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兄弟  作者:
第2部
3/7

日常

「ん…」


また琴音が入ってきたのか?


あいつは勝手に入って来ていつの間にか一緒に寝ている


外を見ると暗くなっていた


「琴音…琴音…起きろ。」


揺さぶっても起きないこいつ


すると…


「…目を覚ました最初の言葉が女の子の名前とは…」


力強く引っ張られ抱きしめられる


「お兄ちゃんちょっと傷つくよ?」


「いつまで兄貴面してんだ。」


「だってお兄ちゃんだもん」


「あっそ。琴音は?」


「えっ?帰ったよ?とっくの昔に」


「ならいい。出て行けよ。」


俺はもう一度寝るために布団を被った


「ねぇねぇ」


「………」


「僕ね!結婚する事に決めたんだ」


「………そうかい。おめっとさん」


「ありがとう!」


俺のほうがずっと前から好きなのに…


この時初恋が終わったんだな


そう思った


だから兄貴がニヤッと笑ったことに気付かなかった

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