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プロローグ

プロローグはだいぶ話か固いかもしれません。

が次からは普通に書いています。

 1972年、世界に初めてゲーム機が登場した。

 当時はアナログ回路で電子ゲーム機能を再現していた。

 それから約3年後の1975年にテレビに接続するだけで遊べる家庭用ゲーム機が登場し、一気にその存在は世間に知られるようになり、流れる乗るように多くの玩具メーカーが色々なゲーム機を販売しだした。

 それから時が流れると同時にゲーム機と業界は進化していき、1995年に初めてゲームを3D、つまり立体に感じることができるゲーム機が登場した。

 しかし目に負荷がかかったり他の人と画面を共有することができないなど多くの理由により当時の人々に受け入れられることはなかった。

 だが、それらも時代が進むにつれて改善や進化をし、徐々に受け入れられるようになり、気が付けばその先のまだしらぬ技術に期待をよせられるようになっていた。

 業界も期待に応えられるように日々改善を繰り返し、2028年初めてフルダイブ型ゲーム機が誕生した。

 フルダイブ型といっても制限は多くまだまだ技術的に問題点はあったが、間違いなくゲーム業界に新しい風が流れた。

 その後フルダイブの技術はゲーム以外にも取り入れられるようになり、一気にフルダイブ技術は進化していった。


 フルダイブ技術と同時期に一気に進化した技術はもう一つある。

 人工知能(AI)である。

 人工知能自体はゲーム機より前の1956年には学問として存在はしていた。

 だが完全に人工知能だけでPDCAサイクルできる技術や倫理的思考力の持つことは不可能だと言われていた。

 実際、長い年月をかけ研究され続けたが成功した例は1件もなかったからである。

 しかしフルダイブ型ゲーム機が出た翌年、つまり2029年に初めて完全な倫理的思考力の持った自立型人工知能が公表された。

 世間はその技術とその開発者の名前を見て誰しもが驚いた。

 なんとフルダイブ型ゲーム機と自立型思考AIは同一の人物によって生み出されていたのだったから。

 世間はその人物を世紀の天才開発者と呼び、褒め称えた。

 公表した会社の株価はものすごい勢いで上昇したのは言うまでもない。

 ここから技術は飛躍的に成長すると思われた。

 実際フルダイブ技術については飛躍的に技術が向上しあちこちで取り入れられるようになった。

 しかし、人工知能ついては世間に広がることはほぼなかった。

 なぜなら人工知能の技術データまでは公開されるなかったからである。

 不満の声は多く上がったが、それでもデータが公開されることはなかった。

 代わりに開発者は言葉を残した。

「今回発表した自立型人工知能は倫理的思考力を持っている。それぞれに人格や性格、感情がある。つまり我々人と同じなのだ。違いがあるとすれば肉体があるかどうかの差でしかない。故に私は人工知能達の人権を守る為にもデータを公開することはしない。だが、それでは納得のいかないものもいるだろう。そこで私は宣言しよう。15年以内に人工知能達のみの世界を用意すると。そしてそこでの人工知能達の生活、人格、思考力を見て判断してほしい。その為にも去年フルダイブ技術を公開した。すべては人工知能達の為である」

 この言葉を残して開発者は世間から姿を消した。


 それから14年後、一つのゲームが公開された。

『Growing Intelligence World Online(グロウイング インテリジェンス ワールド オンライン)』

 このゲームの内容や性能、今までではありえなかった機能やプレイヤーそれぞれが自分の想うようにできる自由度などが注目された。

 そして情報公開の最後に出てきたある人物の名前に世間はざわついたのであった。

一時間後にもう一話更新します。


少しでも面白い、楽しいと思ってもらえたらブックマークや評価して頂けると嬉しいです。


余談

実はこの話で出てきた過去の年号や考え方は実際にあった話を元に少しアレンジして書いています。

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