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誰か異世界の常識を教えて!  作者: 三六九狐猫
第七章 修学旅行
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第58話 京都出発:エピソード0

 

 そうして京都に着いた、芽吹き中学校二年生。


 観光前に先ずは荷物を置くため、ホテルへと急ぐ。


 二日分の重い荷物を入れた大きな黒いバッグを背負い、再びバスを利用してホテルへ。




「わぁ、京都ほんとに来たよ!いっぱい塔が見える〜!」



「本当にあれがほとんど千年二千年前に建てられたのか?よく残ってるな。戦争とかあったんだろ?」



 などと、バスの窓から見える質素で、しかし見惚れる程に美しい光景を堪能する。先程は建物などに興味は無いと言ったが、訂正しよう。日本の設計技術は素晴らしい。


 先人の知恵とは、侮れないものだ。




 ――――――――――――――――――――――


 そうしてバスに揺られること数十分。俺達は目的地であるホテルに着いた。


 中に入ると、オレンジ色の照明に照らされて、目を細めた。


 改めて室内を確認すると、そこにはホテルの従業員と思しき、執事服を来た人達が、横に一列に並んでいる。



「ようこそ、私たちのホテルへ!」



 歓迎し、丁寧に腰から会釈をする。すると、他の従業員も倣って会釈をした。


 そうして歓迎の挨拶を貰ったところで、今度はこちらの挨拶。『学年主任』とやらの、矢野先生が、従業員達へお礼と挨拶を述べる。



「──ご迷惑をお掛けしますが、この二日間、よろしくお願い致します」



 そう締め括り、計画表に書いてある、『開会式』とやらが終了する。


 その後、各グループごとの部屋の鍵を貰い、各自自室へ荷物を置きに行く。


 俺たちのグループはというと──



「いやぁ、イュタベラと一緒の部屋で良かったわ。夜色々話してぇし、枕投げも捗るばい」



「いやぁ、修学旅行っち勉強の事忘れれるけんいいわ〜」



「いや、修学旅行も勉強だろ?」



 俺と行飛、真也の三人は、部屋の前でそう言葉を交わし、扉の鍵を開ける。


 中は、長崎に行った時のホテルより少し狭い。


 ロビーと同じようなオレンジ色の照明が部屋の中を照らし、足元には少し高めの木でできた段差、その奥、襖で仕切られた部屋には、畳が一面にしかれている。



「結構綺麗やん。襖壊しそ〜」



「おい絶対すんなよ?マジでそれはやばい」



「不安だ…」



 などと口にしつつ、必要なものをバッグから取り出し、ホテルを出た。


 ――――――――――――――――――――――


「それじゃあ各自、十七時まで自由行動だ!明日もこの時間はあるから、半分は終わらせろ〜!それじゃあ各自班に別れて、解散!」



 先生の号令で、各班に別れて行動を開始する。俺も咲桜達と合流し、通行手段や行く所を描いた地図を確認する。





 道の街、京都。その探索が、始まる。

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