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同じパーティーなら平等

「これで最後っと」


 俺は自分の周りにいた最後のウルフをウィンドカッターで切り裂いき倒した。

 ソーネクの方を見て見ると先に戦闘が終わったのかこっちに向かって歩いてきていた。


「おつかれ、どうやら無事切り抜けられたようだな」

「まだあの二人は戦闘しているが、見た感じだと後少しで倒せそうだね」

 俺達はまだ戦闘をしているギルゼさんとアキさんの方に視線を向けた。


「こうしてみると改めてこのモンスターハウスの脅威がわかるな」

「ああ。適性レベルでの突破なんて想定してないんじゃないか? その代わりにトラップはわかりやすくしてるって感じなんだろうけど」

「だとしても初心者は絶対気が付かないだろうな。下手したら事前に情報が無ければわからない人もいそうだ」

「その分突破さえできれば報酬は美味しいんだろうけどね」


 昨日のモンスターハウスで手に入れたウルフコインや各ウルフの素材の量などを見ればわかる。

 今回も既に倒したウルフのドロップ品が沢山インベントリに入っていた。

「おっ、向こうの戦闘が終わったようだな」


 流石に二人で相手するにはウルフの数か少し多かったせいか、二人とも肩で息をしていた。


「お疲れ様」

「お、お疲れ、様です」


 流石にすぐ話しかけたせいか、まだアキさんは呼吸が整っていなかった。

 二人の呼吸が整うまで待った。


「ふぅ~。よしっ‼」

「息は整ったみたいだね。改めてお疲れ様」

「いえいえ、お二人に比べたら私達の倒した数なんて多くないですよ。それよりもお二人の方が大変だったんじゃないですか?」

「確かに大変だったけど、流石に二度目となると多少は慣れたよ」

「昨日も同じことされたのですか」

「罠らしさはあったんだけど、好奇心に勝てず道に進んじゃってモンスターハウスに引っかかっちゃったんだよ」

「初見だったからあれは流石に焦ったよな」

「それに比べたら今回は湧いてくるウルフ達を随分余裕を持って見て対処できたよ」

「その、昨日も二人で?」

「そうだけど?」


 俺は当たり前のように答えるのだった。


「それよりもあれ見ようぜ」


 ソーネクの視線の先には宝箱があった。


「今回は銀色か」

「まぁ最低の銅よりはマシだろ」

「私このゲームでは宝箱開けるの初めてなのですが、どんなのはが入ってます?」

「色々入ってるかな。能力アップのアクセサリーや防具、通貨にアイテムや素材などがランダムで入ってるかな。だから数も種類もまちまち」

「へぇ~そうなんだ、楽しみ」

「おーい、早く来ないと開けるぞ」


 アキさんと話しているといつも間にかソーネクは宝箱の傍に居た。

 ソーネクの元に小走りで向かい、俺達が着くのを確認したのち宝箱を開けた。


 中には宝石の色がそれぞれ違うシンプルな銀の指輪が4つと銀貨が4枚入っていた。


「ちゃんと人数分ありますね」

「多分だけど罠発動時、もしくは突破時の人数分用意してある設定なのかもしれないな」

「指輪は、MP増加が2つとHP増加が1つ、それと防御アップが1つと。ある程度中身もそれぞれの職業にも寄せてるのかもしれない」

「銀貨は……どこかに使い道あるのか?」

「それなら掲示板で載ってたんだけど、どうやら冒険者ギルドにあるガチャガチャを回すのに使うみたいですよ」

「なるほど。分配はどうするんだ?」

「えっ? 普通にそれぞれ指輪一つと銀貨1枚でいいのでは?」

「いいのか? ただでさえ俺達はほとんど戦ってもいないのにウルフのドロップ品が沢山流れ込んでいる。その上宝箱の報酬まで貰って」

「きっかけや経緯はどうあれ、今は同じパーティーメンバーじゃないですか。なら報酬は平等にしなきゃ」

「すまない、恩に着る」


 報酬分配はスモバリーブとアキがMP増加、ソーネクがHP増加、ギルゼが防御アップ、そしてそれぞれに銀貨1枚となった。


 その後十分な休息を行った後、再度進軍を開始し、残りの未探索エリアを埋めマップを完成させた。

 モンスターハウスでの戦闘がいい経験になったのか進軍後はアキさんとギルゼさんをメインに戦闘を行い、俺とソーネクは援護に徹した。

 戦闘を行うにつれて二人の動きは良くなっていき、少し余裕もでてきたこともあり流れでボスにも挑戦することとなった。


 そして現在はボス部屋の前に居る状況である。


「だいぶ戦闘に慣れてきたとは言え緊張するな」

「だね。私の攻撃通用するかな……」

「大丈夫、今の二人ならボス戦でも遅れをとることはないから安心して挑みましょう」

「スモバリーブさんがそう言うからには問題ないんだろうけど、やはり気持ちがね」

「こればかりは戦闘して慣れるしかないけど、さっき話した通り立ち回れば突破できるよ。戦闘が始まったら細かな指示も出すし援護もするから」

「そこら辺は全面的に信用してる」

「だってさ。これは期待を裏切らないようにスモバリーブ頑張らないと」

「他人事のように言いやがって」

「だって今回は俺指示されたように動くだけだし、こうゆうのは全体把握に長けてるスモバリーブの分野だろ」

「ちっ、戦闘始まったら酷使してやるから覚えてよ」

「ちょっ、それはずるくないか!?」

「知りませーん。戦闘中は司令塔の指示には従って下さーい」


 ソーネクがいつものようにネチネチと嫌味ったらしく言ってくるから、同じようにお返しし、このやり取りに慣れたアキさんとギルゼさんが傍で笑っていい感じに場の雰囲気が和んだ。

少しでも面白い、楽しいと思ってもらえたらブックマークや評価して頂けると嬉しいです。


次回は2/3㈬19時頃更新予定です。

……ストック切れたからどこかのタイミングで書かねば(汗)

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