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Big Girls Cry3

3話目

Big Girls Cry 3


二人の馴れ初めの話し



ケンは闘っていた・・・・・・・・・

バカなりに闘っていた・・・猛烈な眠気と!?

遥か昔に覚えのある様な、なんとも抗い難い、心地良くも、チョー強烈な眠気と!



そ、そうだ!ヒツジだ!確かヒツジを殴り倒せば!


な訳有るかー!

やはり、バカであった。

何処にヒツジがいるんだ?と突っ込むのもアホらしい・・・


む、ムリ!・・・・、ア〜〜寝ちゃう〜〜zzZ



本来であれば、この程度のアースバインドを引き千切(レジスト)る事等、ケンには容易い筈であるが、前後不覚に眠りに落ちて行くケンであった・・・バカだ・・


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


(ようやく)く眠りに落ちたケンに、

先程までの、所謂(いわゆる)女王様の様な態度とは、

打って変わっり、ケンに対して愛しさを込めた視線を向け、咲夜は囁やく様にケンに話し掛ける・・・



[ケン・・・、ケン・・・、ケン・・・・・]



[貴方が彼方に行ってしまってから、本当に、本当に、色々な事が有ったのよ・・・・・]


[寂しくて、寂しくて、悲しくて、悲しくて、貴方が白夜を残していってくれなかったら・・・・・]


[もっとも、あの時は白夜が私の中にいるとは、解らなかったけれど]


[最初に貴方が消えてしまった、あの満月の夜の事は、忘れられない・・・]


[消え行く事を覚悟していた私に、貴方は自分が辛うじて記憶と生体を維持出来るかどうか、本当にギリギリの力を残して、母様にさえ話さずに彼方に行ってしまうなんて・・・・・・]




私はねケン、私は、貴方に逢うまでは消えしまいたいって強く思っていたの、消えて無くなってしまいたいって。


愛する民が、蹂躙され死んでゆくのを見ている事だけしか出来ず、『悲しむな、哀しむな、姫神様・・・』と霊に成ってまで、必死に私に伝えて来る民達の寂しそうな微笑みを見て、私は自分のベクトルが真逆に変わって行こうとするのを、抑える事が出来そうもなかったのよ。


私が、ベクトル変換してしまったら、私と直接繋がっていた母様(かあさま)も、又同じ道を辿るのは必定、いえ、母様(かあさま)で有れば、極大変換後に大羅刹神と成っていたわ。


もし、私があのまま自分を見失い、怒りに身を任せてしまってあたのなら、きっと母様(かあさま)や私は羅刹神に変わってしまっていた、そしてその時には羅刹神が必ず持つ事になる、その狂おしいまでの破壊消滅本能に身を委ねてしまい、結果この国は消滅していたわ。


だから、だから、私は自分を消して、消してしまいたかった・・・・


だから母様(かあさま)とのラインを切ってまで、誰にも見つける事が出来ない、あの(やしろ)に篭ったの


貴方が私を見つけるあの時まで・・


[ケン、逢いたかった、逢いたかったわ]


[自分の殆どを私に渡したりしたから、記憶も失ってしまって・・・・]


[もっとも、あの状態から最強と彼方で言われるまでになり、無双して魔神を打ち倒してしまう所まで行くとは、想像も出来なかったけれど]


[今はまだ、貴方に長く此方の世界に居て貰う訳にはいかないわ]


[でも、あと少し、少しだけ、私とこの世界で過ごして・・・・・]



次回、寝ぼけたバカのターンです。

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