作者、パラサイトを振り替える30
美しい蓮を見つめながら作者は難しい顔をしています。
私は、初夏の心地よい風を頬に受けながら、作者がなにか話すのを待っていました。
寄生虫の説明を2話で増量したので、色々と混乱し始めたのです。
私は睡蓮の葉に座っている可愛らしい蓮の精に曲を弾くように頼みました。
曲はゴダイゴ『ガンダーラ』
妖精は桃色の薄絹の衣装で、二胡のソロ演奏を始めました。
『ガンダーラ』と言う曲は、1978年から1979年に日本テレビで放映された『西遊記』と言うドラマのエンディングソングです。
このドラマは1978年日中平和友好条約が調印された事を記念して作られた…と、作者は聞いたようですが、正しい経緯はわかりません。
ただ、親中ムードの中、当時、ガチの共産圏としてなかなか撮影などゆるされない中国の協力がえられたのは本当なのでしょう。(ドラマパートは日本での撮影のようですが。)
この辺りから、漫画や歌などにも中華風味のものが増えてくるのですが、
コロナやら、何やらで悪くなる雰囲気は変わるのでしょうか?
西遊記は、三蔵法師が乱れる都の平定を願って天竺へとお経をとりにゆく物語ですが、
私の作者も、エンディングまで、諦めずに話を作って欲しいところです。
「時影…。はぁ(´ヘ`;)これ、どうしよう?
7年前に失踪した奥さんを探すために、ネット番組で100物語をするなんて…
YouTubeで一般人が投稿しても炎上ものだよね(T-T)」
作者は苦虫を噛み潰したような顔になる。
「今さら、そんな事を言っても仕方ないでしょ?」
だから、私から離れてはいけない…とは、さすがに、言葉にはしませんでした。
「確かに、この辺りは、一万字の短編の予定で進んでいたのよね?
だから、多少おかしな設定でも勢いで流せたんだわ…。」
作者はそう言って深いため息をつく。
「そうでしたね。我々は、別の連載を終わらせなければ行けませんから、『パラサイト』には、実質、一週間、一万字の予定で作っていましたから。」
私は当時を思い出す。
はじめの一年で、ラジオの短編を期限内に投稿できたので、気が大きくなっていました。
基本、ボリュームは『オーディション』と同レベルを考えていました。
「そうね、このはじめの物語を一度、整理しなければいけないわね(´ヘ`;)
推理小説の初心者だから、情報を隠そう隠そうと考えて作られてるのが、今読むと少し恥ずかしいわ…。
もう、始めに読んでいた人に最終回を見せることだけ考えてネタバレしても書いて行こう!うん。」
作者はそう言って、妖精が持ってきた、新しいお茶と、ももまんを私に差し出した。




