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何度も死に転生した者  作者: 32・56
第2生
13/13

夢か、記憶か、幻影か。

 男が人気のない街を歩いている。その男はまるで映画に出てくる殺人鬼のようだった。ひどく汚れたロングコート、帽子によって半分以上隠れている顔、そして、赤黒いシミのついた鉈と鎖。平常な人間でない事は誰が見ても明らかだろう。

 そんな男に襲い掛かる影があった。その姿は一言で言うならゾンビ。顔には生気が無く、腐ったような肌の色をしていた。男はなんでもないように鉈を振り、首を落とした。ここまで聞けばなぜあのような格好をしているか分かる人は多いだろう。ゾンビに殺されない為や、ゾンビを殺すためにだ。だが、この男にはもっと別の理由があるだろう。

 男は歩き続けいくらか経った頃、ゾンビになる前は美少女であっただろう女ゾンビを見つけ、獲物に決めた。獲物の周りのゾンビを片付け、獲物の前に無防備な姿を晒す。獲物はいつも通り噛みつこうと飛び掛って来た。それに合わせ身を引き、そこに鎖を出す。これまたいつも通り獲物は鎖にに噛みつき、男は鎖をつないだ。これで獲物はもう噛みつけない。後は獲物をこかし、鎖の残りで捕えるのみ。


 男は捕えた獲物を荷物のように肩に担ぎ、ある家屋に入って行った。そこが男の本拠地だ。男が獲物を捕らえ本拠地に戻ると、いつも炊事の煙と、香りがする。そして、次の日には人間の物のような骨を捨てる。恐らくそう言う事だろう。完全に男は狂気に憑かれている。


 そうして男を付ける事数日、ついに彼女が男に見つかってしまった。男を止めようと男の前に身を踊りだしたが次の瞬間…


 目が覚めた、変な夢を見てしまったな。おしおき方法を徹夜で考えていたのがいけなかったみたいだ。さて、実行に移すかな。

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