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脇役語り  作者: ふりまじん
パラサイト

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18/438

作者、パラサイトを振り替える18

「寄生虫をつかって、気持ちの離れた夫を自分に惹き付ける…。


なんだか、昔の特撮の悪役みたいな事を考えてる雅苗。


でも、この話が『オーデション』のアンコールなので、虫が登場するのは仕方ないのよね…

あっちがそんな話なんだもの。」

作者はそう言って眉を寄せた。


『オーデション』にはキャラクターの音無の作る物語『シルク』について語られ、その物語の流れに登場人物も影響を受けて行く。

ので、そのアンコールの意味もある『パラサイト』にも『シルク』の影響を受ける。


多分…『オーデション』にブックマークをしてくれた人も、気にもかけてないのかもしれないが、

アンコールの意味を考える作者としては、『シルク』の明かされてない続きが分かるように描いて行こうと思うのだ。


ので、『シルク』が人間の肉を(にえ)に成長する繭蛾「まゆが」について触れているので、

肉食の繭を作る虫について描くことになる。


「そうでしたね。

確か、繭蛾(まゆが)で肉食の種族が見つからないので、蜂になったのでしたね。」

私は作者と二人で探した虫の事を思い出しながら言った。


「うん…(´ヘ`;)

大体、あの話は音無と言う怪物を把握する為に書いた短編だから、勢いしかないんだよね…。

ベースは前から考えたけど、一週間くらいで書いたんだよね。

ビギナーズラックってやつだよね。

あのときは、一万字を書くのが辛かったけど…

今では、変に周りが見えすぎて、説明が長くなって終わらなくなったわ(;_;)」

作者は二年前を懐かしそうに哀しむ。

「なにを…始めの『ノストラダムスをしているかい?』は、設定だけで三年目、10万文字近い設定と習作の未完作品ですよ?

今更、悩むこともないでしょう。」

「ふふふっ(T-T)アンタもサディストね。」

作者はビタースイートな笑いを浮かべて言葉を続けた。

「本当ね…。本気で終わってほしいし、

もうね、なんか、他の事したいから、本当に終わりを考えているのに、終わらないんだもん。

時だけが過ぎてさ、

お話が出来上がったときは、ブックマークと言う読者の脱け殻に向かって、一人で物語っているのかもしれないわね(-_-;)

そのエンディング、切なくて、小説なら私の好みだけど、リアルは嫌ね。」

作者はメモを取りながらボヤいた。


私はお茶を飲むふりをしながら、心にささった(とげ)を抜く。


物語の終わり…それは、作者(あなた)との別れの時。

劇終を迎えたブックマークが脱け殻だとしても、

私の心はここで留まり続けるのです。

次に貴女が私を思い出してくれる日まで。


「確かに…それは、切ない終わりかたですね。」

私は明るい空の雲を見上げた。

暖かい春風が、若草と土の香りを運んでくる。


先がどうであれ、今年の桜も二人で見ることは出来そうです。


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