0話 プロローグ
初投稿なので酷いと思いますがよろしくお願いします。
《???》
「さて、今年も新しい子を迎え入れる準備をしなければ、上に怒られてしまうからね〜」
「そうだなぁ、去年に唾をつけといた奴でいいよな?」
「わざわざ新しく見つけるのも面倒だしそれでいいよ。」
「了解、それじゃ早速やるとするか。」
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「お〜い、清明ー!」
「朝からよくそんなに声が出るな、山神」
「そりゃ、そうだろ。それが俺の長所なんだから」
「それで用件は何だ?」
「いや、話したいから呼んだんだけど」
「そうか」
「素気な!まぁいいや、昨日の心霊番組見たか?いやあ、すげえ怖かったよな〜…」
などと大声で馬鹿な事を話しているのは、高校二年生となった自分--安倍清明の友人である山神明だ。正直こいつはうるさい、毎度毎度よく大声で話せるものだ。呆れを通り越して関心さえしている。
そんなこんなで喋っていると少し気になる言葉が出てきた。
「でさ〜番組で紹介されてた場所がさ、どうやらお前の家の向かい側にある苔の生えた廃墟なんだよな。」
「それ、本当か?」
「本当の本当だって。」
「うわっ、帰るのが億劫だな。」
「と、やばい、ゆっくりしていたら遅刻しそうだな、急ごう。」
「走りたくないな。」
走りながら急いで自分たちが住む少し田舎の高校に着き、無事にHRに間に合った。
今日の授業の1時間目は、数学か、面倒くさいなと思いながら教室へ移動しているところで声をかけられた。
「何だ、山神か。」
「何だとは失礼な。まあ、それは置いとくとして、今日の深夜2時お前の家の向かい側の廃墟へ行かないか?」
「別にいいが、どうしてだ?」
「どうしてって、そりゃ決まっているだろう。幽霊を見るために決まっている。でも1人じゃ寂しいからついて来てもらおうっていうわけだ。」
忘れていた、そういえばこいつはオカルトマニアだった。まあでも、幽霊か、少し気になるな。
「しょうがないな。」
「それにあたって一つお願いがお前の家に泊まらせてくれないか?」
「別にいいぞ、そのくらい」
「本当か!いや〜良かった良かった、断られると思っていたからな。」
そんな話もそこそこにそろそろ鐘が鳴るので急いで教室へ向かい、当たり前のように授業が終わり帰校時間となった。
帰り道山神と歩いていると、周りが空き地ばかりのこれといって特徴がない家が見えてくるのと同時に廃墟が見えて来た。家の目の前となり鍵を差し込むとガチャリと鍵の回る音が家のドアからする。
「失礼しまーす!」
「失礼でーす」
「そんな酷いこと言うなよ。」
「仕方ないな、それは置いといて行くための準備するぞ。」
「了解した!」