ハインリッヒ・クラーメル
なんか、適当に作り出した挿入物語が面白い。
ああ、どこから書いたらいいだろう?
この「プロヴァンスの赤いしずく」は、時代を確定はしていない。
けれど、「魔女への鉄槌」をモチーフにして作るつもりだ。
この「魔女への鉄槌」という本は、基本、現在では一般の人間は原文を読むことは出来ない。
なぜなら、これは、罪のない女性をどうやったら、魔女に仕立てあげて、財産から人格、命までを取り上げられるかを書いた指南書だから。
実際、この本は、沢山の女性を魔女へとおとしめて、火炙りにしている。
で、この本の作者ハインリッヒ・クラーメル、結構危ない橋を渡りながら、この本の出版まで持ち込んでいるらしい。
そこまでして、執筆したのは、ある魔女裁判で自分が負けたことが原因らしい。
このエピソードから話を膨らませてゆくなら、クラーメルをそそのかして、この本を書かせた悪魔を一人登場させるのも楽しい。
その後、教皇と教会を巻き込んでゆく様を考えると、なかなかワクワクする。
悪魔と言えば、「ラノベ作家と予言の書」の登場人物マルティン・ルターも生涯悪魔に悩まされていたらしい。
この二つの物語がどう重なるのか、考えると続きが見たい。
が、自分で書かないと読めない。仕方ないから自分で作る。
お題のハインリッヒ・クラーメルは、私の話には直接は登場しない。
が、この人の影響は話に強く出てくるし…
「魔女への鉄槌」は、オカルトにしろ、ファンタジーにしろ、歴史にしろ、覚えておいても損はないから、まあ、書いてみる。
この人が生まれたのは、1430年。1505年に亡くなったらしいから、75才くらいまで生きたのか…
わりと長生きだとおもう。
1474年に異端審問官に任命されて、人生が転覆し始める。
1480年代に派手に魔女狩りをやって、領主や町の人の反感をかい、追い出されるが、不屈の精神で本を一冊かきあげて、欧州に恐怖をもたらすことになる。
それが「魔女への鉄槌」だ。
さて、この話、ここまでは史実だが、ここから話を膨らませて、物語に入れ込んでゆく。
私の三つの話になんとなく関連するのは、「ソロモンの鍵」という本だ。
これは、72柱の悪魔をソロモン王が使役する方法がかかれているとか…いないとか、と、いう本で、
まあ、これを探す話をノストラダムスでやろうと考えている。
で、なんでここにクラーメルが関係するかと言えば、多分、彼が始めに悪魔に遭遇したと思われるからだ。(私の話の中で)
この時代、結構、教会が乱れていて、教皇に隠し子が沢山いたっていうんだから、あきれるばかりだ。
この世の中の乱れの原因を、あのテンプル騎士団の隠し財宝に結びつけると、なかなか良い感じに物語が進んでゆくではないか!
で、なぜ、冴えない無名のクラーメルに悪魔は白羽の矢を当てたのか?
悪魔目線で彼の人生をおってみるのも楽しい。
まあ、言っても私は、学者ではなく、ただのフリマ人なんだし、ここは自分が好きそうなストーリーで展開してみる。
悪魔が狙いを決めたとしたら、それはより地獄に近く、だからと言って、なかなか落ちそうもない…
例えるなら、ちょと高めのUFOキャッチャーのレア商品のような人物なんだと思う。
善と悪が激しく混在しているような、そんな人物だ。
クラーメルが女性を嫌悪した理由について考えるとしたら、よくあるパターンとしては、母親の不貞や、虐待なんかが一番に頭に浮かぶ。
この人の書いた魔女への鉄槌の画期的というか、嫌らしい部分は、被告に拷問を加えて、問答無用で裁けることかもしれない。
これによって、ほぼ勝率100%の判決を下せることになり、その結果、魔女狩りが広がったのではないかと私は思う。
そこまでして、相手の罪を決めつけたのは、はなから話の通じない相手として人間関係を構築する気がクラーメルには無かったと思えてしまう。
どんな失望を味わったらそんな性格になるのか、考えると暗くなる。
もう一つは、退廃する教会の中で、大切な友人をなくした場合である。
クラーメルについての詳しい資料は持ち合わせてないが、聞いた話だけでも、あんまり人好きするタイプでは無さそうだし、こんな人間にも優しく接する天使のような同僚がいて、そいつが女に恋か…
肉欲に溺れて教会から消えていったとしたら、それなりに面白い話になりそうな気がする。
案外、頭でっかちで、勉強が好きそうなタイプだし、友人を堕落させた女性がいるなら、それを理論で殺してゆく、なんて設定には、すぐに飛び付きそうな気がする。
それに、女好きの教皇を潰してやりたいとか考えていたら、この本の威力は絶大だったろう…
と、まあ、想像がつきない相手なのだ。
時代的にも1480年代の話だから、1980年代の怪しげなカルトブームと掛け合わせて考えると、なかなか立体的に動きそうな人物である。




