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我が家はぶっ壊れチート

 話を聞いた俺は深く背もたれに寄りかかった。


「つまりこの相続権を持った俺にそのヤダランって奴の財産を相続する権利があると」

「そうゆうことですな。今回の場合ですとこの町にある、かつてヤダランが住んでいた屋敷が相続対象ですな」

「それって相続したら何か厄介なことに巻き込まれたりしないですか?」

「今まで何人か相続された方はいましたが、そう言った話は聞いたことがないですな」

「なるほどそうですか」


 その後女性が奥から書類を持ってきて、俺は継承を行った。


「この紙を持った状態でその書類の上に手を当てたらいいのか」

「そうですな。そうすれば正しい継承権の持ち主なら契約が完了するでしょう」


 俺は言われた通りに継承権の紙を持ち、契約書類に手を当てた。

 すると契約書が光だし、手にもっていた継承権は契約書に吸い込まれていった。

 その後契約書の光は収まった。


「これで契約は完了で、ヤダランの屋敷は貴方の所有物となりました。こちらが屋敷までの地図です」

「ありがとうございます」

「こちらこそ貴重な体験ができて光栄です」


 地図を受け取ると建物を出た。


 俺達は地図通り進み目的の場所にやってきた。

 そして目の前に広がる光景に度肝を抜かされた。


「屋敷と書いてあったら多少はでかいんだろうとは思ったけど、これはちょっと想定外だな」

「ああ、これは流石に……さすが金カプセルの中身といったところか?」

「この敷地も含めて全て俺の物か」

「だな」

「どうする?」

「どうするって、ここまで来たら中入るしかないだろ」


 恐る恐る俺達は門をくぐり、そして屋敷の中に入った。

 屋敷に入ると天井が高く開放感のある玄関、辺りにはいかにも高級感の溢れる家具、そして照明にはシャンデリアが使われていた。


「場違い感半端ないんだけど、これなんのゲームだっけ?」

「一応VRMMORPG……のはず」

「そうだよな」


 それから俺達は無言のまま屋敷を見て周り、そして現在に至る。




「さすが金カプセルの中身だけあってぶっ壊れだわ」


 ソーネクがそう言うのも無理はない。


 屋敷のには数多くの設備があった。

 鍛冶場や調合部屋、倉庫など多くあった。

 本来それらは全てどこかの施設だったり利用しなきゃ使えない。

 もちろん施設を利用するわけだからお金がかかったり、利用できるまでに時間がかかったりする。

 しかしそれらの問題はこの屋敷においては全て関係がなくなる。


「でこれからどうする」

「クエストの方はここの敷地に入った段階でクリアになってるし、幸いこの屋敷は住人登録すれば他の人も使用できるわけだから拠点もできた」

「つまり?」

「やっと冒険に出られるわけだ」

「おお、やっとか」

「長かったな。悪くはなかったけどやっぱり長かったな」


 俺達はしみじみそう感じるのだった。


「よしなら行くか。ってそう言えば職業はどうする?」

「お前は間違いなく最初は聖騎士にするんだろ」

「もちろん」

「そうなると相性良さそうなのは後方からの支援系か、よしまずは魔法使いにするか」


 この世界における職業とスキル、ステータスってのは少し特殊だ。


 まずは職業、基本的に職業ってのは無限にあると言われている。

 ただし無限にあるからと言ってどれにでもなれるわけではない。

 一定条件がある職業や発生条件が不明の職業などもある。

 ソーネクの聖騎士は発生条件不明の職業である。

 一定条件のある職業で分かりやすいのが、例えば魔法関連。

 魔法関連の職業になろうとした場合、最初からなれる魔法使いのレベルを一定以上上げる必要があるのが多数だ。


 ではなりたい職業のレベルを一定以上にしたら終了かと言われたら、そうでもない。

 この世界では職業のレベルをカンストさせるとアクティブスキルを手に入る。

 他の職業に転職した場合、獲得したスキルやステータスも新しい職業の物に変わる。

 しかしアクティブスキルは職業を変えてもずっと持ち続けることが可能で、その効果はアクティブスキルによって色々な異なる。

 例えば魔法使いの場合だとMPを+10上げる、剣師範だと他の職業でも剣を装備可能及び初級剣スキルが使用可能など、職業によってアクティブスキルの効果は様々。

 その為、職業のレベルをカンストさせるほど自分を強くすることができる。


 職業を変える、つまり転職を行う場合は神殿に行き1万メル収める必要がある。

 何度も転職を行う場合は意外とこの転職料が負担になってくる。


 だが手に入れたばかりの我が家には簡易神殿があり、自由に変更することが可能であった。

 早速我が家チートである。


 簡易神殿で俺は魔法使い、ソーネクは聖騎士に転職いした後、俺達はやっと町の外に出るのであった。

今回出てきた職業については、昔やっていたゲームを少し参考にしています。

やりこめばやりこむ程強くなれる。

これぞMMORPGって感じがしていいですよね。


少しでも面白い、楽しいと思ってもらえたらブックマークや評価して頂けると嬉しいです。


次回は10/16㈮19時頃更新予定です。

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