバーですよね。」

私は、昭和のオカルトスペシャルのラインナップのような三人に笑いが込み上げる。


「へんなあだ名をつけないでよ…もう。


まあ、でも、三人だけで濃いわよね(T-T)


どうやったら整理できるの?こんなの。


世紀末の年末オカルトスペシャルみたいに討論会でもさせたら良いのかしら?」

作者は、なげやりにぼやく。が、ラム酒の優しい酔いが、気持ちを和らげているように穏やかな口調だ。


「とりあえず、ここはミステリーらしく、一人ひとりを取り上げて、片付けるのが基本でしょうか。」

私は、あと6千字で10万字に到達する事を思い浮かべた。

とりあえず10万字。


今の状態では、とても公募に応募は出来ませんが、達成感からやる気が戻るかもしれません。


殺人(かたづける)。確かにミステリーの王道だけど、長山が死んだら、誰も放送とか出来なくなるわよ…。

そうしたら、嵐とか起こして、屋敷に閉じ込めて殺しあい…(-"-;)

大幅に話が変わりすぎてワケわからないわ。」

作者は、文句のわりには穏やかに笑っている。


「かたずける…は、殺人の事ではありませんよ。

なにしろ、寄生(ぱらさいと)の物語ですからね。」

「ふふっ。SFではよくあったわよね?

耳とか目から、黒い液体が入って行く奴。

で、みんな、性格が変わって行くのよ。


今考えると、あれは、ゾンビの進化系の物語なのね。」

作者は、少し嬉しそうに笑う。

「そうですね。ミステリーは、怪奇小説から生まれたのでしたか。」

「記憶が正しければ、『モルグ街の殺人事件』が始まりだったわね。

世界的には、違っても、私にとっては、はじめてのミステリーはこの作品だと思うわ。」

作者はそう言って懐かしそうに目を細めてコーヒーを飲む。


「土曜ワイド劇場の明智小五郎シリーズをぬかして、ですか?」

私は、からかうように作者をみた。

バーから漂う昭和の雰囲気に時が戻る気持ちになる。

夏休みや冬休み辺りに放映された明智小五郎シリーズは、作者のお気に入りでした。


「それを言ったら、横溝先生も入れなきゃいけないでしょ?

でも…あれは、冒険活劇で、私のなかでは推理小説ではないの。

犯人を知的になんて探してなかったもの。


あれは、テンプレ…二時間ドラマの法則を楽しみためのものなんだから。」

作者の控えめな微笑みが、コーヒーカップに憂いを添えます。


「犯人は最後に崖に追い詰められるとか、

清純ヒロインは絶対に助かるとか、そんな奴ですね。」

私はグラスを見つめながら呟くように言った。


かつて…ブラウン管のテレビが、一家に一台だった頃。

家族が揃って、集中してみているのがテレビでした。

「あら、明智小五郎シリーズは、崖とは限らなかったわよ…

花火でどーん!なんてのもあったもん(-_-;)


あれ、何気に怖かったわ…

人間がどこまで飛ぶのかとか、真剣に考えたもん……。」

作者は、少女の気持ちを取り戻したような戸惑いを浮かべて、それを隠すようにコーヒーを口にする。


「そうでしたね。で、我々はどうするのですか?」

「ありがとう、少し落ち着いてきたわ。

昭和の土曜ワイドのような物語が読みたいと考えていたんだから、

そんなミステリーを目指すわ。

私は、なんでも隠してしまっていたけど、

土曜ワイドにしても、怪奇大作戦にしても、

次回予告が楽しみだったのよ。

来週が待ちどうしくなる予告には、クリーチャーが全面に出ていたわよね?


バロムワンのイカゲルゲってフレーズ、すごく気になったもん。


いまだに見てないんだけど、イカゲルゲ……

名前だけで、色々と想像して楽しいわ。


私たちも、寄生生物を売ることから始めるべきかもしれないわ。」

作者は、イカゲルゲのフレーズで少し頬を上気させました。


嫌な予感が…脱線の予感がしてきました。


バロムワンは、ヒーロー活劇もので、SFミステリーとは少し違います。


土曜ワイドなんて、連想させたのを私は公開し始めました。


「少し、カテゴリーが違う気がしますよ。

ここは少し落ち着いて、登場人物の流れについて考えませんか?」


私は、作者を刺激しないようにさりげなく言った。

私の作者は、何かの刺激で、第二次世界大戦からシュメールの物語を始めてしまう人なのです。


やる気ななっている現在、まずはあと6千字。


10万文字を記録して、こちらの話に弾みをつけたいのです。


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