幸せに続く蜘蛛の糸、或いは幸せに導くアリアドネ
見えない恋の糸で結ばれた重さのせいで自分は不自由になってしまったと思っていた。その糸は自分にとっての障害だといつの間にか思ってしまっていた。だが私は気付けなかっただけだった。その糸はとても大切な、僕を幸せへと導いてくれる糸だと言うことに。そして身勝手な戯れのせいで貴方を不幸にした代償にその糸はもうプツリと切れてしまった。普通に歩いていたこの道でさえその糸が無ければ迷宮のようだ。私はもう2度と幸せにたどり着けないのかもしれない。今私は幸せな記憶を思い出しながら幻の糸にすがろうとしている