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脇役語り  作者: ふりまじん
パラサイト

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29/440

作者、パラサイトを振り替える29

「書いたけど…逆にわけがわからなくなったわ(T-T)」

作者は、眉を寄せて私のももまんを当たり前のように摘まんで口に入れた。

「わ、わたしのももまん…。」

思わずそう叫んだ私に、作者はビックリしたように目を見開いて私を見た。

「ご、ごめん……。」

作者は反射的に謝って絶句し、申し訳なさそうに口の中のももまんを飲み込んだ。それから、急に私をみて爆笑する。


「笑うなんて、失礼じゃないですか。」


私のももまんを食べておいて…。


とは、さすがに付け加えませんでしたが。


「だって…。」

と、作者は笑いながらも不満そうに呟いて、

「本当にごめんね。ももまんは後で何とかするわ。

でも、ももまんを食べられたって不満そうな関羽なんて、なかなか見られないんだもの。」

作者はそう言って優しい笑顔を私に向ける。


優しさと好意の含まれたその控えめな笑顔に私はつい、この人を許してしまうのです。


「別に、ももまんの事を気にしたわけではありませんから。

そちらこそ、軍師、孔明の妻、黄夫人なのですから、少しはしとやかさを表現された方がよろしいのはありませんか?」

私がすまして言い返すのを作者は優しい笑顔で受け止めて、ため息をひとつつく、

「そうね、ももまんの話なんて、している暇じゃないんだわ。

修正に一万字近く足したけど…逆に頭がこんがらかってきちゃったわ(+_+)」

作者は渋い顔で私をみて、話を続けた。


「テンプレを使って、流れに沿()って描写を増やしたのに、わけが分からなくなるなんて…、やってみるまで分からないものね(T-T)」

作者は頭を抱え、私は帳面(ノート)を取り出した。


「とりあえず、ノートに書いてみましょう。

視覚化すると、理解力が変わりますからね。」

と、私は、『パラサイト』について書き始めた。


「まず、今回解決すべき問題は、雅苗夫人の失踪事件です。

これについて、プロローグで軽く説明、

事件に虫が関係しそうな雰囲気を漂わせました。


次に、この7年前の事件から物語が始まります。


導入部文はそれほど悪くは無いと思います。」

私の説明を聞きながら作者は何かメモを始めた。


「うん…プロローグ、最後の虫の部分、もう少し、寄生バチを強調した方がいいかしら?


例えば…小さな金色に輝く複数の(まゆ)から蜂が羽化するとか、

複数の蜂が飛び放つと、そこには寄生された青虫の無惨な死体が転がってるとか…。」

「随分、不気味な描写をしますね。」

私は、物語に集中して気持ちの悪さを忘れた作者に呆れながら言う。


興味深いと

気持ちが悪いは、別物だ。


無惨な雰囲気に、興味をひく何かを入れなければ読者は続きを読んではくれない。


「確かに、寄生バチの繭なんて気持ち悪いわよね…。

特に、青虫に小さな繭がブツブツついていて、そこから羽化するなんて(-_-;)

それと、このとき、雅苗がどこにいたのか?

それを匂わせなくては…。」

作者は難しい顔で紙を見つめた。


「とりあえず、その件は宿題として先に行きましょう。今回は、増量した2話目の話について考えるのです。」

私はそう言って本文に目を通した。


始めに書いていたときには気がつかないアラや矛盾が見えてきたのかも知れません。


(すみ)やかに解決をしなければ、ふつう、ここでやる気が無くなってエタるのだと思うからです。


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