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脇役語り  作者: ふりまじん
パラサイト

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10/438

作者、パラサイトを振り替える 10

皆さんは、『ニュアンスしましょう』と言う香坂みゆきさんの曲をご存じだろうか?


この曲は、1984年の資生堂の化粧品の秋のCMソングでした。


中華風の旋律に、オフィースラブの甘く危険な誘いを香坂みゆきさんが囁く、なんとも悩ましい曲なのですが、


現在、中華風味の桃園の陶器のテーブルの上で、

『パラサイト』の謎を追う私の筆記用具の周りで、

小さな桃の精達が、頭に桃の花を乗せながら、可愛らしく歌い踊っているのです。


その奥では、思考崩壊をした作者が、劉備のコスプレをしたまま歌っています。


私はワンコーラス拝聴してから、作者を睨みました。


「さあ、続きを始めますよ。」


私の台詞を聞いて、テーブルの小さな妖精は一斉に私を見上げ、

それから、急いで挨拶をすると、テーブルの端へと、そして、視界から消えていった。


その様子を作者は寂しそうにため息でおくり、私を見た。


「そうね…現実逃避をしても、どうにもならないものね(T-T)


ふふっ、はぁ…


でもさ、刑事ドラマなんかだと、犯人が自供したことが、

『わぁ…そうだっけ?こりゃあ、うっかりしていたよ。』

なんて、言わないじゃん?

シリアスな場面なら。特にね。


はぁぁぁ°・(ノД`)・°・」


作者は三回目の悲鳴をあげる。



まあ、仕方がありません。

私は烏龍茶を口にしながら、桃の精に月餅のおかわりを貰う。


次はラムレーズンを混ぜた、少し香りの強いもも餡が入った月餅を口の大きさに合わせて切る。

口に含むと、レーズンとラムの深い香りがし、やがて、優しげな桃の香りが鼻孔をくすぐり、しばしの現実逃避…まさに、桃源郷へと私を誘う。

遠くから、作者の泣きのセリフが地獄の亡者の叫び声のようにかすかに聞こえて参ります……。


「もうっ、普通、ドラマの取り調べだと、みんなやった事は正確に話すじゃない?

でもさ、人間、そんなに正確に覚えたりしてないわけよ…、本当に、

とくに、常識をぶっ飛んだそんな話はね。


しかし…

まさか…


雅苗の奴が、遺伝子を組み換えた寄生虫を使って、愛の消えた旦那をコントロールしようなんて、

そんな馬鹿げた事を、15話で、そんな(たくら)みが明るみに出てるなんて(T-T)

もうっ(*`Д´)ノ!!!

嫌になっちゃうわよ(>_<)」


作者は自作『パラサイト』の闇の深さに絶叫した。


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