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脇役語り  作者: ふりまじん
蘭子に関する物語

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作者、二時間ドラマを懐かしむ 14

「さて、色々寄り道しているけれど、私たちは70年代風味の二時間ドラマの原作、しかも、新作を目指して頑張ってるわ。」

作者は窓を開けて、蚊取り線香に火をつけながら言った。

「そうですね。」

私は、扇風機の風に前髪を遊ばれながら穏やかに答えた。


「話は進まないし、MMRには惑わされるし…のこの話、でも、ドラマの原作と考えると勝機が無いとも言えないのっ。」

作者は嬉しそうに私を見る。

「どういうことでしょう?」

私はタイミング良く相槌を打つ。

作者は、私の相槌を心地よく受けながら、目を軽く細めて話し出した。


「ふふふっ。私は気がついたのよ。『MMR』のお陰で、あれからどれだけの時が流れたかを!


そして、その過ぎ去った時間に、小銭の匂いをかんじたんだわ。」

作者は、悪巧みするときの時代劇のおばあさんのように目を鋭く光らせた。


「小銭の匂いって…。」

私はその後、言葉を続けられずに作者を見た。


今年の夏は暑かった上に、難しい本を読み漁っていたので、少し、オーバーヒートしてしまったのでしょうか?


「ええ、私、MMRのキバヤシさんには混乱させられたわ。

でも、90年代を描くには、あの当時、人気があり、時代を作ってきたキバヤシさんとMMRをはずしてはいけないと教えてもらったわ…。


ついでに、私の物語の登場人物、北条と同じ時代に出版社でオカルトに携わっていることに気がついたのよ(´-ω-`)」

作者は、話すたびにエネルギーを何かに取られて行くようにショボくれてゆく。

「小銭の話は、どうしました?」

少しでも元気を取り戻してもらおうと、私は明るく小銭の話をする。


「うん。そう。ここからよ、私、気がついたのよ。

少し年配の北条とキバヤシ…じゃなくて、その頃の若い記者、この関係!

北条目線で描くとね、昔、若かった頃の自分達に会いに行くような、タイムスリップしたような感覚を作り上げることに気がついたのよ。」

作者は、ちょっと嬉しそうに、にっと、笑った。


「つまり…

これをドラマにすると、90年代、キバヤシ風味の記者の役をしただろう俳優が、現代、ドラマを作るに当たって、北条役になる、と、言うわけですか。」

「うんっ。例えば、熱血と言ったら、織田裕二さんとか。

彼が北条をすると仮定して、

事務所の新人、織田裕二さんの若い頃を思わせる若い俳優をキバヤシ風味の記者にするの。


事務所は、無名の新人が売れるでしょ?

私たちは、今の織田裕二さんと、昔の織田裕二さんが見られて、一度で二度楽しいの。


この場合、若者批判をしても、若い頃の自分にかえるだけだから、世代間の不快感をうみづらいしね。」

作者は夢見るように語る。が、私は不安です。

「確かに、あなたは楽しいかもしれませんが、

若い世代の視聴率がとれないと、ドラマになりませんよ。それより、なにより、なろうでアクセスとブックマークが稼げるとは思いませんが。」


「そうか…。若者をいかにゲットするか、これが問題よね?

確かに、難しいわね(-_-;)

でも、まあ、いいや。

織田裕二さんどころか、日刊ランキング…の前に、話を作らないと始まらないんだもの(;_;)


で、確かに、アクセスを取るなら、若者向けなんだろうけど、

とにかく、今は、リアルな仲間を盛り上げるのが先決なのよ(T^T)


作品を作り、投稿し、公募に応募するのっ。

例え、一次選考にかすりもしなくても、一ヶ月はその話題でみんなの興味が引けるもの。

私、なんか、読者を引っ張る…ってのが、少しだけ理解できた気がするわ。

他に考えも浮かばないし、これで行くっ!いかせてください(;_;)」

作者は、つかれた子供のような困り顔で私を見た。


「………。仕方ありませんね。わかりました。」

私はため息をついて了承しました。


なんとなく、嫌な予感はしますが、仕方ありません。

90年代のオカルトを語ると、キバヤシがもれなくついてくるのですから。


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