作者、パラサイトを振り替える22
「決めたわ。池上は葛飾柴又にいることにした!
知り合いの一軒家を激安で借りてるわ。
空き家にすると面倒な事になるのよね?今は。
だから、激安で借りてることにして、
東京の事は知らないから、寅さんの映画の葛飾柴又のイメージで作る(多分、作品には登場しないから)
葛飾柴又なら、神社とかありそうだし、
地域の行事に参加とかさせることにするわ。
思えば、東京には皇居の自然がたくさんあるし、
そんな所からの昆虫仲間を作るわ…
考えれば、昭和の天皇陛下も植物にとてもお詳しかったとか。
学者や、マニアにも、そんな家柄正しい人物いるだろうし、居なくても読者がそう信じたら良いから、
この辺りで、良い友達を作って、奥さんたちを納得させるわ…。
なんか…怪しい人には変わり無いけど…
ファミリー向けにはなんとなく、なってきたと思わない?」
作者は一気にそう話してお茶をすすった。
私は、設定を筆記しながら頷いた。
アラはありますが、まあ、SFミステリーですし、先を続けましょう。
「良いと思いますよ。さて、本題の寄生虫について説明を考えましょうか?」
私の言葉に作者はため息をつく。
「一つ片付くと、次の問題があるわけね(>_<。)
ああ、池上の設定追加するわ。
借りた家の主は、学者の老人でね、池上の虫仲間なの。
家で突然死するのだけど、家財を池上に譲るって遺言書を書いてあるわ。
身内は海外に在住で、老人の家に住むことは出来ないし、
空き家にしておくのは、確か、ダメだったとおもうし、池上もせめて三回忌まで老人の家を残したいと思うから、三回忌までその家に住むことにしたの。
そして、老人の遺した論文や研究、集めた書籍を片付けながら、日雇い派遣もしているの。」
作者は早口で言った。
「随分…こじつけ臭い設定ですね。」
私は、追加の設定を記録しながら苦笑した。
「うるさいわね。いいのよ…こんなのは、私の頭の整理の為なんだから。
こじつけだって、なんだって、ママうけは良くなったと思うわ。
なろうの主人公で、日雇い派遣なんて、それだけの設定だと、読んでもらえないもの(>_<。)
その前に、なろうの読者が居なくなる危険をはらんでいるけど、
はなから見てる人10人くらいだったし、こんな時は、底辺は気楽でいいわね。
ブックマークが三桁もあったら、こんな思いきった改編は出来ないもの。」
作者は清々しく青空を見つめた。
「まあ…、貴女が楽しければ…私は、それでかまいません。」
私は、作者を見つめながら穏やかな気持ちで微笑んだ。
はじめの10人の読者が、例え、誰も来ないとしても…
私は、作者が書き続けてくれるなら、それで幸せなのです。




