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脇役語り  作者: ふりまじん
パラサイト

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作者、パラサイトを振り替える16

暖かい春風が舞う桃園で、作者と私は物語の設定を楽しんでいる。


傍らには桃の精が馬頭琴を奏で、暖かなお茶が白磁の器の中で、上等の翡翠のように輝いています。


私達は現在止まっている『パラサイト』の設定改編をしているのだ。


短編で始めた『パラサイト』は、作者の未熟さで予定の変更がなされた。

それでも続けた話を決定的に止めさせたのは、現在、猛威をふるう新型コロナだ。


あと一万字程度で終わるはずの物語は、パンデミックの恐怖を含んでいる。


そこに希望を付け加えて終わりにするために、設定を考えるのだ。


「この話、はじめは一万字の短編だったわ…」

作者は『パラサイト』の目次を見つめながら呟く。

「そうですね。『魔法の呪文』を終わらせないといけませんから、短いものにしたのですよね。」

私は12月の混乱を思い出す。

はじめは…『魔法の呪文』をエタらせないようにまとめて書きながら『パラサイト』をまとめ書きしていた作者を思い出す。


我々の作品で、一番評価があったのが『オーデション』だった。


現在では、突出(とっしゅつ)したイメージがなくなりましたが、

それでも、作品として最高ブックマークと週間ユニーク100を越えた作品はこれだけです。


そして、この作品は評価点は少ないのです。


ブックマークが消えたら、一気に他の作品より下になってしまい、記録も残らないと思うと、つい、暴走してしまったのでした。


が、今思えば、こんなにあっちこっちで、『オーデション』ブックマーク5と書き込んでいるのですから、あんなに騒がなくても、記録に残るし、

誰も気にしなければ、嘘だと思う人も居ないと思うのです。


「うん(-_-;)なんだろうね…

今考えると、何かに取り憑かれたとしか思えないわ…」

作者はため息をついた。

それを見て、私は笑いが込み上げてきた。


「取り憑かれた…と言うより、パニックになってましたね。」

と、私は声を出して笑った。

本当…なんでしょうね、誰かが気まぐれにつけた評価に喜怒哀楽して、

世界の終わりのように大騒ぎするのですよ。なろう作家ってヤツは。


「わ、笑わなくてもいいじゃない。

私も、反省はしてるわよ?正直、『妖怪ブクマハガシ』なんていってる人をバカにしていたのに…

ブックマークを積み上げた評価点の脆弱を体感すると、確かに、困惑するのよ。

11時55分のシンデレラのように、今の自分が不安定な存在だって気がつくのよ。

まあ…、この成績で、こんな体験をさせて貰ったのはありがたいと思っているんだけどね。」

作者は穏やかに微笑む。

少しはにかむように、うつ向いて前髪を春風に遊ばせるその表情に、私は胸をつかれる。

時が彼女から若さを奪っても、奪えない美しさもあるのです。


「では、ちゃんとその気持ちを表現しなくては行けませんね。

読者に形として。」

私は混乱する気持ちを気づかれたくなくて、少し大袈裟に言ってみる。


「………。最高の感謝の気持ち…それは最高のエンディング(;_;)

わ、分かってるんだけどねぇ…(´ヘ`;)」


作者は陶器のテーブルに額をつけて、ぐぇーっと、悲鳴をあげた。


その姿をたしなめようと考えた私の言葉が飛び出す前に、今度は上半身を持ち上げて、キリッと作者は叫んだ。


「ああっ。もう、とにかく、はじめの短編のエンディングについて話すわ。

雅苗が虫を操るエンディングを。

こんなことしていて、少し思い出したわ。そこをベーズにエンディングを再構築するわ。」


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