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脇役語り  作者: ふりまじん
パラサイト

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24/438

作者、パラサイトを振り替える24

「しかし…設定を少し変えるだけで、主人公の容姿も変わってしまうのね(-_-)

なろう系のキャラだとイケメンの優男(やさおとこ)のイメージだけど、


おとこはツラいよ系だと、ユーモラスな顔のゴツいオッサンのイメージになるのね。」

作者はそう言って面倒くさそうに筆を遊ばせていた。

「そうですね。設定をしっかりすると、そこに合う人物像がおのずと決まってきますから。」

私は爽やかなレモンの香りを楽しみながら紅茶を楽しんだ。


国産のレモンのシーズンは冬。

もうそろそろ終わりでしょうか。


「うん…。池上は昭和仕様にしたから、中肉中背で170cmくらいかな。

六頭身くらいで、ゴリラみたいな感じにしようかしら?

髪は近所の床屋のジーさんにやってもらうから、昭和風味のスポーツ刈りにされちゃうんだ。


でも、池上はそうゆうの気にしないからそれでいっちゃうの。


で、この雰囲気で本文に書き加えようとすると…


多分、2話になると思うんだけど、

ここで秋吉が池上のスーツ姿に『癒される』と表現してるんだけど、


それがね、なんか、池上が昭和の学校の先生みたいで…、ああ、スーツだけど、虫のコンサルタントだから、一応、歩きやすい運動靴姿なんで、

本当に先生みたいでね、

確かに、癒されるって感じを共感できるの。」

作者は嬉しそうにわらう。

「では、設定前は『癒される』のセリフに共感できなかったのですか?」

私は呆れながら聞いた。

「うーん。なんて言うか、設定前は、秋吉の個人的な意見って感じで聞いていたの。他人事みたいに。

別に、私も同じ気持ちになる必要ないし、


秋吉は『オーデション』の一件でトラウマがあるから、池上を何となく慕っているみたいな?


でも、下町バージョンの昔の先生風味だとね、ほとんどの人が、『癒される』って言葉に共感出来る事に気がついたわ。


まあ、今の学校の先生は分からないけど…

昔の学園ドラマの先生は、子供に慕われていたから。たよりになったしね。


なんか、そんな雰囲気の人物だったら、きっと、安心できる気がするの。」

作者は嬉しそうに池上のイメージをイタズラ書きしながら言った。


「学園ドラマの先生ですか…」

私は呟きながら先が思いやられます。


なぜなら、ここは令和の『なろう』。


読者は、熱血教師なんて好感を持ってくれるとは限りません。


その(たぐ)いの話が嫌いな人だって少なからずいるはずです。


「何となくのイメージよ。池上は日雇い派遣の早期退職者なんだもの。」

作者はそう言って現実を思い出したように苦笑し、話を続けた。

「まあ…『パラサイト』の連載中、一度、ウイルスにコントロールされた秋吉がおかしな行動をしたとき、閲覧が少し減ったことがあるんだけど、BL展開だと嫌悪した人がいたのかもしれないとか考えてね。

そのイメージが消えてくれるなら、それもいい気もするんだ。」

作者の言葉に私は言葉を失った。


BL…ボーイズ・ラブ…

そんなお話、書かせるつもりはありませんから。


私は無邪気に喜ぶ作者を見つめながら、ボンヤリとした不安を感じた。


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