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脇役語り  作者: ふりまじん
パラサイト

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31/438

作者、パラサイトを振り替える31

「はぁ…改編って面倒ね(T-T)」

作者は頭を抱えて叫んだ。

その声に、蓮の精が驚いて固まっている。


「大声を出しても解決はしませんよ?

さあ、冷たい烏龍茶(おちゃ)でも召し上がって心を落ち着けてください。」

私は、陶磁の薄い茶碗に注がれた翡翠色の美しいお茶を作者に渡した。

「ありがとう。」

作者はばつが悪そうに小声で呟いて、眉を寄せながらお茶を一気に飲み干した。 瞬間、作者の顔が水を得た水中花のように笑顔になる。

「なに?これ、すごく美味しい!

ライチ?マンゴー?なんか、南洋系のフルーツ風味のいい香り…。」

作者はそう言って痺れてるうな、甘い笑顔で目を細めた。


「気に入ってもらえましたか?

それは、台湾烏龍茶のブレンドティーです。ライチに白桃が少し、隠し味で入っています。」

私は、穏やかな笑顔を作って、給仕をしてくれた妖精を労った。

「うん。ありがとう。

さて、始めようか(T-T)

一万字の時の物語を。

一度、あらすじを通して、そこから、今の作品から、影響のある部分を削除して、新しい話にあうエピソードを加えないとね(T-T)

本当に面倒くさいわ…

ネタバレ…になるかはわからんけど、気になる読者(ひと)は見ないでね!」

作者は明るく笑って、それから続きを始める。




「さて、『パラサイト』は、元々は『オーディション』の読者へのアンコールの意味がある物語だったわ。


だから、物語のすじはサラッとよくある話で、

『オーディション』での謎を少し解決するような流れにしたわ。」

「肉食の繭を作る昆虫…ですね。」

私は、ブックマークが一つ消えてから、ネットで昆虫を探していた作者を思い返していた。

「うん。蚕の仲間は前に調べて肉食が居ない、もしくは希少なのは知っていたけわ、だから、アオムシサムライマユコバチは、なかなかいい拾いものだったわ。 だから、この寄生バチを知って、夏ホラーの為に作った話を思い出したの。


夏ホラーの為に『トミノの地獄』を使いたいと話を考えていたけど、テーマが合わなくて没にしていた話。」

作者は目を細めて夏を懐かしむ。

夏と言いましたが、書く方は、冬から話を探し始めるのです。


100周年記念で、この詩を取り上げたいと一年前から考えてはいたので、没は少し心残りだったのです。

年末に投稿のチャンスが来たのですから、多少の無理をしたくなったのでした。

「そうでしたね…。でも、あの話は、もっとシンプルだったと、記憶してますよ。」

「そうよ…(-"-;)

何が悪かったか、今考えると、SFミステリーなんかにしなきゃ良かったのね…。」

作者は顔を歪めて遠くを見つめた。


出来るだけ、沢山のカテゴリーに参加する。

それは、作者の目標でありました。

「まあ…いまさら、考えても仕方ありませんね。

それに、どちらにしても一度はSFミステリーの洗礼は受けることにはなったでしょうから。

失敗もありましたが、理解できたことも少なからずありますからね。」

私はそう言ってお茶を口にした。

しかし…長い口髭は、慣れないと男性でも邪魔なものです。

一説では、喉元の攻撃から守るために男性には髭が長くなったとか…

現代社会に生きてる私には、ただ、邪魔な気もしますが。


「本当、男って髭が好きね…。」

作者が呆れたように私に声をかけてきて、無意識に髭を触っていた事に気がついて苦笑した。


「ふふっ。でも、なんか、ちょっと、格好いいかも…。時影、あなた、関羽が似合うわ。

なんて、馬鹿な事を話してる場合じゃないわ。

『パラサイト』よ。

この話は、元はシンプルな怪談だったわ。

『トミノの地獄』の都市伝説をふざけて音読したために、不思議な世界に引き込まれる…、そんな話なのよ。」

作者はそう言って、懐かしいものに笑いかけるように私を見た。


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