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ヴァルトレイク寮水浸し事件①

 「助けて下さい! このままじゃ殺されてしまいます!!」


 部屋に入ってくるなり開口一番、ジャスパー・ギヴンズは捨て犬のような声をあげた。

 ジャスパーは騎士科の2年生。

 9月に入りブラッドは3年生になったため後輩にあたる人物だ。

 成績は可もなく不可もなく。はっきり言ってほとんど印象に残っていない。


 すれ違った事はあるだろうが、会話をした覚えはない。

 そんなジャスパーが押しかけて来たのは同室者のルシアンが目当てだった。


 夏季休暇の直前、学級裁判に弁護人としてルシアンが名乗りをあげたのは記憶に新しい。

 結果的に裁判はうやむやになり、被告人であるアマルダは学園を去った。

 しかし弁論だけを切り取ってみればルシアンの圧勝であったことは誰の目からも明らかだった。

 で、あるから、ジャスパーはここに駆け込んできたのだろう。


 「とにかく椅子に座れ。突然、殺されるなどと言われても何も分からん」


 ブラッドが促すと、ジャスパーは椅子に腰をおろした。

 本来、被告として訴えられた生徒はアマルダの時と同じよう、監視のついた部屋に軟禁される事になる。

 ただし弁護人を依頼する時は特別に自由行動が許されるのだ。

 腰をおろしたジャスパーはよほど不安で仕方ないのか、爪を噛んだり貧乏ゆすりをしたりと落ち着かない。


 一方、長椅子に腰かけたルシアンはここに至るまで一言も口をきいていなかったし、まったく動いてもいなかった。

 ドアを開けて出迎えたのも、椅子を引いて促したのもすべて先輩であり、マスターである筈のブラッドだ。

 ルシアンは午睡を満喫する猫のように、優雅にくつろいでいる。


 「それで、一体何があったんだ?」

 「ヴァルトレイク寮で事件があったのは知っていますか?」

 「いや、……水漏れがあったという話は耳にしたが、そのことか?」


 ヴァルトレイク寮は騎士科に通う生徒たちの寮だ。

 狼の描かれた盾と剣をモチーフにした紀章を掲げており、本来はブラッドもこの寮に所属している。

 しかしルシアンのマスターとなるに当たって、ルシアンの所属するノクスホーク寮へ移動したのだ。


 ノクスホーク寮は高位貴族が在籍しているが、ヴァルトレイク寮は平民も混じり気性の荒い生徒も多い。

 また声を大にして言えないが、見目の良い後輩を年長者が”囲う”ような行為も忌まわしき風習として続いている。


 よって容姿に恵まれた伯爵家嫡男のルシアンが過ごすには、ノクスホーク寮のが良いだろうとされたのだ。

 ブラッドにしてみればお行儀のよいお坊ちゃんばかりで何とも居心地が悪いのだが。


 「はい。夏季休暇明けで生徒たちが寮に戻ってきて、そうしたらいくつかの部屋が水浸しになっていたんです。

 絨毯のみならず、ソファやベッド、衣装ダンスの中もぐっしょり濡れていて酷い有様だったと。

 それで、ヴァルトレイク寮で唯一、帰郷しなかった僕が犯人だと訴えられたんです」

 「ただの水漏れなんじゃないか? 以前にも配管から漏水したことがあっただろう」

 「いえ、屋上に設置されたタンクは長期休暇中は空にしておくことになっているそうで……。

 僕も休暇期間中はずっと井戸まで水を汲みにいってました」

 「雨は、……ここ一週間は降っていないか……」

 「はい、そうなんです。なので、誰かが意図的に水を撒いて回ったんじゃないかと」


 ジャスパーはブラッドの問いに答えながらもチラチラとルシアンに視線を投げている。

 本当は縋りたい相手がルシアンであるのは分かっているが、あまりにもあからさまだった。


 「そこまでは理解した。だが、何故それが”殺される”という話に飛躍する?

 確かにヴァルトレイク寮の連中は気が荒いが、有罪になったからといって殺しに来るほどではないだろう」

 「それは、…………」


 ジャスパーはゴクリと生唾を飲み込んだ。

 緊張のあまり小刻みに震えているのがはっきりと分かる。

 だが、ルシアンがあまりにも無関心である様子に、覚悟を決めた様子で口を開いた。


 「ヴァルトレイク寮で、……アヘンを密売している人たちがいるからです」




 ***




■□■ 事前調査① ジャスパー・ギヴンズ準男爵令息 ■□■


 「夏季休暇中に帰郷しなかった理由はなんですか?」


 アヘン密売と聞いてルシアンはようやく興味を惹かれたようだった。

 椅子に座りなおし改めてジャスパーと向き合っている。


 「それは、……お恥ずかしながら当家は準男爵とは名ばかりで、屋敷も狭く、経済状況も良いとは言えず……。

 おととしは長男が結婚して、その子供も産まれたので、帰郷しても部屋がないようなものです。

 正直、この学園に通っているのは、なんとかして婿入り先を見つけるというのが目的なのです」


 婿入りのためとのジャスパーの言葉にブラッドは驚いたが、ルシアンは眉一つ動かさない。


 「なるほど。それで寮に残っていたのですね。

 そしてここ数日で寮に生徒たちが戻ってきたことで、部屋が水浸しになっているのが発覚した」

 「その通りです。でも、自分にはなんのことかまったく分からず戸惑うばかりで」

 「本当に疑われた事に身に覚えはないですか?」


 ルシアンの琥珀色の目に見つめられ、ジャスパーは慌てて目をそらして俯いた。


 「いえ、その……自分が1年生の時に同室だった相手が、足を滑らせて屋上タンクに落下し亡くなったんです。

 それ以来、時折、部屋や廊下が濡れているという話がまことしやか囁かれてました。

 でもオカルトなど信じない騎士科の生徒たちは、それが人為的な……悪質な悪戯、だと。

 その中に事故死した生徒と同室だった僕が、悲劇を忘れさせないために水を撒いているというものだったんです」

 「事故があったという話は聞いたことがある」


 ブラッドも同意して頷いた。


 「しばらく発見されず、水の臭いがおかしいと噂になってようやく発覚した。

 今までも貯水タンクに小動物などが入り込んで溺死したという話は何度もあるようだ。

 長期休暇中に水を抜いておくというのも、そういった事態を防止する意味もあるのだろうな」


 ルドウイーク学園の各寮には屋上に貯水タンクが設置されており、水栓を捻ることで水が出るようになっている。

 ただ、水栓が備え付けられているのは上級生が使う上階の部屋のみだ。

 タンクの水は定期的に井戸からくみ上げているため、お世辞にも綺麗な水とは言い難い。

 よって、その用途は身だしなみを整えるためであったり、手を洗うなどに限られる。


 「それも理由の一つだろうが、結晶化の防止と、毒素の濃度上昇を押さえるという意味合いもあるだろうね」


 ルシアンはペン先をインク壺に浸しながら言う。


 「結晶化? 毒素……? なんだそれは」


 問いかけるとルシアンはやれやれと言った様子で溜息を吐く。

 そして席を立ち上がると水栓のある洗面台に歩いて行った。


 「結晶化に関しては一目瞭然だ。蛇口に白くこびりついているのが分かるだろう。

 これはこの地方の水に石灰が多く含まれていることを意味する。蛇口に結晶化が見られることから分かるように、この現象は貯水タンクのみならず、配管など水が通るすべての場所に発生する。

 とくに夏季ともなれば水温の上昇にともない、普段よりも結晶が増える速度が増すことになる」

 「……なるほど」


 ブラッドとジャスパーは揃って頷いた。

 実技が多く、座学と言えば軍事関連が多い士官予備科生徒にとって見れば、初めて知った事だった。

 水栓の周りに白い結晶が付着している様は今までも何度となく目にしてきた。

 ただ、その理由に説明がつくとは思っていなかったのだ。


 「毒素、というのは何だ? 飲み水にするなとは言われているが、毒が入ってるのは初耳だぞ」

 「それは貯水タンクの材質に由来する。あれは鉛で作られているだろう?

 鉛を扱う労働階級者たちは短命で、激しい腹痛や麻痺、貧血といった症状が共通して見られる。ジョージ・ベイカー卿が『デボンシャー疝痛』の原因が、鉛の容器を使用した林檎酒であったことを特定した話も有名だ。

 つまり……、これと同じことが貯水タンクでも発生しているという訳だ。

 くみ上げられた水には徐々に鉛が溶けだす。それに長期にわたって使用すれば、──鉛中毒が発症する。

 アズライエル寮の連中が誰一人として水栓を使おうとしないのはそれが理由だよ」


 思い起こしてみれば、ルシアンも水栓を一度として使っていた試しがない。

 毎朝、井戸水を汲みに行かされる理由が判明した。

 だが、そんな恐ろしい事情があるならばもっと早くに教えて欲しいものだった。


 「つまり、長期休暇の間、貯水タンクを空にするという決まりは衛生面の問題だけでなく、結晶化による水栓の劣化防止、鉛の融解度の軽減が目的だろう。

 高濃度の鉛が融解した水がタンクに残っていた場合、それを排水し、水を継ぎ足したとしても、最初のうちは濃度の高い水が出てきてしまう可能性が高い。

 よって、各寮の寮長が休暇前に責任をもって栓を解放するというルールが存在している」

 「なるほど。貯水タンクが空だった、という事は納得した」


 ブラッドとジャスパーが頷くと、なぜかルシアンは喉奥で笑みを震わせた。

 何とも居心地の悪い思いをしながらもブラッドは再び口を開く。


 「では、水漏れが原因ではなく、人為的に水が撒かれたと仮定する。

 それが何故、アヘンの密売や殺されるかもしれないという話に発展するんだ?」


 その問いかけにルシアンだけでなく、ジャスパーまでも呆れと哀れみが入り混じった顔になる。


 「やれやれ、マスター。どうやら君は生娘のように純粋に出来ているようだ」

 「っき、……!」


 ブラッドは、190センチを超える体躯に恵まれ、士官予備科の中でも狂犬と囁かれる事があるほどだ。生娘などという言葉を向けられる日が来るなどと、誰が想像するだろう。

 絶句するブラッドに、ルシアンの目は残忍さを宿した喜色で揺れている。


 「いいかい、マスター。アヘンというのは様々な形で流通している。

 もっとも一般的なのはアヘンチンキと呼ばれるもので、これはアヘンの粉末をエタノールに浸出させたものだ。

 さらに複数の香辛料を加え、より飲みやすい形に改良されたものも存在する。

 これらは様々な病気の治療にも用いられ、赤子の寝かしつけのために希釈したものを飲ませたりするほどだ。

 比較的安価であり、庶民にも広く浸透している」

 「それくらいは知っている」

 「だが、アヘンを”嗜む”という点において、アヘンチンキは優雅な体験とは言い難い。

 いくら香辛料を加えようとも、苦みが強く、喉に焼けるような違和感を覚えることも多くある。

 そこで貴族たちの間で好まれているのは、──アヘン専用の煙管を用いた方法だ」


 ルシアンは手に持っていたペンを煙管に見立てて、優雅に紫煙を吐き出すふりをして見せた。


 「これは乾燥させたアヘンをタールなどで団子状に丸めたものを使用する。俗にアヘン玉と言われる塊を熱した針金で温め、煙管に詰め、ゆっくりと吸い込むことによって摂取するんだ。

 この方法では喉への違和感もなく、アヘン特有の甘い香りも深い酩酊感をもたらしてくれることになる」

 「随分と詳しいんだな」


 実際に嗜んだことがあるのだろうか。

 睨みつけてみたところで、ルシアンが動じる筈もない。


 「ここで重要なのがアヘン玉と呼ばれる存在だ。これは主に紙に包んだ状態や、木箱に詰めた状態で取引される」


 ルシアンはそこで言葉を切った。

 ブラッドの理解が追いつくのを待っているのだろう。


 「……つまり、部屋が水浸しになるような事態となれば、アヘン玉は壊滅的な被害を被るということか」

 「その通りだ。密売のために部屋に隠し持っていた生徒がいたならば、大損どころの騒ぎじゃない。

 大口で仕入れをしていたならば、背後にはそれなりの組織がいるはずだ」

 「アヘンを台無しにした犯人がいるならば、制裁が加えられても不思議ではない、という事か」


 ブラッドが呻くように呟くと、ジャスパーが青白い顔で頷いた。

 事件は思った以上に、面倒に入り組んでいるようだった。




 ***




 ヴァルトレイク寮は、以前にブラッドが生活していた頃よりもひどく薄暗く感じられた。

 夏季休暇も終わったが、まだ秋の訪れには早く、窓から差し込む日は眩しいほどだ。

 だというのに、屋内の廊下は水の底に沈んだかのように薄暗く、どことなく湿気を帯びている。


 ルシアンは寮長であるリカルド・ブラックウッドに話を聞くにあたって、まずエルドレッド・コネリーに聞き取りを実施した。


 リカルド・ブラックウッド、エルドレッド・コネリー。

 この2名はブラッドの一級上の先輩だ。


 本来ならば9月には卒業を終え、学園を去っている筈だった。

 しかし上流階級の子息たちは『後輩への引継ぎ』という名目で年末まで残留し、新年を家族と過ごしてから就職する者も多かった。

 彼らはこの時期を”ハネムーン期間”と呼び、就職までの数か月を存分に羽を伸ばして過ごすのだ。

 対照的に、平民や貧乏貴族の生徒は就職が決まればすぐに学園を去るため、卒業時期は各々で異なった。


 エルドレッドは士官予備科において常に主席の座を維持してきた男であり、名門貴族の出身だ。

 ヴァルトレイク寮の花形と呼ばれるような男だった。

 そんなエルドレッドへ聞き込みを行ったのは、同期であるリカルドの人物像に関してだった。


 リカルドは伯爵家の次男であり、ヴァルトレイク寮の寮長を務めている。

 そのリカルドこそが、ジャスパーを水浸し事件の犯人として告発した人物だった。


 エルドレッド曰く、リカルドは寮長に選ばれるだけあって、非常に模範的な生徒だという。

 実技においては華々しいとまではいかないものの、十分な実力は持っている。

 後輩からの信頼もあつく、ヴァルトレイク寮以外の生徒たちとも数多く交流があるそうだ。


 もっとも重要な証言は、エルドレッド自身が「リカルドが貯水タンクの水栓を開けた事を確認した」という事だった。

 これで貯水タンクに水が残っていたという線は完全に消えたことになる。


 ブラッドは重苦しい気分だった。

 エルドレッドは表面上こそ喜んで捜査に協力する様子を見せていたが、その瞳は冷ややかなものだった。

 ヴァルトレイク寮の生徒たちも、皆が敵意に満ちた視線を投げてくる。

 誰もがジャスパーが犯人であると確信している訳ではないだろう。

 だが、寮長の名に泥を塗るような行動に不快感を抱いているのは明らかだった。


 「アヘンの話が本当だとして、なぜヴァルトレイク寮が中心なんだ?

 士官予備科の連中は、常日頃から心身ともに厳しい鍛錬を受けている。アヘンなどに負けるほど軟弱ではないだろう」


 人の気配がなくなったのを見計らって口に出す。

 振り返ったルシアンは、いつも以上に呆れた表情を向けて来た。


 「君、本当にそう思っているのかい? ジャスパーの話を聞いただろう?」

 「婿入り先を探している、という話か?」

 「士官予備科は上級士官を目指す貴族たちが集う一方で、平民の特待生が唯一出世を見込める場所でもある。

 あるいは、貴族の次男、三男が家を出たあとの食いぶちを求めて入学する。

 他に選択肢がなく入学した者たちにとって、厳しい鍛錬はただひたすらに苦痛でしかない。その上、いくら努力したところで、最初から限界が見えている。

 そんな彼らだからこそ、逃げ道を欲しがってしまうのは何ら不思議でもないだろう?」


 確かにブラッド自身も、士官予備科の生徒たちの間に温度差があることは感じていた。


 「誰しもが君みたいに棒切れを振り回して楽しむことが出来るわけじゃいのさ」

 「……何か言ったか?」


 聞き捨てならない言葉が聞こえたが、ルシアンは肩をすくめて見せる。

 反省の色などまったくないどころか、何故かリカルドの隣室の前で膝をつくと鍵穴に針金をねじ込み始めた。


 「おい、……念のために確認するが、……鍵をこじ開けようとしている訳じゃなかろうな」

 「こういう事には鼻がきくじゃないか」


 ルシアンは慣れた手つきで針金を回すと、難なく鍵を解いて見せた。

 そして立ち上がると、ブラッドの胸元に手をのせてふいに距離を詰めてくる。


 「お願いがあるんだ、マスター」

 「断る」

 「この部屋の窓から外に出て、寮長の私室に侵入して欲しい。そこでアヘンチンキを探し出してくれ」

 「……なんだと?」


 問い返すと、ルシアンが口角をにんまりと引き上げる。


 「この寮で好き勝手をするには、寮長のお目こぼしが必要になる。

 何せ寮長には定期的に各部屋の風紀に乱れがないかをチェックする役目があるからだ。

 ……つまりアヘンの密売には寮長が関わっている可能性が高い」


 ルシアンは声を潜め、ひそひそと吐息に近い声で説明する。


 「乾燥アヘンが使えなくなった今、一時しのぎとしてアヘンチンキを自室に持ち込んでいる可能性が高い」

 「だからと言って……」

 「アヘンチンキは煙管で摂取するよりも遥かに濃度が高く、場合によって死に至るような代物だ。

 君は、この寮の生徒たちが、アヘンチンキに手を出して急死するところが見たいかい?」


 ブラッドは口をへの字に曲げて押し黙った。


 「これは一時的な救済措置だよ。事態が明るみに出てから改めて医療機関の助けをえて長期的な対策をとればいい」

 「それで、何故、俺が盗人のような真似をしなくちゃいけないんだ」

 「嫌だなぁマスター。これは僕からの妥協案だ。

 だって君は、僕がうっかり窓から足を滑らせて落下でもしたら困るだろう?」


 どこが妥協案だと、怒鳴りたい気持ちを抑え込む。

 遺憾ながら、ブラッドがとるべき次なる行動は決まっていた。

 ルシアンはブラッドの表情を見てとると、ポケットからハンカチを取り出し、それを鼻先に近づける。

 甘さの中に香辛料のような匂いが入り混じる、重くねっとりとした香りがした。


 「これがアヘンの匂いだよ。しっかり覚えて探してきてくれ」


 まるで猟犬のような扱いだった。




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