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脇役語り  作者: ふりまじん
蘭子に関する物語

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ガブリエル

免罪符について調べていたとき、イベントは突然発生した…


私は、行き掛かり上、なぜか連載を四つ掛け持ちしていて…

その中にルターの話があるので、免罪符についても調べることにした。


免罪符…贖宥状(しょくゆうじょう)は、罪を軽減するお墨付きみたいなもので、今回の話で使われるのは、レオ10世がサンピエトロ大聖堂を建築するための資金集めに布告したものだ。


で、そのサンピエトロ大聖堂、キリスト教の大本山なのだが、1377年には衰退した都市に落ちぶれ、老朽化も激しかったらしい。


1377年…そう、この年号、アヴィニョンからローマに法王が帰る年だ。つまり、アヴィニョンに教皇が動いただけで、ローマは衰退してきたと言うことなのか。


巡礼者による観光とか、主要な組織、団体の移転とか…


そう考えると、フランス王が法王庁を欲しがったのもわかる気がする…


って、問題はそこじゃない、


そう、問題は、レオ10世が、私の物語の時代に、200年近く昔の…アヴィニョンとテンプル騎士団のいわくを含んだ話を蒸し返したことにある。


まるで、私の話にあわせたような、ぴったりとはまる先祖のさわりのエピソードを手に入れたのだ。


これは、結構興奮した。

が、歴史好きの読者からしたら、こんな事を書くとがっかりされるのだろうか?


え?知らないで書いていたの?と。


これが、歴史の物語の醍醐味なんだろうね…


物語の筋書きを握るのは…作者とは限らないのだ。


そんな歴史が好きで、ルネサンスに詳しい読者は、この後の展開をどう考えるのだろう?


私は…


もう、オカルトを全面に出して作る気満々なんだが、ちょっと、悩んだりもしている。


それは、20世紀にオカルト風味のノストラダムスの話を沢山見て、少しうんざりしていたから。


が、ガブリエルの話はオカルト風味の方が盛り上がりそうだ。


美男と悪魔。やはり絵になる。


それに、サンピエトロ寺院の物語も…オカルト的でロマンチックなのだ。


サンピエトロ寺院は、墓地の上にたっているのだそうだ。


この辺りの話は、新訳聖書の話にもかかってきて…

おかげで、ルターの話は完全に沈黙した…


が、影に隠れるはずの、ハインリッヒ・クラーメルが今度は存在感を増して記憶の淵からゆっくりと蘇ってくる…


ああ、やはり、オカルト話はいい。


クラーメルをたぶらかした悪魔を誰にしようか…


まだ、よく理解できないガブリエル。


彼の人生がどうなって行くのか、丁寧に考えたくなる。


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