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幼馴染

今回は少し話が短いです。

 高山小雪。

 俺と健二、そして小雪ともう一人瑠奈の四人は小学校に入る前からの付き合いで、昔はよく一緒に遊んでいた。

 当時の俺達は本当に仲が良く、これからもずっとこの関係が続くと誰もが思っていた。

 しかし、小学6年の夏に親の仕事の都合で瑠奈は転校することになった。

 そのことを知ったのが引越しの二日前。

 健二も知らされていなかったらしいが、小雪は知っていたのに黙っていた。

 そのことを俺と健二は小雪と瑠奈に問い詰め、喧嘩になった。

 そしてその喧嘩は仲直りすることなく瑠奈は引っ越してしまった。

 その後俺達と小雪の間にどこか気まずい雰囲気が流れ、段々と絡むことはなくなっていった。


 高校に入学してクラスに小雪がいたのを見た時は、俺も健二もだいぶ驚いた。

 けどその後も接点ないまま、今に至る。




 声を掛けられ振り向くとそこには小雪がいた。


「お、おう、久々だな」


 どこか懐かしく、そしてどこか気まずくも感じていた俺達は、言葉が少し詰まってしまった。


「そうかな? 毎日学校で会ってるとは思うけどな」

「そうだけど、そうじゃなくて……」

「うそうそ、こうして話すのがってことでしょ」

「わかってるならからかわないでくれよ」

「ごめんごめん、様子が変だったからついね。それよりもそれは何?」

「それ?」

「そのカゴいっぱいに入っているお菓子や飲み物のことよ」

「お菓子……ああこれね、家で健二と遊ぶからね。その為だよ」


 お菓子と言われて一瞬なんのことだがわからなかったが、カゴの上層部にはお菓子が乗っており、横からは丁度飲み物が見えていた。

 その為、小雪はカゴいっぱいにお菓子や飲み物が入っていると思ったのだろう。

 まぁわざわざ訂正するまでもないだろう。


「そんなに食べるの?」

「まぁね、休みは一週間もあるわけだし」

「まさか休み丸々お菓子食べながら遊ぶ気なの!?」

「そのつもりだけど……」

「呆れた。そんなんじゃ体壊すし休み明けのテスト赤点取るわよ?」

「ご忠告どうも。ほどほどに気を付けるよ。で小雪は何か買い物か?」

「裕美達との街合わせまでの時間潰しよ。ってもうこんな時間。私もう行くね」


 そう言って小雪は店を出て行った。

 

「なぁ健二」

「なんだ?」

「……この休み少しは勉強しような」

「……そうだな。赤点は回避しないとな」


 それから俺達は会計を済ませ家に戻るのだった。

次回からやっとゲームの話です。


少しでも面白い、楽しいと思ってもらえたらブックマークや評価して頂けると嬉しいです。


次回は10/5㈪19時頃更新予定です。

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