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3 採取と合成と

2015 10/27 ポーションの名前を間違えてたのを修正。

この最初の街―『アクラの街』では、街の南側が出口となっていて、その向こうは魔物が徘徊するエリアとなっている。

逆に街の反対側は採取エリアとなっていて、色んなアイテムが入手できるようになっているのだ。若干の魔物はいるらしいが、殆どがノンアクティブ―つまりは何もしなければ襲われないモンスターな為、気軽に採取できるエリアなのだ。


「とは言ったものの、どう手を付けていいのかが分からないよ・・・」


北側のエリアを抜けた先には、結構広い草原が広がっていた。両端は崖になっていて、斜面には針葉樹が生えている。

よーく見ると、キラキラと光ってる場所がいくつかある。あれが採取ポイントかな?


「おー、何か色々とあるぞ?」


案の定そこが採取ポイントだったようで、木の枝や木材の破片といったアイテムをゲットできた。・・・ってこれ、現実世界ではゴミって言われる部類だよね?アイテムって言っていいのこれ?



木の枝 低品質:25

その辺に落ちている木の枝。燃料にはなるかもしれない。


木材の破片 低品質:18

木材の破片。そのままでは使い道は無いに等しい。



アイテムの説明文までボロボロだよ?大丈夫なのかなこれ・・・。

でも、れっきとしたアイテムらしいし、数集めておけば何かの役に立つかも知れないしね!

と、リクトは手あたり次第アイテムを採取しまくった。




数十分後。アイテムボックスには数多くのアイテムが入っていた。

それに、草食獣みたいなモンスターのアケロンとか言うのが数匹居たけど、当然スルーした。

大半はさっきの木の枝や木材の破片、新たに石や雑草と言ったアイテムらしきゴミばかり拾ったけど、中には役立ちそうなアイテムがいくつかあった。



薬草 中品質:35

薬効成分がある草。そのまま使用しても効果が得られるが、回復薬に加工することでさらに効果を期待できる。

HP回復+5%(再使用時間30秒)


砥石 低品質:22

刃物を研ぐ為の石。他にも、特定の道具の耐久度回復に有効。

剣系の武器耐久度+5%・特定道具の耐久度+5%(再使用時間180秒)


薬草に砥石。数は少ないけど、すぐにでも使えるアイテムみたいだ。まあ、全体の2割くらいしか採取できなかったんだけどねこれ。


よーし。素材が集まったら、僕の道具師としての出番だね。

道具師のジョブは、素材やアイテムを組み合わせて色んな道具を作り出せるらしい。今集まったこのアイテムでも、作れるものがあるかもしれない。


「僕が買ったこの回復薬みたいなのって作れるのかな?」


といって取り出したのは、さっき姉さんと一緒に買った回復薬だ。

効果は初心者用という事でやや微妙な立ち位置だが、無いよりはマシといった代物だ。


初心者用ポーション 中品質:40

冒険を始めたばかりの初心者が使うポーション。

HP回復+15%(再使用時間60秒)


よし、ならまずはこのポーションの改良版を作ろう。

ウィンドウを呼び出し簡易合成を選択。片方に初心者ポーションを、片方に薬草をセットし、合成。

徐々に2つのアイテムが消え、出てきたのは青っぽいポーションだ。


ノーマルポーション 中品質:37

冒険者が使う普通のポーション。

HP回復+20%(再使用時間70秒)


「何か微妙だなぁこれ。」


効果を上げるにはどうしたらいいんだろう?と思いヘルプを開くと、どうやら品質度という物が関係しているらしかった。

品質度は文字通りアイテムの品質度合いを示していて、これが高い程高品質なアイテムという事になる。

高品質ならば消耗品の場合は効果が高くなるし、武器防具や道具の場合は、耐久度が下がりにくくなったりする。

逆に低品質の場合は、効果が低くなるし耐久度も下がりやすくなる、最悪の場合はステータスに悪影響を及ぼす、といった具合になる。


「うーん。ならちょっと実験してみるかな。」


先程のノーマルポーションをもう一回作ってみる。しかし今度は初心者ポーションが品質45、薬草が品質57のなかなかの品質の物だ。

出てきたのはさっきと同じポーションだが、効果がちょっと上がっていた。



ノーマルポーション 中品質:51

冒険者が使う普通のポーション。

HP回復+22%(再使用時間68秒)



なるほど。回復効果が微増して、クールタイムが若干下がったね。

つまり素材の品質が高い程、出来たアイテムの品質も上がる訳か。そうなれば当然効果も上がる。




「うーん。素材が切れちゃったなぁ。」


手持ちの初心者ポーションと薬草は使い切って、全て中品質のブルーポーションになっている。

木材の破片とか石に至っては、どういうアイテムになるか予想すらできなかったのでスルー。

かといってこの採取エリアで採取を続けても、碌なアイテムが取れるとは思えない。


「やっぱり、南側のエリアで採取しないとダメか・・・。」


虎穴に入らざれば虎子を得ず。ここは安全な分、手に入る素材も役に立たないのが多いのかも知れない。

僕は南側の、魔物が徘徊するエリアに行く事を決めた。





品質度は、大まかに4段階に分類されます。

1-30 低品質

31-60 中品質

61-90 高品質

91-100 最高品質


となります。

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