表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
脇役語り  作者: ふりまじん
蘭子に関する物語

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

109/445

作者、二時間ドラマを懐かしむ 17

「まあ、さ、仕切り直しも出来そうだし、さて、デートの話でもしようか。」

作者は微笑んでコーヒーを口にした。

「昭和風味のデートでしたね?」

「うん。でも、本物ではなくて、少女漫画に出てくるようなやつ。」

作者はそう言ってため息をついた。


「ダメだ、ごめん。ちょっとまえに『魔法の呪文』を更新したんだけど、抜けない(T_T)

なんか、深い海から急に陸に上がった気持ちなんだよね。」

作者はコーヒーを一気に飲んで眉をしかめた。


「そうですね…。なかなか苦労していましたね。」

私は、『魔法の呪文』の製作時の作者の混乱を思い出す。

「うん。童話は書き始めるとなんか、その世界に頭をもって行かれる気持ちになるんだよね…。」

作者は困ったように笑って、

「ごめん、コーヒー取ってくる。」

と、言い残して部屋を出た。


困りましたね。


私は、混乱する作者を見送りながら考える。


冬の童話の時も大変だったが、今回も結構世界観が作者の頭を支配しているようです。

が、こちらはこちらで動かさないわけには行きませんから、何か考えないと。



「ごめん。持ってきた。」

作者はお湯の入ったポットとインスタントコーヒーをもって現れた。

「早いですね?」

私は、考えをまとめる暇もなく作者に声をかける。

「そう?お湯持ってきただけだからね。もう、長期戦だわ。」

作者は自分の陣地にポットとコーヒーを置き、気に入りの大きめのマグカップでなみなみとインスタントコーヒーをつくる。


「長期戦ですか?」

私は作者を見て聞いた。

「童話、抜くの大変なんだよ。

なんか、この脇役語りも広がってきたし、始末をつけなきゃいけないものが増えてるから、書かないと。」

作者は苦笑する。


他の作家さんは知らないが、私の作者は短編一作に頭をもって行かれて、しばらく他の世界を作り出せなくなる。


繋がる世界もあるので、関連のある話は、他にも創作欲が広がるものもあるが、童話は頭の違う部分を使っているのか、しばらく、童話の世界から抜けられなくなる。

「まあ、無理をしない程度にやりましょう。

私たち、それほど閲覧もありませんし、それに、急いだところでどうにもなりませんから。」

私は穏やかに作者をなだめる。

実際、冬の童話のあと、文体が乱れたり、言葉遣いが変わったりと、なかなか大変だったのだ。

「うん。でも、あんまりのんびりすると、そのままエタりそうで怖いわ(~_~;)

あんな、エターナルなんて披露し、ブックマークも点数も消されてないのに、更新できないじゃ、情けないもの。」

作者はため息をついた。


「そうですね。でも、こんな時くらい、読者に甘えて世間話でもしませんか?」

私は、私と話すだけが目的の会話に心がときめいた。

「うん。昭和歌謡でも聞きながら、ゆっくり話そうか。」

作者はそう言って微笑んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ