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脇役語り  作者: ふりまじん
パラサイト

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48/438

作者、パラサイトを振り替える48

「はぁぁぁっ。もうっ。」

作者は、悲鳴をあげる。


色々と片付けていて手をつけていなかった『パラサイト』を確認したのだった。


「遺伝子の前に…1話目から書き直さなきゃ(T-T)

これじゃ、ダメだわ。」

作者は私をみて泣きそうな顔をした。


「何が気に入らないのでしょう?」

色々と書き散らかしながら放置していた作品を見つめながら、私は静かに作者に聞いた。


「ふふっ…もうね、推理小説をなめていたわっ(>_<。)

この1話じゃ、プロローグが死んでるじゃない(T-T)


もう……嫌だわ。


設定秘密主義に走りたくなるこの心理。


プロローグで事件を説明して読者の気を引いたのだから、

1話目で、詳しく書いて更に興味を持たせなきゃいけないのに、それがないんだもん(T-T)


ああっ…もう嫌ぁ……


アガサ・クリスティって、よくこんなもん、家事の合間に書いたわよね(T-T)

私、もう…ダメかも。」

作者の頭に血が上るのを私は静かに観察する。


「ごめんなさいをして削除しますか?」

私は、一年を過ぎたこの物語を思いながら聞いた。


作者は、ぎゅっと目をつぶり、酒をあおると私をにらんだ。


「削除…できるわけないでしょ…こんな…設定までさらして。

『パラサイト』を削除するときは、私が、退会するときよ(T-T)


それにっ、今は、金を稼ぎたいのよっ。

千円でも、剛の奴が金を稼いで、春に名古屋に行けるかもしれないんだもん。

散々、アイツをバカにしたのに、私が、泣き言いって逃亡なんて出来る分けないし、今から新しい10万字なんて…絶対無理だもん。

感想だって貰ってるんだから、完結させなきゃ(;_;)


なんか…本格的に、夏休みの宿題が終わらない31日の心理状態になってきたわ。」

作者は、真顔になってマスターにホットコーヒーを頼んだ。


バーで、コーヒー?なんて思われるのでしょうが、コーヒーを使ったカクテルは存在します。


ホットコーヒーだと、アイリッシュコーヒーも、アイリッシュウイスキーを使ったカクテルですし、


リンゴのお酒、カルバドスを使えば、ノルマンディーコーヒーです。


砂糖を多めに、お酒を気持ちだけ…

最近は、ホットカクテルを扱うお店も少ないとか、聞いたことがありますが(どちらかと言うと、夜の喫茶店メニュー)


ここは、仮想の世界なので絶妙にわがままがきくのです。


作者は苦そうにコーヒーを口にして、それをアンカーに気持ちを押し止めるように目を閉じた。


しばらくして、ため息をついて、穏やかに私に笑いかけた。


「ごめんなさい。少し、混乱してしまったわ。


もう、大丈夫よ。


頭は痛いけれど、落ち着いてきたわ。


まずは10万字を目指すわ。それでネット大賞に応募できるはずだもの。


恥ずかしいとか、無駄なことは考えないわ。


とにかく、10万文字。

他は考えない。


で、1話目の問題を話すから、あなた聞いてくれる?」

作者は私を見て聞いた。

「はい。」

私は、少し緊張し、そして、作者に頼られることを嬉しく感じながらそう答えた。


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