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48 フェルナン大神官

 「……なぜ我の名を知る」

 正体を言い当てられ、フェルナン大神官は眉を顰めた。


 「……」

 前世で知ったとはとても言えないから、黙り込むしかなかった。


 「…ふん、あやつめ、よほど新しい愛し子を気に入っているようだな」

 よく分からないことを言い、フェルナン大神官は勝手に解釈して納得した。

 「どうせ聖獣が夢で警告しただろ、あやつにまだそんな気力が残ってるとは知らなかったがな」


 聖獣が警告?気力が残っていない?

気になる情報が多すぎるが、今はそれどころではない…せめて殿下だけでもこの場から逃さなければ…小説で全く描写はなかったが、フェルナン大神官は明らかに桁違うに強い。

エルフなら火のないところで火の魔法は使えないはずなのに、フェルナン大神官はそんな縛りを完全に無視している。さらに外見も明らかにエルフと違い、青白い肌は日に当たらないことで無理やり解釈できても、先程攻撃魔法の爆風で髪に隠された耳がチラッと見えたが、エルフらしい尖った形ではなくて、人間と同じ丸い形の耳だった。


「あなたは…人間なんですか?」


「……隠すことでもない、我は人間だ」


「なぜ、人間のあなたがエルフ国の大神官なんです?」


「ふん、我はエルフをこの島に連れてきた首領だから」

フェルナン大神官は鼻で笑いながら質問に答えた。


「貴様は千年もの時を生きてきたというのか?」

ルイ殿下いつの間に私の前まで移動して、痛みで身を屈めながらも、半身で私をフェルナン大神官の視線から隠そうとする。


「…そうだ、我は神にもなれる人間、平凡な小僧には理解し難いやろ」

隠しもしない軽蔑な目でルイ殿下を見下ろし、フェルナン大神官は自身を神に匹敵する人間だと言う。

「そろそろこの場から消えてもらおう」


再び指を弾ませ、フェルナン大神官は魔法を発動した。突如背後からつる状の巨木が私の体に巻き付かれ、一瞬の隙をついて私をルイ殿下から引き離した。


「リア!!!」

ルイ殿下は振り返り様に腕を伸ばし、私の腕を掴まろうとしたが、間に合わなかった。


「!殿下っ!」

だめだ!私が離れるとルイ殿下は標的に!!!


「…消えろ」

フェルナン大神官は表情一つ変えずに攻撃魔法を放ち、今まで一番大きい雷撃がルイ殿下の身に直に落とされた。


 ボーーーーンと、耳鳴りするような大きな爆撃音が神殿内に響いた。


 「殿下!!!」

 どう足掻いても体に巻きつけられたつるはびくともせず、焦りと悔しさで全身が震え上がった。


 爆撃によって舞い上がった粉塵が散り、ボロボロの状態で地面に伏せて、動かないままのルイ殿下が見え、私の心臓も一緒に止まった…


 「…ぁ…ああああああ!!!」

 嘘だ!嘘だ!!こんなこと!!!殿下が…殿下が!!!!!

 もう頭の中は真っ白を通り越して、悲しみと怒りで爆発した。

 身体中から自分にも分からない力の流れが溢れ、気が付けば私は全身から白い光を放ち、薄暗いはずの神殿は光で満ち溢れた。


 「っ、この魔力量……」

 眩しい光に目を掠めるフェルナン大神官、一瞬悔しい表情をしたが、すぐに軽蔑な微笑に戻った。

 「ふん、むしろ都合がいいか、これならあやつも後数百年は生き延びれそうだ」


 フェルナン大神官は水魔法で私を囲み、呼吸を奪われた私は必死に反抗をしたが、力尽きて意識を無くした。

いやー、なかなか衝撃的な展開ですよね

まだまだエルフ島の謎はこれからです!

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