日常
次の日目を覚ますと兄貴がいた
「…なんでいんの。」
「おはよう!今日学校の日でしょう?」
「行ってねぇんだからいいんだよ。」
また布団を被り眠りに入る
「いーこーうーよー!瑛くーん!」
「………。」
あーうるさい。
いつものように走ってくる音がする
「にゃ?あれ、朱ちゃんおはようにゃ」
「おはよう琴音ちゃん」
「起きるにゃ!瑛ちゃん!」
「………。」
「起きよーよ!瑛くーん!」
「………。」
「ねーねー瑛君!」
「も、もういいにゃ…」
「えー?なんで?」
「あ、朝ごはん冷めちゃうにゃ」
「あー…そっかぁ…」
ナイス琴音後で煮干しやるからな。
「でーもー起こそうよー」
「にゃっ!?辞めるにゃ!」
「ぐは…!」
「にゃ…にゃあ…」
俺は兄貴を振り落としブチ切れた
「てめぇ…うるせぇんだよ!出て行け!琴音もだ!」
「だから止めたにゃ…」
「瑛君いつから行ってないのー?」
「琴音、この馬鹿を連れて行け。」
「はいにゃ!もう辞めるにゃ!また怒鳴られるにゃ!」
「えぇ…瑛くーん…」
「その呼び方不愉快で堪んないからすぐ辞めろ。」
睨み付けて俺はまた布団の中に入る
「ねっ?行こうにゃこれ以上不機嫌にしちゃダメにゃ…」
「うーん…分かった…琴音ちゃん行こうか」
「うんにゃ!」
やっと静かになった…
目を閉じて眠りの世界に入る
最近ご飯もろくに食べてない
「まぁ…いいか…」
するとまた廊下が騒がしい
「辞めるにゃ!今度は家にいれてもらえなくなるにゃ!」
「お母さんに入れてもらうから大丈夫!琴音ちゃん時間大丈夫?」
「にゃ…まずいにゃ…絶対喧嘩しちゃダメにゃ!」
行くのかよ!てめぇ裏切りやがって…
「瑛君?」
ノックして返事を待っていたらしいが勝手に開けていた
「瑛君、瑛君」
「うるせぇな!なんだよ!」
口を開けた瞬間に何かを入れられた
「どう?美味しいでしょ!僕が作ったんだよ!」
「あっそ。普通。」
「瑛君…」
泣きそうになりながらも我慢してる兄貴
「兄貴」
「ん?なぁに?」
「おかわり」
一気に表情が明るくなる単純兄貴
「はいどーぞ!」
「ん。」
そう言えば兄貴料理が美味かったっけ?
「彼女にはよく作ってたけど瑛君には久し振りかな?」
ズキンと胸が痛む
「…もういい。」
「えぇ…二口しか食べてないよ?」
「お腹いっぱいだからもういい。」
「嘘付き…お母さんも琴音ちゃんも最近食べてないって聞いてるんだからね?」
「いいから出て行け。飯は美味かったからこれでいいだろ?」
「瑛君美味しいならもっと食べて?」
「要らねぇ。」
「瑛くーん…」
俺は兄貴に向かい合い殴った
「うるせぇよ。今更兄貴面すんなばっかじゃねーの。そうゆうのうぜぇから瑛君って呼び方も辞めろって言ったよな?」
「瑛…」
「うるせぇよ。出て行け。」
鼻血を流しながら黙って出て行く兄貴
「うぜぇんだよ…」
布団に潜って母親の怒鳴り声が聞こえないように眠りに入った