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超短編2

キラキラとコロコロと。

作者: しおん

「お星様!」


 小さい頃はそれをお星様と呼んでいた。


 キラキラと光る金平糖のようなものは、伸ばした手よりもずっと先にあるモノとは違って、片手で簡単に手にすることが出来た。


 でも、私以外はそれが有機物でも無機物でも、するりとすり抜けてしまうのだ。


 そしていつだったか忘れたけれど、私はこれが星ではないと気がついてしまった。他の人の目には止まることのないおかしなモノだと。


 それからは星を見なくなった。


 この手元にある不思議なモノと、何光年も離れた場所にある光と、明確な区別がつかないからだ。



 赤み掛かっていたり、青み掛かっていたり。


 強かったり、弱かったり。


 キラキラ、コロコロ。


 光っている。



 私以外の見える人を知らないからこれがなんなのかもわからないし、目の病気か何かかもしれない。


 質量のある幻覚なんて珍しい病気だろうけど、それもなくはないと思う。

 今までなかったものが次々と発見され、発明される世の中だもの。新しい病気の一つや二つ、見つかったっておかしくない。


 この光が何なのか、答えが出る日もそう遠くない未来かもしれない。



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