■設定資料集 4
・魔剣ユーマ
聖剣ミュータスのチートスキルをリメイクして顕現させた魔剣。
・召喚されし者
異世界から勇者として召喚された者の総称。
人類を創造した天使側の仕業。
本来はあり得ない力・チートスキルをもつ。
・食物連鎖
この世界は人間界と魔族界に二分されている。天使が創造する人間界は、人間を頂点として動物と植物が食物連鎖のサークルを生成している。一方の魔族界は悪魔が創造し、魔人を頂点として魔獣と魔植物が食物連鎖のサークルを生成している。 食物連鎖外のものを口に入れると、生理的に受け付けない味に感じる。
エルフにはどちらの食べ物も口に合うらしい。
・王国の歴史
王国は50年前のクーデターにより軍事政権へと移行した。
王国復活を求め王室直属の魔導士部隊との激しい戦争があり、20年前に王国の復活を成し遂げた。それが現在の国王である。
国王は魔族の一掃をスローガンに掲げ、国民と抵抗勢力の目を魔族一点に集中させた。その政策は成功し、国民は一丸となり魔王討伐に躍起になっていく。突発的に出現する『召喚されし者』によって人類の勝利が間近となっていた。
・王国の身分制度
王族、貴族、商人、農民の順で身分は定められている。
現在は奴隷解放宣言により奴隷制度は公にはないが、農民の下には奴隷階級が存在していた。
身分は世襲制だが、軍隊に所属する者はその功績により出世することも認められている。
・王立魔導士部隊
魔力をもつ人間によって構成された王室直属の組織。
警備隊の最上位組織。
軍隊とは対立関係にある。
ユーマの兄、タロスが所属する。
・警備隊
警察に相当する王立の組織。
軍隊とは国内の勢力を二分する。
・軍隊
元は王立の警備隊から分裂した組織。
魔王討伐を旗印に王室とは休戦状態を保っている。
・世界の歴史
地上には魔法を自由に操るエルフが平和に暮らしていた。大地に天使が降り立ち人類は誕生した。やがて、エルフと交わりをもつことのできる人間が出現し、世界を支配するようになった。
文明の発達は富の奪い合いに発展し、戦争が起こった。混沌とした世界に平穏を取り戻すためにリセットしようと考えた天使は悪魔となり、魔族界を創った。
世界は人類対魔族の世界大戦に突入。魔王軍は強力な魔力により人類を駆逐していく。人類はエルフの血を受け継ぐ人間を中心に応戦する。より強い力を求め、エルフをあらゆる手段で戦いに巻き込もうとした。
エルフは森の中に異次元の結界を構築し、そこへ閉じこもった。人類対魔族の戦いに決着がつき地上に平穏が訪れるまで、じっと静かに待つことにした。
天使は焦った。エルフから見放された人類は減少の一途を辿っていたから。そこで異世界からの勇者を召喚した。勇者には神からの恩恵をもたせ、魔王軍の討伐を使命とした。
勇者の活躍により、魔王軍は次々に敗れていく。それに伴い、悪魔の存在も弱体化していく。
悪魔は神から恩恵を絶たれた存在だから――