表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
何度も死に転生した者  作者: 32・56
第2生
9/13

続、続・婚約者

 新年から嫌な奴に会うとその後そいつに会うたびに新年早々こいつにあったんだよなって思う、と相談してきた奴が数年後の年賀状でそいつと結婚したと送って来た、なんてことを思い出した。

 そんな事を思い出すような出来事が起きた、そう、親の開いた新年を祝うパーティーにあいつが来ていたのだ。

 一応婚約者なので挨拶をしたら

「アレックスさま、あけましておめでとうございます。」

 と笑顔で返された。

 こちらは引きつった笑顔で返したら睨まれた。

 そして、俺とあちらの両親の要らん気遣いで二人きりになった時にブチ切れられた。


「貴方何なんですの!私がこらえて笑顔で対応したのにあの引きつった顔は!良いですか!今後表に出るような時は私たちは仲の良い婚約者でなければいけないのです!」

 と言われて気がついた。

 俺はなんて事をしていたんだと。

 上の者を敬うのは当たり前で、自分はその上の者に商品を売って稼いでいるのだと。

 そして、婚約者の親は上の者である貴族の中でも上の方である大臣だ。

 もし、婚約が破棄されたら家は王家御用達から降ろされるだろう。

 うちは王家御用達で無くなればただの大きな商会だ。


 それを踏まえて考えると、悪いのは俺だ。

 上の者が先に話すのは当たり前だし、猫型の魔獣とかを見たら怖くもなるだろう。

 わがままを言われたのは腑に落ちないがそれは子供だからだ。

 つまり悪いのは俺だから、謝罪しなければならない。

 そう、心に決めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ