表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/20

1、発覚




「お父さんね、膵臓癌だった」


母親から発せられた一言。

まさかと思った。

膵臓癌ってなんだっけ、何か大きい病気だっけ?




1ヶ月前くらいに父親は腰痛が酷くて酷くて、何度も病院や整体に通いつめていた。

この時私は実家から離れたところに住んでいて父親とは月に一回会うくらいだったから、容体もいまいちピンとこなかった。ただなんとなく腰が痛いんだなぁ……とだけ心配していた。


私が家族で外食したくてご飯を食べに行こうと誘うのだけれど、その日の日曜日は珍しくお母さんだけだった。


「あれ、お父さんは?休みじゃなかったっけ?」

「お父さん腰痛いの治んなくてねー、今から整体に連れてくの」

「えっ、ごはんはー?」

「忙しいからまた今度ね」

「ふーん」


まだ異変には気づかなくて。


「ちゃんと医者に行ったほうがいいよ。検査してもらったの?」

「診てもらったんだけどね。異常ないって」

「ほんとー?」

「うん、だからとりあえず痛み止め飲んでる」


ぎっくり腰の延長か何かだと思ってたんだよね。


でも、もうすでに、癌は広がっていたんだ。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ