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脇役語り  作者: ふりまじん
パラサイト

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28/438

作者、パラサイトを振り替える28

「さて、折角(せっかく)黄夫人になったのだから、主婦目線で池上をせつめいするわ。」

元気になった作者が私に笑いかける。


私は、自分が長髭(ろんげ)の武将であることを思い出して複雑な気持ちで笑いかける。


三国志で言えば、大好きな兄貴分、劉備(りゅうび)寵愛(ちょうあい)を奪った男の妻と話す訳で、

この不思議な設定に、いささか困惑してしまう。


「確かに、自分の身なりを意識すると、考え方が困惑するものですね。」

私が方をすくめると、作者がどや顔でニヤリと笑う。

「で、しょう!?

ふふっ。わかればいいのよっ。で、本文にそんな雰囲気を…語りの池上に気づかれないように加えて行くわ。と、言うわけで、ちょっと、練習してみるね。」

作者は目を閉じて話を思い出す。


『パラサイト』2話の秋吉との会話からだ。


「今日はキメて来ましたね」

と、秋吉が話しかけるところから始まる。

池上は、テレビ用に整えられた秋吉の普段着…を少し眩しくみている。

「そうか?」

彼は、ファッション・ブランドには明るくないが、モデルのような、近寄りがたいオーラを放つ秋吉に自分とは違う世界の人間であると再確認しながら、自分の服装を思い浮かべる。

「スーツは久しぶりだから…。変かな?」

池上は急に自分の姿が心配になる。

仕立ての良い品物ではあるが、随分と型は古い気もしてきた。

「似合ってますよ。学園ドラマの先生みたいです。」

秋吉は、池上の年期のはいったスニーカーに視線を向ける。

池上は、それに気がついて急に恥ずかしさが込み上げた。


「ああっ。やっぱりスニーカーはまずかったか…。

虫のコンサルタントだから、外仕事かと思って。

草原(くさはら)は、歩きやすい方が良いし、

私がテレビに出演(でる)わけじゃないだろ?」

池上はそこで一度言葉を区切る。

秋吉は、昭和のドラマを思い出す見事な池上の角刈りが、スーツに意外と似合うことに思わず笑顔になる。

池上は含みのありそうな秋吉の笑顔に軽く眉を寄せて、それから、思い出したように無邪気な笑顔になる。


「殺虫剤と忌避剤(きひざい)の良いやつ。持ってきたぞ。

秋吉、お前、虫嫌いだろ?」

「虫?」

一瞬、理解出来ないように秋吉は池上を見つめた。

「そう、虫…今ならそうだな…ダニとか、蜂も飛び始めるし、毛虫、アメリカシロヒトリなんかもいるかな?」


毛虫と聞いて、秋吉は身震いをした。

「アメリカシロヒトリ…あれって、刺されたら死ぬんでしたっけ?」

秋吉が青い顔で池上を見る。

池上は少し驚いた顔で秋吉を見た。

「刺されたら死ぬ?誰だい、そんな嘘を教えたのは?」

池上の表情に、秋吉は自分の知識が間違いだと悟る。


「はぁ(´ヘ`;)長くなるわ。短く上手くまとまらないわね。」

作者は困ったようにボヤく。

「三人称ですけど、良い感じではありませんか。


10万文字までまだまだありますし、もう少し頑張ってみましょう。」

私は作者に笑いかけた。


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