表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

く、暗い、暗いよー、さ、寒い、寒いよー

3話目

く、暗い、暗いよー、さ、寒い、寒いよー


暗いよー、寒いよー、こ、怖いよー


身動きが出来ない、眼が見えない、何も聞こえ無い


ど、どーなっとんじゃぁー

責任者出て来いやー!

まー、声も出ないんだが

マジ、どこよ?ココ?




[咲夜、咲夜]


[アレ、目冷ました。]


[ん?]


[あ、本当だ。]

[なんか、もぞもぞしてて、キモ!]


[咲夜、普通は全く動けず、目も覚め無い]

[フリージングやめたほうが良い]

[それに凍ったら、話し出来ない]


[あいつ、バカだし、神々への礼儀もわきまえてないし]

[良い男でも無い、良い所が全く無いのよ?]

[固めてポイで良いんじゃない?]


[咲夜、大事な事忘れてる。]

[あいつ、使用済みの油じゃ無い]


[そんな事、解ってるわよ!]


[咲夜、あいつが死な無いと、新たに代理人は選べない]

[後、忘れてた、あいつイモータル掛かってる]


[え!、じゃ不死身って事?]

[白夜、窒息して死ぬって言ってたじゃない?]


[あの時、鑑定が効かなかった。]

[だから、イモータル見えなかった]

[でも寿命は有る、寿命以外では死な無い]


[なんなの!!、あいつ!、むー、腹の立つーーーー!]

[よし!このまま取り敢えず、千年固めとこう!]

[4、5百年もすれば、反省するでしょ、]

[私が、忘れてなければ]

[話しだけでも聞いて、上げれば良いし]

[それで、反省が見えたら、解凍してあげれば良いよね]

[それに、人間が千年たったら寿命で死んでるっしょ!]


[咲夜、それも無理]

[この世界では、常に発電所に直結されてる様なもの]

[あいつの能力なら、数年で自力解除に至る]

[今のこの状態では、ここから強制転移も出来無い]

[自力解除に至った場合、同時に契約も解除される]

[縛りが無くなって、最初にあいつがする事は]

[咲夜探出して、タコ殴り祭り]

[その後、きっと殺される]

[ケンが、全てを忘れたまま・・・・]


[た、タコ殴り祭り!]

[あり得無いし!に、逃げちゃうし!]


[咲夜、無理、その時は、あいつ神人に至ってる]

[確実に、ピンポイントで、ニコニコしながら]

[咲夜、タコ殴り祭りされる]

[ケンが、神人になってしまったら、もう、戻れ無い]


[じゃ、どーすれば良いのよ!]


[ケンを許して、仲直りして、嵌める]


[嵌める?!、く、黒!、白夜って黒いわぁ]


[当たり前、咲夜がやられる時は、私も同じ、タコ殴り]

[咲夜が許したら、コレがあいつの首に自動で嵌はまる]


[なに?それ?]


[断罪の枷]


[私達が正しいと信じる、願いをあいつが無視した時]

[その時にだけ]

[効果が発動される]

[別命、神々のお仕置き]

[お仕置きを、どーするかは、私達だけが決められる]


[悔しいけど、、、、選択肢が他に無いのね?]

[ね?無いのよね?]


[無い事も無い]

[今すぐ二人でコキュートス最下層に降りて]

[神人に成った、あいつが忘れるまで]

[絶対零度の凍土で眠れば、手が出せ無い]

[私には無理、寒いの嫌い]


[それは、私も無理だわ、彼処に降りて動けるのは]

[御父様と御父様に祝福された者だけじゃない]

[普通は、ゲートを潜った瞬間]

[あの広大なコキュートス最下層の何処かに]

[飛ばされるのよ]


[咲夜は優し過ぎる]


[な、なによ突然]


[白夜は、咲夜の悲しみが、溢れ零れて生まれた]

[だから、咲夜の心の動きは、白夜の心に直接響く]

[だから]

[泣か無いで、お母さん、悲しま無いで、お母さん]

[お母さんの、悲しみを私が全部引き受けるから]


[ちょ!、異議あり!]

[結婚もして無い、処女なのになんでお母さんなのよ!]

[異議を申し立てます!]

[せめて、姉で!]


[異議は却下]

[咲夜、白夜は咲夜の分け御霊でもある]

[其れに、姉妹は四千歳も年が離れない]

[正しい表現は、イキオクレ天然入の未婚の母]


[酷!]

[酷いわぁぁ]


[ふー、判ったわ、ケンのフリージングを解除する前に]

[少しだけ、二人にしてくれない?]

[彼に、少し話したい事が有るの]


[解った、(やしろ)に行ってる]


[ありがとう]


悲しみに濡れた瞳で、咲夜は娘に礼を告げた。









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ